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コラム

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アナリスト(2008年02月24日)

多くの投資家の皆さんは、株は博打だと思っていらっしゃる人も大勢おられるでしょう。
しかし背後にある企業業績の推移を探る努力は大変なものです。今日は先頃、第一三共がR&Dについての説明会を開きました。その模様を一度、御覧になったほうが良いでしょう。アナリストの予測がどのような仮定で推測されているか。出来ればアナリスト・レポートを手に入れ、見られたらもっと良いでしょうね。残念ながらネット証券では提供してないのでしょうね。野村證券などの大手証券で取引されているお客様は、一度、営業員に頼み資料を貰ってみるのも投資に役立つでしょうね。大手証券では提供してくれると思います。手数料が高いには、高いなりの理由があるのですね。大手証券では500万円の売り買いをすれば、往復でおよそ2%の手数料を取られます。10万円ですね。ところがネット証券ではどうでしょう。マチマチでしょうが、およそ1万円程度かな? その差は情報料の差とも言えるでしょう。

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以前、私は手痛いミスを犯したことがあります。会社側の話を鵜呑みにして会社の予測を信じ株を買っていましたが、アナリストはそんなに需要はないと予測していました。会社の規模により販売力も違うし、更に、その血圧降下剤のタイプの市場規模も小さい筈だと言うのです。血圧降下剤は色んなタイプがあるのです。日本ケミファと言う会社です。恥ずかしい話しです。1992年後半から1993年にかけての話しです。会社の話を鵜呑みにした新聞が特集を組んでいたのです。4日間連続だったと思います。その記事を読んで。私は安いと思い買い上がったのですが…結果は無残に敗退です。

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先日、武田製薬が高コルステロール血症治療薬の開発をあきらめ、株価が大きく下がりました。第一三共製薬は新薬が目白押しで高評価されています。両社の間のPERの差はおよそ2倍違いますね。しかし第一三共もフィーズ3の段階の薬が多くからでしょう。しかし反面、開発費が膨大に膨らみます。その辺りの資金配分をアナリストは、経営者との会話を通じ読むわけです。つまり客観的な評価ではないのですね。業績の読みは…人の腹の中まで探りを入れる商売なのでしょうね。しかも市場規模の予測は販売力にも大きな影響を受けます。医者も同程度の効果なら販売力の強い製品を用いるでしょう。故に株価の予測は難しいのですね。更に会社の業績予想が当たっても市場リスクの上下により株価の位置が変わります。まぁ、色んな読みが株価に働くのです。