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コラム

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社会企業家(社会起業家)(2008年05月25日)

僕はテレビを見る時にチャンネルを回す癖があります。色んな番組の中から、自分の目に適った番組を探すのです。新聞の番組表などを見るのが、ただ面倒なだけかもしれません。昨日は偶然にNHKのBS1で社会企業家の番組をしていました。恥ずかしい話しですが知りませんでした。残念ながら番組は終わりの10分程度しか見ていませんが共感したのです。紹介されていたのはカナダの教育を実践している「ルーツ・オブ・エバンシー」(Roots of Empathy)トロントのメアリー・ゴードンさんのケースでした。赤ちゃんを学校に連れてきて、赤ちゃんの表情から、喋れない赤ちゃんの心(要求)を考える教育方法でした。学校では弱者の赤ちゃんを題材にし「思いやりの心」を学ばせるというものです。

苛めなどがはびこる日本に欠けている教育方法ですね。DeNAのモバイル・コンテンツのモバゲーがターゲットになり、モバイル・SNSを規制する為に総務省が、昨年、通達を出して全面禁止の方向から自主規制へ流れている法律の行方が注目されています。私は何故、直ぐにこのような禁止処置に世論が傾くのか? 不思議なのです。マスコミの影響でしょうが、問題の本質を見誤っていると思います。ゲーム世代が世の中心になりコミュニケーションが取れない若者が大勢います。日本の社会問題の一つですね。その解決策の一つとして素晴らしい取り組みですね。この方法は…赤ちゃんを学校へ。 因みに、この番組は5月25日(日)午後4:10~5:00 BS1で再放送します。

社会企業家って、なに? 素朴な疑問です。ネットの中では様々な紹介がありました。
どうも社会起業家と言うようなのですね。本来は…。その中で社会起業家フォーラムなるサイトがありそこで…
(1)「他律教育」から「自立学習」へ(2)「集団教育」から「個別学習」へ
(3)「若年教育」から「生涯学習」へ(4)「文献知識」から「体験知識」へ
(5)「人生設計」から「天職探求」へ
などと紹介されていました。

関連の色んなサイトを見ると社会の為になる仕事をしたいという人達を育てるイメージのようです。地域生活者の「問題解決」に「地域の経営資源やネットワーク」を活用し、「マネジメント手法」で取り組む起業家のことです。事業分野は、子育て、教育、高齢者、障害者、健康、医療、不登校・ひきこもり、ホームレス、就労、まちづくり、CB・起業支援などがあります。

(1)行政や企業がカバーできず、生活する人が困っている問題を発見し、問題解決のため「志・使命感」を持って事業を起こす人
(2)事業を継続・発展させるため、事業の「仕組み創り、組織、戦略、実践」を「マネジメント(計画・実行・管理)」できる人
(3)事業を通じ「リーダーシップ」を発揮し、周囲の人、行政、企業を巻き込み、「共生・協働」の新たな経済の仕組みを創り出す人
などの紹介もありましたね。

私が何年もIRNETをやっているのも、こんなイメージかもしれませんね。政治に失望し株価が上がらない現実は、社会の構造の問題なのだとの結論に達したのですね。日本の国は様々な問題を抱えています。既に制度疲労を起こしているのですね。だから幕末から明治維新のような時代を歩んでいるのです。古い考えの人たちが権力を未だに握り、情報をコントロールしています。その間違った情報で判断しているから、後期高齢者医療問題などが起こるのでしょう。制度そのものは、至って当たり前の理屈なのですが…マスコミの報道の仕方に問題があるから国民が踊らされる。

何故、こんな馬鹿な国民ばかりが増えたのでしょう。他人と同じ行動を取ったり、法律を守ることが正しいと思ったり、法律はみんなが暮らし易くなるルールですね。ところが、昨今の法令改正を見ると…国民を縛る法律ばかりで清貧の思想が蔓延しています。社会が閉塞感に満ち溢れGDPデフレーターがマイナス推移するわけですね。僕らは人間だから、感情の動物だから、名目の世界で判断するわけですよ。手取りの給料が、数字が減っているのに成長していると言われても…。デフレ思想が続く現実の背景には、人の行動を規制する法律があるからですね。コンプライアンスなんて耳慣れない言葉が頻繁に登場するようになり、僕等の行動を縛っているのです。問題は法律ではなく常識感の欠如ですね。教育の問題なのです。マスコミやは視聴率を気にし、雑誌や、本や、新聞やは、売れるかどうかが基準になり、いつしか真実を歪め本来の責務を忘れている。

孫がおじいちゃんを殺し、子どもが親に逆らう社会を誰が望んだのでしょう。モバゲーを規制する為に、ホワイト方式、ブラック方式などと議論する前に、何故、そのような行動に走るのか? 社会の構造を考えるほうが先ですね。消費庁? 何故、必要なのでしょう。当たり前の事が守れない人間の教育が歪んでいるのでしょう。学校が壊れているから…、家庭が壊れているから、日本が悲鳴をあげている。社会起業家(社会企業家)か…。

矛盾は他人の頼り直るのを待つより、先ず自分自身が出来ることから行動すれば、世の中はだんだん変わるのでしょうね。