週明けの相場を考える(2007年05月06日)

今日は明日から通常通りの相場転換に戻りますからその行方を考えてみました。ビスタニュース用に書かれた内容の前段階の部分を掲載します。上の日足の日経225を見ると非常に悩ましいチャートに見えます。しかし良く考えると方向性は見えてくるのではないかと考えています。ここは重要ですよ。チャートを見る場合、判断に悩む場面に遭遇します。そう言うときは対象の期間を引き延ばす方法が有益に思えます。そこで…

今度は上に週間のチャートを用いてみました。如何でしょうか? 少しは方向性が感じられますか? 実はこの考え方には裏付けがあります。ヒントは下のチャートです。さてこのオレンジのラインは何か分かりますか? あるものを比較したグラフなのですが…本当は加工したグラフを使用したかったのですがなかったのですね。自分で作るのは膨大な時間が掛かるので諦めて、その一つの指標のチャートを持ってきたのです。

ここまでの解説で私の考えが理解できた人は皆無でしょう。当たり前ですね。ここからが本番です。このオレンジの動きを示したチャートは指標国債の利回りを表しています。つまり日銀は利上げをしましたが、指標国債は若干金利が低下しています。さてこのヒントだけで、私がこれから解説しようとしている行為を察した人は、かなり株式に精通している人ですね。さて次に5月3日の日経新聞を見ます。5.13%と言う数字がある計算をすると出てきます。
さて、この5.13%を即座に日経新聞から計算できる人は一般的な証券マンレベルかな?まさか証券マンで日経新聞を見てこの数字を導き出せない人がいないと思いますが…もしいたらもう少し勉強したほうがいいかな? ヒントです。日経225のPERは19.48倍です。さて僕が解説する糸を理解できる人は大勢いますね。そうです。5.13%は日経225の株式の益利回りなのです。
つまり5.13%(225の株式益利回り)-1.63%(指標国債の金利)=3.5%とイールドスプレッドは逆イールド状態にあります。配当性向が32%以上なら完全に株式投資が有利になります。実際には配当性向が低くてもインフレ率が低く、サスティナブル成長率{ROE×(1-配当性向)}がインフレ率を上回っていれば株式投資の方が有利になります。少し難しいかな? 故に株価は上がるのでしょうね。
さて具体的なほかの検討はビスタニュースでやってみましょう。