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相撲と日本(2008年01月27日)

r20080127a.jpg相撲好きなかたる君は今場所を見て思うのです。
今の日本株式市場と似ていると感じているのです。株式市場では日本人の存在感がなくなり、外国人の動向に振り回される日々が続きます。日本の株式市場なのに、朝はシカゴ市場の先物動向を気にして、今日は安いとか高いとか…

お昼には今度はシンガポール市場が先に開いており、シンガポールが大阪市場より高いとか安いとか…挙句の果てが、日本株の動向を上海や香港市場が決めるのです。驚く事にインドのムンバイまで気にする様はまさに異常現象ですね。

主体性のない国民性らしいのです。安倍政権が難なく崩壊する理由は何も彼の体調だけでないでしょう。この主体性のないフラフラする国民性にありますね。戦後レジームからの脱却を謳い、真の独立国家形成のために憲法改正を目論んだのですが…未だに属国のままです。

大相撲はモンゴル相撲、決戦の舞台は千秋楽までもつれ5年と4ヶ月ぶりだそうです。32場所ぶりの横綱決戦だそうで、武蔵丸と貴乃花の横綱決戦は2002年の秋場所だったそうで、そのときは日本人の貴乃花が優勝したそうです。藤原正彦先生の「国家の品格」が話題になり、朝青龍は品格を問われています。読売新聞にも色んな話が載っていましたね。朝青龍が嫌いだと言う人と好きだという人は半分半分で、若干、白鵬の方が人気は高いようです。この現象は面白いですね。白鵬は22歳で朝青龍は27歳です。若者が異国の地に来て、その業界のトップになるのです。貴乃花のときも成績は良かったのに、何故か横綱昇進が遅れました。彼のその後の身内の争いを思えば品格が問われたのかな?とも考えますが…朝青龍をぼろ糞に横綱審議委員の内館牧子さんは批判していますね。

私は古い体質の新日鐵の株式持合い行動を批判しています。企業統治意識が希薄になるからです。IHIの経営者が責任を取るかどうか分かりませんが、僕には詐欺行為に映ります。海外のプラントの損失は公募増資をするときには分かっていた筈なのに…粉飾の疑惑が高まり整理ポストに入りました。ライブドアより性質は悪いと考えますがIHIはどうなるのでしょう? 同じようなケースで日興証券も上場を維持されました。日本村社会は後出しジャンケンでルールが変わる国だと言う外部の評価でしょう。品格か…「お金を儲けることが悪いことですか?」と世間に問うた村上世彰さんは逮捕されました。インサイダー疑惑です。僕が○○株を買います。と言う話を聞いて、買うかどうか分からないのに、先に買ったらインサイダーになるとの認識ですね。法律の形は後出しジャンケンで解釈が変わるようです。株式持合いは極端に言えばそのようなずるいやり方なのです。

相撲の世界も体があるとかないとか…、先に土俵から出たほうが負けでしょうに…周りにいる審判員の判断に委ねられます。あの憎憎しい態度、テレビカメラをにらめつける目つき、傲慢な振る舞いがヒンシュクをかっているのでしょう。しかし抜群に強い相撲、成績を評価するのは市場主義で、品格を問うのは日本村社会の論理かな? 古きよき伝統を傷つけた時津風親方は逮捕の方向に向かっていると言います。今日、迎える結びの決戦には47本の懸賞が掛かっているそうです。1本6万円です。本人には3万円が支給され、残り2万5千円が積み立てられ退職金になり5000円は相撲協会の事務経費になるそうです。47本×6万で282万円です。本人分は半分の141万円。残りは退職金か…面白い制度です。良き歴史観と日本の風土、そうして市場原理はどのような形で調和を迎えるのでしょう。