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日本の希望(2008年01月13日)

今、ビスタニュースに二つの原稿を書いている最中です。一つは偶然にも日経ビジネスに載っている企業を題材に選びました。考えることは一緒なのでしょう。現在二つの流れが市場にはあり、その分析をしていた所です。日本は二つの側面を持っているわけですね。

大阪知事選挙が行われており、次第に国民も日本の現状に気付くのでしょう。何故、日経金融新聞に取り上げて、日経新聞の本誌に大阪府の財政再建団体への転落の危機を取り上げないのでしょうか? センセーショナルに「第二夕張化、大阪府の現実」の特集を組めば良いと思うのに…国は再び増税を決めました。拡大する公的機関と失われる労働力、どうやってこの矛盾を解決するのでしょうかね? 石井久さんは、あと2年経てば日本も現実に気づくと言う論理なのでしょう。丁度、団塊世代が現役を引退する時代ですね。負担に耐え切れない体制が、どうしようもなくなって改革をするのでしょうね。

日本の中で生き延びれる企業はグローバル展開をしている一部の企業だけなどと言う馬鹿な現実は避けて欲しいと思いますが…国民は真実を知らないし、報道管制が引かれ報道するマスコミも多くない。限られた資金を新興勢力に注ぎ込み新たな活路を見出すのが市場の役割でしょうが…悲しい現実は続いているわけです。でもカルフォニア年金の運用担当者は飛躍するアジア経済で恩恵を被る日本を訴えており、買い場だと言っていましたね。日本企業の経営者もようやくその事に気付き始め、アジア展開を急いでいる所です。ゼネコンは国内で失われている受注を積極的に海外で補い始めています。

不幸な事件が昨年末ベトナムでありましたね。カントー大橋の建設は日本の円借款に拠るゼネコン 大成建設、鹿島、新日鐵エンジニアリングが日本工営の監修にて実行されてきたものです。総建設費は4兆8320億(3億4260万米ドル)。この建設資金は日本政府ODAで賄われ日本国際協力銀行に拠って融資が行われていると言います。ゼネコンが海外活躍をしていますが、実態の多くがひも付きなのですね。政・官・民の癒着の背景が存在するのでしょう。しかしこのようなODAは必要なことですね。これを足がかりに他の日本企業が潤うからです。インドでもインフラ整備が実行に移されています。

もう少し銀行が元気なら、お金がジャンジャン出るのですが…あと1年ほどかな? 日本株は決して暗いわけじゃありません。明るい未来があるのですが、報道機関が暗い所にスポットを当てているから…市場も暗くなります。日本は地理的にもっとも優位な場所に位置しているわけです。貿易障壁をなくし一体化すればかなりの成長が約束されるでしょうに…実は昨日の日経新聞を読んでいて気になったので調べて見ました。日本が中国に対し貿易で318億ドルの黒字だと言うのですね。本当かな? と思って財務省の貿易統計を見るとやはり赤字なのですね。きっと視点が違い、集計数字が異なっているのでしょう。財務省のデータでは2007年11月の累計はマイナス2兆893億円ですから、109円換算で191億ドルの赤字です。調査する所によって別の数字で全く違う結果が出るのですね。何処を信じれば良いのか…

ただ輸出入の合計額の違いを見て頂けると、日本の将来は暗くないと言う実感を持っていただけると思います。グラフは2006年までですが既にアメリカを中国は抜いています。

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