豊かな市場主義(2005年12月11日)
みずほ証券の事件は起こるべくして起こったものだと思っております。市場には1株単位のものや50株、100株、1000株と、みんな売買単位がバラバラなのです。まもなく株券の不発行制度が出来上がりますから、その折にでも改善すべきでしょうね。本来なら早急に改善すべきでしょうが…。日本と言う国は役人が働かないからね。建前は一丁前な事を言うけれど、現実問題として自分達が逃げる手段を常に作り、責任を取らない仕組みになっている。だから、いつも穴だらけの制度が出来上がるのです。真剣に仕事をしているのか?甚だ疑問ですね。
実は昨日、キャリア官僚のかなりの地位にいる人と酒を飲んできました。僕は市場主義迎合者だし、彼は共産主義者?みたないものです。水に油。でも彼の方が年上だから、いいたい事は言い、後の議論は、多少、反論せずにおとなしく拝聴していた次第です。官と公の混同の話、国民一人の死も問題にされる役職の話、マスコミの大衆を煽る報道の話し、などなど…市場主義の「なりの果て」がヒューザーだといわれ…、拝金主義の世相を嘆いていました。証券マンは常に貨幣価値観を問われますからね。でも市場主義において所得水準は、一つのバロメーターなのです。やはり公務員である以上、この考え方は認めたくないでしょうね。拝金主義か…金儲けが悪いのかな?
談合などによる不正な行為の課徴金が引きあがるそうです。売上の6%から10%へ、更に過去10年間に同様の行為をしていると、懲罰的に15%に引きあがるのだとか…公正取引委員会の力が、市場原理を支えるかな? 情報公開の仕組みが出来上がれば、不正は行われにくくなる。キャッシュレス社会にすれば、犯罪も裏取引などの世界もなくなりクリーンになります。いつの日か実現したいですね。みんなが同じ条件で競争が出来ます。
確かに日本のマスコミの質は問われますね。いつも思います。視聴率の獲得競争が公正な調査を歪めました。アホ番組のスポンサーになっている企業の不買運動も聞いた事がないし…国民の側に明確な判断基準がないから、世相が歪むのでしょう。最近は不幸な事件が沢山ありますからね。社会的な弱者である人を苛めて、何が生まれるのか? 歪んだ競争社会が、歪んだ精神構造の人間を作るのでしょうか? 株の世界もおかしな価格構成が沢山あります。理解できない価格まで買う行為は、愚かな行動ですね。目先の利益を追い求めるのを批判はしませんが、自分の行為には責任があるはずです。
人間の心理と言うのは面白いものですね。価格が安いうちに買えば良いものを、高くなると買いたくなるのです。ストップ高すると、欲しくなる心理は、どうして生まれるのでしょう。自分に手の届かないものを欲しがるのです。手に入れれば、今度は、折角、手に入れたのに、直ぐに売りたくなる。この行為はなんなのでしょう? 少し歪み始めている市場を見ると、少し悲しくなるのです。市場の付ける価格に、文句を言う筋合いはないのですが、僕らは豊かな市場を創りたいと願っています。豊かな市場。それは多様な考えが交錯する市場ですね。色んな議論のなかで生まれる新しい発想です。リスクは大きいけれど社会の為に、必要な会社を応援する市場を作って生きたいものですね。株式投資の真髄は意外にシンプルなのでしょう。あとで「かたるクラブ」を更新します。