思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

« 風呂三昧 | 最新の記事 | 豊かな市場主義 »

基本を学ぼう(2005年12月04日)

昨日は長岡に帰ってきました。…と言っても、とんぼ返りです。一面青空の東京と違い、川端康成の雪国の世界で、長岡は井上陽水の氷の世界でした。タクシーは既にスタッドレスタイヤに履き替え営業です。車中で、昔、読んだ株の本を読み返していたのですが、良い本は素晴らしいですね。既に絶版になっており、皆さんが手に出来ないので紹介しても仕方ないのですが、世の中に売れない人でも、本物の人はいるのですね。

1989年に私はサラリーマン生活に終止符を打ち、歩合外務員として働く為に、意気揚々と上京したのですが、ご存知のとおり、長い不況に直面します。当時は向学心に燃えており、多くの本や、いろんな人の講演を聞き、いろんな人を紹介され、話しを聞きました。地方では経験できない仕手グループの存在に、頭を突っ込んだこともあります。残念ながら、あの当時、的確な助言や見通しをされていた方は、たった二人だけだったのです。

一人は、当時、和光不動産の社長をされていた小川さん。和光証券の前身、大井証券を倒産の危機から救った立役者です。当時の大蔵大臣、田中角栄に直談判して証券不況の乗り切った方です。面会して、すぐに、「かたる君、残念だったね。田舎に帰りなさい。」のあの言葉が、今も時々甦るのです。もう一人が講演会で話しを聞いた浦上邦雄さんです。先ほど、車中で読み返していた本は、「相場サイクルの見分け方」と言う日経新聞社から発行されましたが、既に絶版になっています。きっと国会図書館では、保存されている事でしょう。

最近は雑誌の取材など、色んな機会にマスコミと呼ばれている方と接することが多いのですが、彼らも商売ですからね。一時的な人気株だけを取り上げる傾向に近い、本物を育てようとか、そう言う感覚ではなく、単に、売れれば良いのですね。そりゃ、そうですね。売れなくては誰も存在を知らないし、いくら本物でも、世間に出なくては変わり者でしかないですからね。

かたるは、長い間、不況に苦しみました。だから、いろんな事を考えました。そこで行き着いた結論が、日本の特異性です。島国のために、独自の形態が育ったのですね。江戸時代の鎖国などと同じ発想です。しかしグローバル化の嵐を前に、ベルリンの壁崩壊、天安門事件に遅ればせながら、構造改革が、今、進んでいるわけです。小さな政府を作るために、国の資産を売る動きが出てきました。財務省は抵抗していますが、おかしい仕組みですからね。

民間の家賃が30万円から50万円の所に、5万円程度の官舎使用料金を負担して、所得補助を受けているのに、所得税が掛からないのです。その負担は国の借金ですからね。国民が税金で中央官僚の所得を補っているのです。昨日、株式教室で批判した政・官・民の癒着構造は生きているのです。経団連や金融庁の主張のように、黄金株などが認められれば、大変な事になります。市場経済の危機ですよ。村上ファンドなど、ほんの一握りのパフォーマンス野郎のために、多くの健全なファンドの存在が歪められつつある。官は恐ろしい存在ですね。アメーバのような連中です。マスコミが叩かないから、誰かが主張しなくてはならない。

ようやく読売新聞が厚生労働省など批判していますが、官はだんまりを決め込んで、嵐が過ぎ去るのを、待っているだけです。革命が必要なのかな? ネット上で実態を暴露しなくてはなりません。生産者から消費者へ政策転換を図らないと、豊かな社会の形成が出来ないのです。昨日、G7でグリーンスパンが最後の講演をし、僕らは愚かな間違いを犯すが、市場には先見性の明があると述べ、市場主義の素晴らしさを述べたようです。計画経済は私利私欲が働き、無駄が生まれ競争力が落ちるのです。資金配分は市場が決めるべきなのです。

問題があります。投資家が未熟なのですね。学校教育が画一化教育で、ロボット養成機関のために、考えることをしなくなった国民が多いのです。だから三菱自動車のような株価の乱舞を招き、更には為替操作などで、折角、苦労して稼いだ富を持っていかれるのです。実物経済で苦労して貯めたお金を、金融経済で、ごそっと持って行かれる構図を変えなくてはなりません。その為には、本物の金融マンを多く育てなくては…市場経済の発展はないのです。

雑誌の「選択」に、中国の侵略の話が載っています。タイ、インド、パキスタンと中国が軍事の合同演習をするのです。今日の読売新聞のアーミテージ米前国務副長官のレポートと合わせ読むと面白いですね。同じように「選択」には、サハリン開発の記事が載っています。平和ボケした日本人は、国家戦略の視野が欠けています。悲しいことです。これらを合わせ読むと、新日石の株価を上げるのが、証券マンの責務のようにも感じます。経済産業省の馬鹿役人は、個人的な利権意識を捨て、国家のために尽力すべきですね。

市場の流れを読めるように、視野を広げて行動して下さいね。お金を儲けるとか…そんな小さな事はどうでも良いことなのです。まぁ、しかし、お金は必要だけれど…日経新聞には、沢上さんの「世の中に必要な企業を応援」と言うコラムが掲載されています。市場経済の意味は、そう言うことなのです。お金が欲しいなら、マネー入門の「PERはどう使う?」も読んでおくと良いかな? やはり基本を身につけないと…後で、かたるクラブを更新します。