思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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もっと自由を…(2008年04月13日)

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昔、司馬遼太郎と言う作家が好きになりずいぶん小説を読みました。記憶によれば彼は産経新聞者の記者から作家になったのだと思いますが、週刊朝日に長く「この国のかたち」と言うコラムを書いていたと思います。確か彼は戦争体験からこの国の政策に不信感を抱いたのですね。彼は戦車隊に派遣され、ソ連軍と戦うのですが、あまりに性能の違う戦車をみて、こんな装備でどうして戦争が出来るのか?疑問に思ったのだそうです。その頃の日本軍は精神論を翳し無謀な戦争に突入するわけです。関東軍の辻少尉と言う人間が戦争を始めたきっかけを作ったとか…本を読んだ事があります。

一部の馬鹿な上層部の為に日本が埋没するのですね。何故、日本には多くの人材がいるのに活用できない仕組みなのでしょうか。今日は読売新聞に社会保険庁の話しが載っていましたね。民間では考えられない現実ですが…他の省庁も似たようなものでしょう。皆さんは一般会計予算と特別会計予算の存在は知っていると思いますが、その予算額を知っていますか?平成18年の一般会計歳出は79.7兆円、特別会計歳出は460.4兆円です。まぁ、国債という借金の返済に充てられますから全部使えるわけではありませんが、官僚が自分達の裁量で自由に使えるお金が特別会計ですね。先般、ガソリン税が一般財源にすると福田首相が述べましたが、実に画期的なことなのです。

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私がIRNETを続けている理由の一つに、上がらぬ株価の原因を探っていくと国家体制の不備が原因と一つに挙がったのです。恥ずかしい話しですが知らなかったのです。日本の仕組みを…誰も教えてくれない。今でこそネットが普及したり、マスコミも少しずつ言うようになりましたが、90年代、何故、株価がどんどん下がるのか不思議だったのですね。1989年にバブルは崩壊しますが…(人為的に崩壊を迎えるのです。)その政策のツケを銀行に負わせたのです。みずほの優先株の消却が始まりますが、まだ後遺症に苦しんでいるのですね。日本は実質的に官の政策責任を民間が払い続けているのです。りそなを見てください。完全に亡霊みたいな存在です。どうやってあの不良債権のツケを払うのでしょう。私が2005年にみずほを諦めた理由の一つでもあります。

この政策でGDPが伸びるなら良いのです。冒頭に掲げたGDPの推移を見てください。下の表は最新のものです。Jパワーの問題が日本の体質を物語っています。通産省の北畑事務次官はスペインに移住するそうですが、年金で暮らせますかね? 後期高齢者制度が開始されました。だんだん途端の苦しみがこれから始まります。私は何度も日本には残された時間がないと言っているのに…折角、新しい力が育ってきたのに…検察庁は妬みからライブドアのホリエモンを逮捕し村上さんを逮捕しました。いやらしい。本当に日本の将来を考えての行動でしょうか? 同じことが日銀総裁の福井さんにも言えますね。あの時期にゼロ金利政策をやめるわけです。

金融庁も似たようなものです。民間を縛ることしか考えてない。だいたい、検察庁などの人材を多用した組織に問題があるのです。金融マンを犯罪者として扱うのですから異常な政策が維持され続けるのですね。このやり方で日本の国民が幸せになるなら良いのです。文句は言いません。失われた10年などと日経新聞は過去形にしましたが、続いているわけです。外国人が株を買わないと上がらない。日本人に主導権のない株式市場。そりゃ、そうですね。官は税金を誤魔化して自分達の生活に当てる仕組みを作り、市場経済を認めないのですから…何が公正なのか、私にはサッパリ分かりません。ライブドアが違法でIHIが合法なのでしょうか? IHIは公募の時点で隠された損失を把握していた筈です。JALは公募で資金を集めました。黒字になるといいながら…あんな計画は初めから無理だと分かっていたのに公募を認めた金融庁、馬鹿らしい限りです。新聞も雑誌もしっぺ返しが恐くて真実をかけない。異常な構造が続き、国民は後期高齢者制度のように騙されながら搾取され続けるのです。悲しい現実です。せめて、せめて若者に資金を集め自由に羽ばたかせてあげたいものです。

70代はご苦労さんです。日本を戦後の復興から立ち上げた功労者です。20代、30代の若者に自由に行動させましょうよ。日本をより良くするために…

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