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コラム

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難しい投資環境(2006年04月02日)

昨日は友達夫婦が東京に遊びに来たので、一緒に夕飯を食いに汐留へ行きました。浜離宮がライトアップされ、夜間もオープンされていたようです。その後、家の近くの桜を見て、千鳥が淵に行ったのですが、残念ながら既にライトアップの時間が終っており、桜が良く見えなかったのです。花も置かれた環境と言うか、周りの景色がより一層、花を際立たせるのでしょうね。千鳥が淵の良さは、お堀の緑色の水の色かな? そして斜面に流れる景観が素晴らしいのでしょうね。見る人によっては都会の高層ビルも素敵なバックに見えるのでしょう。下の写真はかたるの家の近くで撮影したものです。

残念ながら、花は満開で風もなかったので花びらが散らずに、桜のはかなさを感じることが出来ませんでした。何故、これほど日本人が桜に拘るのかは、あの僅かな時間に消えていく花の命にあるのでしょうか? 綺麗さを保つ時間は短いですね。人間が一番輝く時間と言うのは何時を指すのでしょう。人それぞれ違うでしょうが、恋をする女性は綺麗になりますね。驚くぐらいに…、あまり目立たなかった女性でも…綺麗になる時があります。

男は何時が一番、綺麗に見えるのか? 綺麗というより輝く時間でしょうか?
どうしようもない価値のない時間を送る人と、常に燃える時間を送る人。

多くの人は目標を立て、その目標に向かって挑戦します。その目先の目標をクリアして、再び新しい目標を定め挑戦する。その繰り返しが人生なのでしょうか? その過程にいろんな出来事が起こります。多くの場合、逃げる選択はありませんね。一度、逃げると永遠に負け組みになるのです。チャンスはそう訪れるものではありません。そのチャンスを生かす努力をせねばなりません。先ず、そう言うチャンスに恵まれたら、多くの場合、失敗しても良いから、精一杯努力し、前向きに挑むべきなのでしょう。

最近、良く考えます。株価の動きも人生と共通しているのですね。多くの場合、困難がチャンスに変わります。試練が飛躍を与えるのです。残念ながら、その困難や試練に耐えられず、消え去る会社もありますが、多くの会社はその試練を乗り越え、再生するのです。三洋電機は天地天災が試練を与えました。半導体の供給停止で顧客先を奪われ、事業活動が縮小しました。その他にも、長く続く独占体制が企業を蝕んだのでしょう。新日鉄のような、フジテレビのような経営者が、日本の企業に多くいます。私物化しているのです。残念な結果ですね。

新聞屋は自分達の仕組みを守るために、競争を拒んでいます。ジャーナリズム精神など、この事実を見れば茶番に見えますね。フジテレビの日枝は改革を拒んだ発言をしています。社会正義を訴える立場の人間が、自分達の順番になると改革を拒むのです。日本の借金が話題になるならば、先ず、率先垂範です。公務員は一律に給料カットを実施し、リストラをすべきです。市町村の統合を図り、議員などの削減を図るべきでしょう。国会議員が率先しなくては…この国の将来は、逃げる奴らばかりいては、どうなるのでしょうか? 先送りと言うことは、現実逃避ですね。情けない話しです。

私の知り合いの息子さんが三洋電機の傘下におり、年収700万円が570万円になったそうです。公務員の人は、この現実をどう考えるのでしょうか? 私の友達の市会議員は、年に3回の視察旅行があるのだそうです。1回が17万円だそうです。しかしその1回もパック旅行を利用し12万円で旅行をして、あとの浮いた5万円はお小遣いになるのだそうです。これが当たり前の官僚社会主義国家です。公共事業投資だけでなく、多くの無駄なお金が闇に消える非効率な社会だから、失われた15年が生まれたのでしょう? 資金の配分を変えなくてはなりません。株式市場は常に市場が監視し、株価によって監視をされるのです。故に経営者は一所懸命に効率的な資金配分を考え、内部留保を使うように要求されています。自分で使えないなら株主に返還し、再投資されるのです。

その弊害もあります。負け組み、勝ち組の所得格差です。共産党の主張は時代錯誤ですね。金持ちや大企業に税負担を求めれば、日本中に優秀な人間はいなくなり、日本は負け組みの三流人国家になりますね。優秀な人間は過度の税負担を嫌い海外移住します。企業もそうでしょう。あくまでもグローバル基準なのです。その中で予算の配分を変えねばならないでしょう。改革は必要なのです。既得権利受益者は試練を乗り越えなくてなりません。新聞屋の料金は自由化されるべきです。

まだまだ改革、半ばですね。日本の国は…本丸の官僚族やマスコミ族の改革が終っていないのです。TBSに楽天がTOBを仕掛けるべきなのです。ソフトバンクが敗退し、ライブドアは既存勢力から資金を奪ったので、返り討ちに遭った。楽天の三木谷氏はどんな形で事態を収拾するのでしょうか? お金は何時までも寝ていませんね。ワンセグのサービスが開始され、技術進歩はどんどん進みます。僕らの価値観はどのような形で時代変化していくのでしょうか?

日本株が更に上に行くには、このような試練を乗り越えないと無理でしょうね。既に時価総額は554兆円にも膨らんでいます。既にみんなが知っている大企業の株価で、儲かる時代は終焉を迎えましたね。この意味は非常に重要なのですが、何人の人が理解できるのでしょうか?誰もが儲かる株式投資の時代は、終焉を迎えたんです。だって実体経済の成長率が1%台なのに、株価だけ10%や20%の上昇を期待するのに無理がありますね。

この差を埋めるには、楽天がTBSを買収し、マスコミ改革が不可欠なのです。画一化された報道態勢に風穴を空け、真実が報道される多様性が必要なのでしょう。そうすると日本国民の考え方も自立意識が目覚め、もっと頑張る人が増えるのでしょう。一方的な考え方を押し付けられ、それが真実だと誤認される教育姿勢に変化が生まれます。

どういう選択が日本を豊かにするか?

花の命は短くて…はかなさを感じるから美しい。なにか株の天井のようですね。次第に株価の値戻しが、われわれ個人投資家に力を与え、強気に傾きつつありますが、今年は難しい相場展開なのです。だから良く考える必要があるのです。既に時価総額は554兆円ですから…