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2007年05月27日
講演会
昨日はビスタニュース主催の株式講演会でした。株式新聞社の桜井さんをお招きし、未来かたるの二人で4時間ほどやりました。流石に土曜日と言うこともあり、京都、大阪、静岡、名古屋からご夫婦で参加された方など、わざわざ遠方から出てきて頂き誠にありがとうございました。証券マンの人もいましたね。昔の僕の姿を見ているようでした。素敵ですね頑張る姿が…講演会終了後、簡単な談笑の場を設け、皆さんと交流を深めた次第です。ネットは素晴らしいですね。単にバーチャルの世界が、現実と結び付く出会いの場でもあります。
IRNETの読者の方は、みんな一緒です。友達です。仲間です。
互いに株式市場を通じ、日本を考え、一緒に豊かになるために努力する。この輪が少しずつ広がると良いですね。最初は小さな集まりでも、やがて大きくなって、うねりに変化します。社会を真剣に互いに考えて行動して、より住みよい国を一緒に創りたいと願っています。その為にはじめたIRNETであり、ビスタニュースです。
残念ながら、僕自身には技量の限界があり、その事を、自分自身が良く知っているから、多くの人に参加を願う為に、ビスタニュースを始めたのです。折角、始めたので洗練されるサイトになるまで頑張りたいと思っています。果たしてどうなるのか? 日本の国は、会社が優先されたり、組織が優先されたりしますからね。WIN WINの関係にならないと長続きしません。

昨日の講演会でウォーレン・バフェットとジョージ・ソロスの話を冒頭にしました。私も講演に際し調べて始めて知ったのですが、共に1930年生まれなのですね。しかも驚く事に8月生まれです。お金持ちの子供を作るには10月の下旬から11月にHをしないと駄目なのです。冗談はさておき、私と彼らは25歳違いなので、あと25年もチャンスがあります。バフェットは5兆3800億円の資産があるそうで…僕は年率30%で運用すると、8億円ほど、現在ないと彼の領域に届かない事になります。
この勉強会や講演会は、当初、面倒だと思ったのですが、僕自身、新たな発見をした次第です。やはり株式投資は時代観が一番大切だな。…と思った次第なのです。昨日の講演に参加した人は分かりますよね。ベルリンの壁崩壊、天安門事件、南巡講和、スーパー情報ハイウェイ、BRICs、ライブドアショック、様々な現象から起こる動きを感じてもらえたと思います。1年は長いようで、あっという間なのです。
短い時間に、かなりの量を詰め込んだので、多くの人は消化不良でしょうが、それで良いのです。雰囲気が一番大切なのです。僕と一緒に共に過したあの時間の雰囲気が…あとで振り返ると、覚えているのは断続的な映像ですからね。その短い時間の中で自分が感じたものを、自分のものにすれば良いのです。全てを理解しようとしても無駄ですから…
人間、自ら行動を起こさないと新しいことは何も起こりません。待っていても何も起こらないのですね。だからこそ、自ら出来る範囲のことを一所懸命に頑張るのですね。自分で出来ることを腐らずにどんな局面でも常に前向きに生きることが僕の人生観です。そうして困難な場面も常に前向きに愉しむのです。逃げたくなる局面をジッと耐えて、その時間を楽しめれば、人生はどんな素晴らしいでしょう。苦難を乗り越えて、新しい時代が開けるのでしょう。私はそう思っています。いや、そう考えるようにしていると言った方が正解かな?
投稿者 kataru : 10:29
2007年05月20日
情報
情報公開って重要なんですね。僕ら日本人は情報の価値観を小さく認識していますね。太平洋戦争でも暗号が漏れており、敗戦を加速させたと言いますし、金融戦争においても外資系の情報の方が優れているようです。わが国では行政機関情報公開法が平成13年4月1日に施行されました。目的は「国民主権の理念にのっとり、行政文書・法人文書の開示を請求する権利につき定めること等により、行政機関・独立行政法人等の保有する情報の一層の公開を図り、もって政府・独立行政法人等の有するその諸活動を国民に説明する責務が全うされるようにすること」とされています。わが国の政府部門は大きいのですね。独立行政法人と言う組織は104もあるそうです。多くのは中央官庁の天下りなのでしょう。当然、この独立法人は情報公開法の適用対象法人です。
さて、イージス艦の情報が漏洩した問題で日本の情報管理の甘さが指摘されています。もともと私たち日本人はこの機密に対する心構えが希薄ですね。情報を価値観が良く分かってないのでしょう。株屋の世界にいると情報の価値と言う問題に良く出くわします。インサイダー情報も中にはありますが、ささやき情報があとで報道される場面に、時々遭遇します。しかし聞いた段階では真実かどうか分かりません。あとで結果を知るわけです。村上氏のインサイダー情報の裁判が進んでいますが、あの話は…当初から僕は疑問に思っていました。誰かが株を買うと言う話がインサイダー情報になるなんて思っても見なかったのです。
インターネットが誕生したおかげで、会社に調べに行かなくても、IR情報だけで、ある程度の会社の内容が簡単に分かるようになりました。有価証券報告書はネット上で閲覧できますからね。「EDINET」で誰にでも見られる様になっています。後は会社のIR情報などでも見られます。便利になりました。やはりインターネットは素晴らしい。故に関連産業の株価を上げて資金調達を助けてあげねばなりません。情報にどうやって集まるのか? 他人が何を考えているか? ツールが必要ですね。IRNETではSNSをやっています。多くの人が参加してくれてありがたいと思っています。
まもなくこのサイトも専有サーバーへ引越しが決まっています。そうすればより多くの人が参加でき、楽しいサイトになるでしょう。みんなが知っている情報を発言し、みんなで共有し、輪を広げるのです。素晴らしいことだと思います。情報公開が東西冷戦の壁を崩し、BRICsの経済支援を加速しました。故に共産国家社会では情報の管理が国の最重要課題でした。今でも中国ではインターネットを含み監視下にあります。日本も実は情報管理国なのですね。テレビは管理されているのです。放送業界(NHKを含む民放)には総務省からの天下り役員がたくさんいるそうです。
先日、カナダのトムソン社がイギリスの金融情報会社のロイターを買収すると発表しました。米ブルームバーグに対抗することが狙いのようですが、このような付加価値が日本人には理解できるのでしょうか?僕らは少しずつ賢くなって、日本の仕組みを知らないといけませんね。
投稿者 kataru : 19:55
2007年05月13日
可能性…
きっと、売れっ子作家は大変なのでしょうね。四六時中、原稿を書いているのでしょう。売れなければ、喰えなくなり悩むでしょうが、売れても売れただけ大変なのでしょうね。人間にはそれぞれ順応性があり、どんな環境にも慣れるのです。常に新鮮でないと嫌になるのですね。株価が上下して人気を保持すると言うことは大変なことなのです。ある程度の期間を経過するとそれを上回る値動きがないと人気を維持できないのが普通でしょうね。
世の中の理屈、普遍の原理は存在するわけで株の世界も例外ではありません。株が上がるには上がる背景があり、理由があるのです。その影にはその事実を知った人が取り組んでいる訳です。そうして株価が高くなってくると世間の注目を集めるようになります。問題は烏合の衆が参加した時に、株価は一気に人気化しますが、その株価を支えている背景が希薄だと市場参加者が限られ、株価を維持できなくなります。
この烏合の衆の中には機関投資家もいるわけです。何故、この株が人気になるのか? 誰もがその背景を探ります。そこで利益の質、成長度合いが問題となります。人気になると普通は最大PER100倍の評価をつけますね。100倍と言う評価は株式市場では勲章に値します。100年分の利益の価値を株価に与えるのです。年率10%で48年掛かるのです。ところが年率30%になると、17年ですみます。年率50%だと11年ですね。
つまり100万円を1億円にして、さらに1億円を100億円にするには…考えただけで難しいことは分かりますが、この壁を乗り越えた人がいるそうです。僕は会った事がないので…彼の人生観は分かりませんが…良い時代になりました。やる気のある奴が評価を得られる世界がやってきました。やはりネットは素晴らしい可能性を僕らに与えてくれているわけですね。
暇な時に下の映像を見て刺激を受けようね。僕らにもできる…可能性はいつでも広がっていると…でも僕はこのやり方には否定的ですが、実力は本物です。すごいものだね。どんな奴なのか?最後は金でなく人間性だから…でもこんな映像を見るとワクワクします。
投稿者 kataru : 08:43
2007年05月06日
週明けの相場を考える

今日は明日から通常通りの相場転換に戻りますからその行方を考えてみました。ビスタニュース用に書かれた内容の前段階の部分を掲載します。上の日足の日経225を見ると非常に悩ましいチャートに見えます。しかし良く考えると方向性は見えてくるのではないかと考えています。ここは重要ですよ。チャートを見る場合、判断に悩む場面に遭遇します。そう言うときは対象の期間を引き延ばす方法が有益に思えます。そこで…

今度は上に週間のチャートを用いてみました。如何でしょうか? 少しは方向性が感じられますか? 実はこの考え方には裏付けがあります。ヒントは下のチャートです。さてこのオレンジのラインは何か分かりますか? あるものを比較したグラフなのですが…本当は加工したグラフを使用したかったのですがなかったのですね。自分で作るのは膨大な時間が掛かるので諦めて、その一つの指標のチャートを持ってきたのです。

ここまでの解説で私の考えが理解できた人は皆無でしょう。当たり前ですね。ここからが本番です。このオレンジの動きを示したチャートは指標国債の利回りを表しています。つまり日銀は利上げをしましたが、指標国債は若干金利が低下しています。さてこのヒントだけで、私がこれから解説しようとしている行為を察した人は、かなり株式に精通している人ですね。さて次に5月3日の日経新聞を見ます。5.13%と言う数字がある計算をすると出てきます。
さて、この5.13%を即座に日経新聞から計算できる人は一般的な証券マンレベルかな?まさか証券マンで日経新聞を見てこの数字を導き出せない人がいないと思いますが…もしいたらもう少し勉強したほうがいいかな? ヒントです。日経225のPERは19.48倍です。さて僕が解説する糸を理解できる人は大勢いますね。そうです。5.13%は日経225の株式の益利回りなのです。
つまり5.13%(225の株式益利回り)-1.63%(指標国債の金利)=3.5%とイールドスプレッドは逆イールド状態にあります。配当性向が32%以上なら完全に株式投資が有利になります。実際には配当性向が低くてもインフレ率が低く、サスティナブル成長率{ROE×(1-配当性向)}がインフレ率を上回っていれば株式投資の方が有利になります。少し難しいかな? 故に株価は上がるのでしょうね。
さて具体的なほかの検討はビスタニュースでやってみましょう。
投稿者 kataru : 08:34
2007年05月04日
予算を考える。
最近良く考えることは、「幸せ」とか「ゆとり」とか「お金」とか…
人生にとって豊かさって何かな? と考える機会が増えました。昔はお金を稼げば豊かさが味わえると思っていましたが…高額納税者になると「セブンヒルズ」と言う雑誌が勝手に送られてくるようです。この雑誌を見ると、宝石などは2億5千万円とか長谷川慶太郎の資産運用の講演会が12回セットで100万円とか…多くは食事やホテルなどの宣伝のようです。
私の人生を顧みると波乱万丈かな? まぁ、株屋なので仕方がないでしょうが…しかし運用の方法を変えれば、その揺れ具合が縮まりますね。今、挑んでいる事が一段落すれば、少しは落ち着くのでしょう。やはり上のステップを目指す為には、多少、無理をして頑張らないと駄目ですからね。努力しても報われない結果もよくあります。しかし、…かといって何もしなければ人間としての価値が損なわれているようだし…
最近の研究では猿だって道具を使いますが、堕落した人間は動物と言うか家畜と言う表現が適切かな? そのような人生を生きて幸せかな? …とも考えます。毎日、このようにレポートを書いていると、自然に色んな事を調べるようになります。昨日も高校の教科書で財政の仕組みを見ていました。驚く事に特別会計のことはあまり触れられてないのです。一般会計ばかりがしっかりと書かれていますが…予算規模の大きな特別会計はサラッと流してあるだけ。そうして政府関係機関予算もありましたが、この数字を僕は知りません。
合計が出てないので、手計算で18年度の決算からみました。国民生活金融が1750億円、住宅金融公庫が2兆0327億円、農林漁業金融公庫が1159億円、中小企業金融公庫が5206億円、公営企業金融公庫が7797億円、沖縄振興開発金融公庫が404億円、日本政策投資銀行が4040億円、国際協力銀行が6418億円で合計が4兆7101億円ですね。この規模は大きくありません。
教科書で説明される一般会計予算はおよそ79兆7千億円です。一方、説明が省かれている特別会計予算は460兆4千億円もあります。一般会計は学校で勉強しているので分かりますね。所得税・法人税・消費税などから成り立っています。特別会計を知らない人もいるので、特別会計とは、国が行う特定の事業や特定の資金を運用する等の目的で設けられています。まぁ、具体的に言うとガソリン税などです。

千葉商科大学の吉田先生が仰っていましたね。「民衆の民は目を潰す」と言う意味から語源がきていると…まさに僕らは知らないことだらけの環境に置かれているのです。学校の教科書が真実を伝えていないのです。アメーバのように政策官僚だけが増殖している現状が下のグラフです。GDP統計は嘘を付きませんからね。

何故、私がソフトバンクを応援し、ライブドアを擁護し、楽天を支持しているか? やはりマスコミ改革をしないと日本は三流国になってしまうのです。インターネットだけでは限られています。村木良彦さんが「月刊 選択」で良いことを言っていますね。総務省の天下り役人が70人もNHKや民放の役員にきているそうです。すごい数ですね。情報を管理する大切な中枢部分です。時代は変化しているのに…昨日の躍進する中国のGDPを見てください。アジアの覇権など程遠い現実を感じるばかりです。
投稿者 kataru : 09:16
2007年05月03日
外交力と日本
最近の目覚しい中国の躍進振りを見て考えさせられることが多い今日この頃です。毛沢東の独占支配から立ち上がる中国を今日は簡単に調べてみたいと思います。
歴代のトップは毛沢東(主席)、華国鋒(主席)、胡耀邦(主席→総書記)、趙紫陽(総書記)、江沢民(総書記)、胡錦濤(総書記)となっています。
しかし影の実力者、鄧小平はあまりにも有名で現在の中国を建設した第一人者です。大躍進政策(1958年)の失敗により毛沢東が失脚し総書記になっていた鄧小平は国家主席の劉少奇と共に経済の立て直しを図りますが、失脚していた毛沢東が権力を取り戻すために起こした文化大革命(1960年代後半から70年代前半)により、鄧小平は権力を失い農場へ労働者として追いやられ、劉少奇は毛沢東に失脚させられ監獄され殺されます(1969年)。一方、鄧小平も危うい所でしたが、「あれはまだ使える」という毛沢東の意向で完全な抹殺にまでは至らず一命を取りとめたのです。
1973年に周恩来の協力を得て復権した鄧小平は1976年に起こった第一次天安門事件の責任を取らされ失脚したが毛沢東の死亡による後継者争いで華国鋒を支持し再々復権をする。そうして1978年に日中平和友好条約締結を記念して来日して市場主義経済の素晴らしさを知り社会主義市場経済を導入する事になる。中国の躍進はこの時がスタート地点なのだろう。先に豊かになれる条件を整えたところから豊かになり、その影響で他が豊かになればよいという先富論と言うのは1985年頃に公にされたと言いますが、改革開放路線を決めた中国共産党第11期中央委員会第三回全体会議(1978年12月22日)には、既に形はあったのでしょう。
積極的に外国資本を導入し経済改革を進めていき、1980年から経済開放区を設け、開放政策を加速させていきます。1990年には上海の浦東新区の開発を決定し経済発展に繋げます。積極的に外国資本を優遇し資金導入を図り、国が成熟し始めると徐々に優遇処置を撤廃し始めている賢いやり方ですね。2013年には中国のGDPが日本を抜くと言われています。1990年代に入ると中国は積極的にアセアン諸国と友好条約を結んでいます。しかし日本はこの4日にブルネイでようやくEPA(経済連携協定)を結ぶのです。
分かりますかね? この意味が…日本の外交力がないというか…農業優先のために国内の権力争いをしているために世界競争から遅れている現実があるのをマスコミは報じようとしませんね。官が自分達の為に情報をコントロールしているから、世論は真実を知らないのです。中国のGDPが326兆円になった現実をどれくらいの人が知っているのでしょう。日本には政策のビジョンがないし、知らないから経営者も保身に走るのです。特にマスコミですね。悪の根源は…だからソフトバンクを応援し、ライブドアを擁護し、楽天を支持しているのですが…どうなるのかな?この国は…

投稿者 kataru : 11:19