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赤字でも構わないベンチャー企業の評価

メディアはトランプ批判を繰り広げますが、あまり本質を捉えてないようにも見えます。カタルもブロック化(米国第一主義)は懸念しています。リカードの比較優位論が消え、非効率な社会形成になりますからね。でもバフェットの考え方と同じで…実現しないと思っています。米国の貿易赤字問題は、基軸通貨国だから出来る政策で、普通の国ならとっくに破綻です。その代り米国は、世界のポリスマンとして、その代償を払ってきました。

グローバル化の進展で、中国が台頭し、世界のパワーバランスが変わり始めており、どうなるのでしょう。上海総合株価指数が力強く上昇し始めたようにも見えます。何もNY市場だけではありません。メディアは、なかなか浮上しない景気の状況を、正確に捉えていないと思っています。カタルは、昔から、リーマンショックを切っ掛けにして、生まれた「金融規制」強化の流れが、景気の力強い浮上を拒み、格差を生んでいると述べています。

金融規制を強化すると、経済は片肺飛行のようなイメージなのです。この部分は、実践を積んでないと…机上論理の政策官僚には、末端の現場が理解できないでしょう。カタルは歩合生活を通じて、散々、間違った金融政策を批判し続けて来ました。その為に日本は、長い「失われた時代」から、なかなか抜け出せないからです。ようやくポピュラリズムと批判されても…金融規制緩和の方向に転換します。この効果は、非常に大きい筈です。果たして、カタルの仮説が、今後、実証されるかどうか…。

みずほも自社株買い申請を、金融庁に出しましたが、三菱UFJの僅かな1000億円程度を除き、三井住友と共に、却下されました。その理由は「自己資本」の拡充の為です。現在、世界の金融規制は、過剰な基準を元に発動されています。常にリーマンショックを前提にして、ストレステストが強要されています。だから世界中で、金融界のリストラが進展していました。

しかしリーマンショックなどと言うものは…タガが緩んだ状態で、ウハウハが続き起こるものです。通常はそんな事を前提に、平常時に規制をしませんね。日本の原発政策もある意味で似た基準です。失敗を糧に成長せねばなりませんが、過剰に警戒をする必要はないと思っています。

日本の場合、なかなか不良債権を減らさない銀行に対し、官が鉄槌を下しました。UFJ(三和銀行)の消滅ですね。その為に日本は金融庁の意見は、「絶対」との認識に変化して、金融庁が神格化したのです。故に長く清貧思想が続きました。その結果は、東芝の不正会計や三菱自動車のデータ改ざんです。

この問題の根底にあるのは、究極の清貧思想を、実行した弊害ですね。日本は長く自殺者の3万人台が続き、お隣の韓国と共に多く、希望の無い社会が形成されていました。それがアベノミクスで変わり始めていますが、未だに「流動性に罠」から抜け出せません。パブロフの条件反射が、効き過ぎている為ですね。

マネーストックの前年比伸び率推移(M2)

マネーストックの前年比伸び率推移(M2)

ようやく金融庁は、今年に入り、日銀と財務省との3者会談を持ち、方針転換したのが、今年3月です。カタルは、この政策変更を観て強気になっています。事実、マネーストック(M2)は、9月に3.5%、そうして10月に3.7%と…通常、このように、政策効果は半年後なのです。だから株価は半年先の現実を先取りします。

ここに来てマネーストックが再び上昇し始めている様に感じています。此処にトランプ効果により、世界基準の金融規制の「タガ」が、外されます。邦銀株も自己資本をさらに積み増す必要性がなくなり、自社株買いが認められるようになりますね。今から、来年の春が、楽しみです。

多くの人は「金融行政」の意味を、知りません。カタルは自身の生活を通じて、銀行借り入れなどを経験し、失われた時代を体験してきました。故に、過剰な金融規制を問題視しています。そもそも株を買うのは、リスクがあるのに…何故、いちいち取引の度に、注意喚起しなくてはならないか? 新興市場への注文には、事前に損失を理解しているとの確認書類の提出が必要です。最初の口座開設に時に、そのような確認書を取っているのに、更に、又、必要なのですね。その上、電話でリスク説明を求められ、確認が必要でした。

何処の肉屋で…この肉は腐っているかもしれません。あるいはO157などの大腸菌が付いているかもしれませんと…注意喚起して確認書を取って、肉を売る店がありますか? 馬鹿らしい限りの…清貧思想の徹底ぶりです。旦那が、「かみさんの分も、同じ株を買っていてくれ」との注文を受けたら、いちいち、奥さんに電話を代わってもらい、その確認を求める徹底ぶりです。

故に、赤字法人への融資は厳禁と決めたら、金融庁には、絶対に逆らえないのです。逆らったら頭取の首が飛び、最終的にはUFJのように消滅ですからね。長い失われた時代は、このような清貧思想の徹底ぶりが、成長戦略を潰してきたのです。

カタルは、この背景を読み違い、ベンチャーリンクへの投資で40億円を飛ばしました。当時のベンチャーリンクは赤字でしたが、成長路線に復帰する間際だったのです。それを目先の僅かに資金繰りが出来ずに消えました。でもベンチャリの方針は正しかったのです。現在の保険ショップの台頭などを観れば…分かります。そもそもベンチャーリンクは素晴らしい会社だったのです。フランチャイズを利用し、牛角などを成長させました。ただ小林さんは、決め手を打っていませんでした。その為に、サンマルクルなどのパン屋の反逆に合い、急転落したのです。もしあの時に、2年~3年程度の運転資金があったなら…今頃は値嵩株になっていたはずです。

金融庁の赤字法人への融資厳禁が、東芝などの不正会計の温床になっていたのです。今はこのような影の批判を受け、金融庁は反省して方針を転換しました。それが今年3月ですね。此処にトランプ効果の金融規制緩和が実施されますから、一気に日本は「流動性の罠」から、抜け出せると考えています。だからケネディクスを、はじめとする金融株相場が続きます。

さて…ここで「クラウドワークス」の話です。クラウドワークスは、素晴らしい仕組みです。わが国の「働き方」を、大きく変える可能性が存在します。金融行政、一つとっても分かるように、日本は、本物が上に行けない構図になっています。実践派は歩合給のような日陰者の世界に行くしかありません。

でもクラウドワークスの仕組みは、本物を育てる仕組みですね。何も、ソフトバンクに入社して正社員にならなくても、クラウドワークスを通じて、ペッパー君などの一流域のプログラム開発の仕事が出来ます。海外の仕事も在宅で出来ます。どうしても、子育てや介護で、離職しなくてはならない人にも、余った時間を通じて、社会活動に参加できますね。このクラウドソーシングの仕組みを、育てることが、日本の未来に繋がります。

一方、安倍政権も、残業を減らすなどして、「働き方改革」を押し進めています。何故、この段階で、電通事件が起こったのか? 先ほどの清貧思想が蔓延ったために…東芝も、三菱自動車も不正に手を染め、尚、日本トップの電通のような花形企業も、社員に不理屈な論理を押し付けないと…ならない世界になっているのです。だから「流動性の罠」に、嵌ったままなのですね。ここでトランプ効果ですね。素晴らしいタイミングで、金融行政が更に変化します。

現在は、ベンチャリを仕掛けた時と環境が違い、ベンチャー向けの投資家も増え、更に銀行も、赤字企業への融資にも前向きです。だからクラウドワークスは、大きく育つでしょう。しかし…此処で自由になるお金を、もう少し与えれば…、業務は、一気に拡大します。だからカタルは、2100円越えを実現させ、クラウドワークスを、育てたかったのです。ベンチャリが、好調な時の株価は1万円を超えていたのです。ここでクラウドワークスに資金を与えれば…一気に1万相場に走る可能性さえもあります。

クラウドワークスの四半期別の収入推移

クラウドワークスの四半期別の収入推移

 

残念ながら…伸びてはいましたが、10日発表の決算数字は、カタルの事前期待値に届きませんでした。実は、3Qの時も同じことを述べています。 今回もそうですね。でも結構、数字は伸びています。その様子を見て下さい。カタルは1Q~3Qの総契約高の伸び率が、平均で70%を超えているので、4Qも前期の1.7倍と仮定し、それを元に営業収益は30%の時もあったので、1Q~3Qの平均は27.5%ですが、面倒だから30%にして赤字数字を予想していました。でも現実の総契約高の伸び率は44.9%でしたね。でも前期比で44.9%の伸び率ですからね。たいしたものです。なんと言っても、過去最高を更新しています。

仮にカタルの事前の読み通りなら…連続ストップ高を付け、2100円越えは軽く実現できたのだろうと思っています。わざわざドイツ銀行の再通達をIRしたので…てっきり、カタルは、相当、良い数字が出るのかな?…と、深読みしていました。

此処に高橋さんの母子家庭の電通事件の勃発です。故に、カタルは自身でも相当肩入れしており、高値圏でも、更に1万株を超える買い増しをした次第です。安値圏の玉もある為にリスクは軽減されると思っていたためですね。でも結果は、期待値に届かず…撃沈です。

クラウドワークスの四季報予想

クラウドワークスの四季報予想

しかし四季報の数字と比べて下さい。前期の数字811百万円を51.4%も増やす1228百万円の達成です。事前の四季報数字は12億円の予測ですが、それを上回っており、更に今期の四季報数字の15億円目標を、16億円に増額しており、前年比で30.2%も伸びる予想を打ち出しています。

まぁ、ギリギリの成長株扱いの成長力の3割越えですが…、それでも、この成長は周りの環境からみて、可能性は高く追い風は続くと思っています。新事業の「ワオミー」が化けると良いのですが…。これは未知数です。だから今、資金提供をすれば…成長が加速する筈です。

アマゾンドットコムの売り上げと利益変化

アマゾンドットコムの売り上げと利益変化

赤字を、気にする人もいますが…、此処で、アマゾンドットコムの売り上げ数字と営業利益の推移を観て下さい。ずっと当初は赤字が続き、高過ぎるとの批判を受けてきました。今でも、先行投資を優先しており、売り上げの割に、多くの利益を計上していません。2012年、2014年は赤字計上なのです。成長企業の基本は、利益のタガではなく増収率なのです。

全体相場が急速に…金融相場に傾いているので、クラウドワークスの相場は、仕掛けづらい面があります。折角、仕掛けても…資金が無駄になる可能性が存在します。しかし三菱UFJが、毎日、毎日50円ずつ上昇する事はありません。 必ず、トランプ効果に疑問符が付き、メディアは、また叩くのでしょう。だから何度も…休む機会があるのでしょう。その間隙を縫って、クラウドワークスが、再評価される日も、あるのでは…ないかとの期待も抱いています。

勿論、このまま成長力が落ちることもあります。でも、もしここで2100円越えが実現し、クラウドワークスに、資金提供できるなら、日本の新しい扉のステップを、一歩、早めることが出来ますね。どちらに目先が転ぶか…カタルも分かりませんが、時間を掛ければ、間違いなく1000円以下の株価は、安いと思っています。皆で1000株ずつ、読者が買ってくれれば、あっという間に2100円越えが、実現するでしょう。

クラウドワークスの株価波動論

クラウドワークスの株価波動論

エリオットの株価波動論の解釈を、どちらにするか…難しい場面です。果たして…市場の判断は、如何に…。時間推移を観て…青線の株価波動だと良いのですが…、現状はオレンジの波動の可能性も存在します。それでは…また明日。明日は所用があり出かけますから、更新は後場からになり、たぶん夕方になると思いますから…ご了承ください。



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