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勝負勘(2008年01月14日)

僕の好きな相撲が珍しく人気が盛り上がっているようです。人気が二分化される朝青龍。彼を嫌う人もいますし、彼が好きだという人もいます。私は好きですね。相撲の世界と、何故か、株の世界がダブります。モンゴル力士が多く日本人の横綱が待望されますが、未だに生まれていません。市場はグローバル化銘柄が育ち、国内だけで頑張っている会社は人気株になっていませんね。何か相撲の世界に似ているように感じます。そうして朝青龍は新興株のようにも感じます。あの若さで異国の国に来て、伝統と格式がある、古いしきたりの世界で最高位を得るのですから、余程の精神力なのでしょう。今場所は二場所、出場停止処分を受けていた朝青龍が復帰したのです。初日の懸賞数は過去最高だったそうですね。このところ目立っていた空席も埋まっているようです。

株の世界も、相撲の世界も、ほんの少しの知識では面白くありませんね。やはりよく知れば、だんだん面白さが増してきます。そうして新たな疑問が湧き、どんどんのめり込んでいきます。株は奥が深いですね。専門分野の知識も必要になることがあります。製品を理解する為に、その分野の専門知識が必要になることがあります。以前、高血圧の薬を勉強したことがあります。この薬は様々なタイプの種類があり、例えば、Ca拮抗剤、ACE阻害薬、β遮断剤など様々な種類があり、その種類により市場規模が違うのですね。勿論、競合品も多く、市場規模の大きさは製薬会社の販売力にも微妙に影響されます。だから画期的な新薬なんて報道されても、希少な病気なら、当然、いくら良い薬でも製薬会社は儲からないのです。

まぁ、逆に知り過ぎても知識がマイナスに働くこともあります。公認会計士が決算書をみて、危うい会社だと思って株を空売りしても、実際の動きは上がることもよくありますからね。最後は、やはり勘がものを言うのでしょうか? 素人でもプロより成果をあげるケースもよくあります。

しかし一皮むけるためには、やはり基礎知識がなくては駄目なのでしょう。あとは訓練かな? 先ほどNHKをみていたら、技能オリンピックの選手達の特集番組をやっていました。「心・技・体」って言うテーマで物事を見ていましたね。株の場合は、最後は精神力の勝負になることがよくあります。自分を追い込んでみると、投資家の心情が理解でき、株価の動きが見えるようになります。苦しいとき、悲しいときは楽になりたくて…。そのような経験を何度か体験し、だんだん勝負勘が身に付くのでしょうね。朝青龍は、今日、残念ながら負けました。内館さんはどんな気持ちで、あの相撲も見ていたのでしょうか? 首投げは安易だったね。やはり勝負勘が戻ってないのでしょうね。休めば目に見えない空白が生まれるのが普通ですから…今場所の相撲は面白いよ。朝青龍の明日のしきりは、ぜひ見なくては…