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コラム

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儲けることは悪いこと?(2006年01月29日)

今日の日経新聞には一面のトップに「官を開く」で中野サンプラザの改革が掲載されており、同時に3面の滝田洋一氏のコラムが書かれていました。彼は僕と同じような意見のようですね。ライブドアは市場の問題点を明らかにしてくれていますが、その歪みをついて官と旧体制が結び付き、日本を奈落の底へ、再び落とし入れようとしている連中が、存在するようです。「光と影」どっちが影なのか? 官は卑怯なやり方で、自分達の特権を隠し許認可権を振り回しています。全ての法律は時限立法にすれば良いのです。時代に合わない法律はなくなる運命になり、必要でない予算は削られる運命になります。

豊かな森が、官の硬直した予算編成のおかげで、杉だらけになり、山は荒れ、国民は花粉症に苦しんでいますが、誰も責任を取らずにいます。必要もない道路が建設され、その維持だけでも膨大な予算が掛かるのに、まだ増殖を目指すバイキンがウジャウジャいます。共産主義の敗退は明らかなのに、何故、日本だけ巧妙に生き残り続けるのでしょうか?

東横インの身障者の駐車場問題は考えさせられます。社長の談話によれば、1年に一人か二人の利用のために条例があるような感じを受けました。真実は何処にあるのか分かりませんが、民間のビジネスホテルに、そのツケを持っていくのは酷のような気がします。採算に合わない、そのような施設はやはり公器が用意すべきかな? あるいは補助金を払うか? 法律は人間が、よりよい生活を得る為のルールなので、不備があれば改善すべきでしょう。何か問題があるたびに、当事者を責めますが、その問題の発生原因があるはずです。何故、発生したのか検証は必要でしょう。日本はここが欠けています。一時的にワイワイと当事者を責めますが、お祭り騒ぎが終わった後の責任は、誰が取るのでしょうか?

官はずるいですね。狡猾です。当事者は転任になり、責任問題がうやむやになるケースが多いですね。先日、赤字の建物に予算をつけた予算官がテレビに出ていましたが、何故、遡って罰せられないのでしょうか? そのような罰則があれば、慎重に予算を考えるでしょう。自分の金でないから、いい加減な作成をするのでしょう。厚生省のグリーンピア計画など異常ですね。あの事件で誰か責任を取ったのでしょうか? 予算が有効に使えないなら、返せば良いのです。

市場経済では常に赤字か黒字か?問われます。人々に必要なら、その産業は伸び利益が上がるようになって行きます。常に市場が検証しているのです。ところが国家の一般会計ばかりか、特別会計は異常に膨らみ、官は増殖を続けています。これが正しいのなら、国民の幸せなら許せます。ところが、この十数年GDPは伸び悩み、自殺者は山のように出たのです。自分達だけが他人の金でのうのうと暮らし、一所懸命に働く奴はかわいそうに…国家体制に失望し、海外へ出て行くのです。

今回のライブドア問題を市場経済の影だと言っている奴らは、全て選挙で落とさねばなりません。東証の処理件数問題や監査法人などの不備を改善せずに、ライブドアに責任を擦り付けている。自民党の政治家の多くは官の出身です。奴らの仕掛けは巧妙です。

拝金主義で、何故、悪いのです? 
儲けることが、いけないことですか? 
ライブドアの堀江氏を、みんなは責めますが、僕はある意味で立派だと思っています。あんな若造が悔しいけれど、あそこまで昇り詰めました。すごいバイタリティーです。素晴らしい感覚ですね。僕は実力のない奴が世の中に出て行く世界より、余程、素晴らしいことだと思っています。仮に検察の流している情報が事実だとしても、誰かに迷惑をかけたのかな? アホな投資家が自分の欲で、高値を買って損をしただけでしょう。

粉飾はいけない。事実を曲げているから… 虚偽事実を利用し株を高値に売り抜けたか…それを見抜けぬ監査法人のいい加減さに呆れます。しかし今回の問題は許容範囲ギリギリの形のような気もします。それより、彼が若者に与えた功績の方が大きいと思います。あの程度なら、俺にもできると思った人は大勢居るでしょう。きっと、まだまだ悩みますね。この問題について…。ある程度、社会にユトリがないと新しい発想は生まれません。

しかし僕ら市場参加者も反省をせねばなりません。上がるから買う、儲けられるから、株を買う。こんな単純な基準で大切なお金を投じていいのでしょうか? 明日の豊かな日本を作る企業を応援する為に研究開発型の企業なら、多少、PERを高く買ってあげても良いのではないかと考えます。そのお金を使い増資をして、お金を豊かに使えば良い。やがて人類に必要な技術を、一つでも開発してくれればそれで良いのです。

PER100倍の価値はそんな夢のある会社に与える勲章にしたいですね。