思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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年初にあたって…(2006年01月03日)

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

年末年始は田舎に帰ってきました。私の母は肝癌で、ひょっとすると、今年が最期の年越しになるかもしれないと思ったからです。更に女房の母親も、年末に胃がんの手術をして病院で年越しをしました。そんなことで今年は、六日町の「龍言」と言う地元の豪農の家を移築した旅館に、31日と1日の二日間、泊まってきました。新潟にしては珍しく元旦は快晴でした。天気がよかったので、予定はしてなかったのですが、息子と二人で、六日街ミナミスキー場で、何年か振りにスキーをしてきました。最初は息子に付き合い、スノーボードの初体験、なんとか、下まで降りてきたのですが、最後はボードをソリ代わりにして下りてきたのです。

昨日、東京に帰ってきて、新聞に目を通しいつもの生活に戻り始めております。堅調な消費の報道が多く、年明けには三越などが様々な観点から注目される展開になるのでしょうか? この三越も再生銘柄ですね。名門企業が沈んだのですが、幾つかの切り口があるようです。第一は、業績動向は経済の回復に支えられ好調のようですね。第二は、三菱グループが日本橋地区の再生活動をしており、地盤回復作業をしているのです。この一環の流れの中で、高速道路を地下の通す日本橋復活プランにも予算が計上されました。第三は、松竹と資本提携をし、文化を意識した新しい催し物の企画が注目されます。第四には、村上ファンドの関与も噂されているようです。しかし、かなり乖離が高く、既にかたるは売りました。

かたる銘柄で注目したダイエーも、本日の日経新聞に、売上の2ヶ月連続増加報道がありましたね。この銘柄も再生銘柄で消費関連です。産業再生機構は記憶によれば、来年解散する予定で、産業再生機構の成否はダイエーの再建にかかっております。今年、注目される理由はお分かりいただけると思います。

さて、昨年の値上がり動向を見ていたら、やはり理屈どおりの展開でしたね。仕手色が強い素材株が上位を独占していました。更に不動産関連など含み資産銘柄まで含め、人気になっており、設備投資関連も上位に出てきていました。景気循環と株式物色の流れを見極めておれば、容易に成果を出せる教科書相場だったですね。今年は消費です。そうして金融相場から加工産業へ物色は変化していきます。

一方、世界に目を移すと、原油高などの資源価格の高騰を支えに、湾岸諸国の産油国の株価が大きく上がっています。第一位は130%上昇のアラブ首長国連邦(UAE)です。第二位は129%のエジプト、三位は104%のサウジアラビア、その後はヨルダン、ロシア、クェート、カタールと続き、日本は42%上昇の堂々の13位です。先進国の時価総額の大きな市場では素晴らしい動きだったのです。

しかし、今年は薔薇色の展開かどうか…幾つかの疑問があります。
先ずはアメリカの経済動向です。FRB議長が変わりミス政策がないのか? 既に金利は分岐点の4%を超え、金融政策の舵取りが非常に難しくなります。経済動向だけでないのですね。ロシアの動向が不透明なのです。プーチンの強権ぶりを懸念する声は大きく、ウクライナへの天然ガス供給削減など、年初から暗雲が漂い始めています。更に中国です。既に情報国家のアメリカは資金投下を削減し始め、日本が遅れて今もって資金投下していますが、国民の暴動や環境問題など…更に香港では普通選挙を求めデモが実施され、今年は政治課題に揺れそうな年で、目が離せない展開が続きます。

日本株の時価総額はGDPを上回り始め、既に割安感が消え始めています。これより上値を買うためには、確かな経済成長のシナリオが必要なのですが、小泉政権の後任が日本村論理を制することが出来るのか? 政・官・民の癒着は権力者にとって甘い蜜ですから、なかなか新しい流れを容認はしませんからね。当然、巻き返しが予想されます。そうなると、時間の経過が必要で、成長の停滞は株価の上昇を止めますからね。日銀はゼロ金利を解除し、流動性をセーブし始めるでしょう。アメリカも既にセーブしているし…。余熱だけで日経平均株価を2万円台に押し上げるのは容易ではないでしょう。

ただ、そんなに悲観しているわけではありません。
一度走り出した改革の意識は既に人々に根付いていますから、時間の進み具合だけの問題なのです。前に進んでいれば、株価の足踏みはありますが、後退はないですからね。
このようにいろんな事を考えると、微妙なバランス感覚が求められる年になりそうですね。
株式相場に絶対はありません。常に自意識を捨て、相場に付いていきたいと願っております。今年もよろしく、また一緒に大いに儲けましょうね。

未来かたる