思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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政策官僚の皆さんへ(2008年06月22日)

東京は雨模様です。NY市場の大幅下落を見て憂鬱な時間を過されている方も多いでしょう。思うように進まない政策動向に、何故、世論は異議を唱えないのでしょう。情報コントロールされるマスコミに、誘導される国民は純情な烏合の衆なのでしょう。影を潜めていた清貧思想論者の巻き返しが2006年1月から…時の小泉政権の退陣が確定したら…、死に体になった政権の力は、旧態勢力にとって赤子同然だったのでしょう。日銀総裁のスキャンダルで政策転換を迫り、ライブドアへの地検投入で新興勢力の力を削ぎ、村上逮捕から次々に…建築基準改正法、改正貸金業法、金融商品取引法、全てが旧態勢力の勢力保持に絡んだ政策変更です。そうして極めつけは、ロボット内閣のび太君が得意になったのが消費者庁の新設です。

いつ頃から、官僚たちは仕掛けに入ったのでしょうか?
雪印(2002年4月)か…、あるいは不二家(2007年1月)か…。いや違うだろうね。きっと仕掛けはミートローフ、白い恋人、赤福、そうして船場吉兆なのだろう。あの報道を見て、おかしいと気付いた人は何人いるのだろう? 船場吉兆の報道などは明らかにやり過ぎで…大新聞や天下のNHKが連日報道するのだから…。すごい情報コントロール能力ですね。官僚達が政策を実現させる為に、故意に流した餌にマスコミは取引に応じたのでしょう。何しろ総務省様が天下りする得意先だからね。庶民の味方を装うって消費者庁実現の下準備をやり遂げたのでしょう。アメーバーのように増殖する役人は、さすが東大法学部出身です。太平洋戦争の時に、もう少し情報の大切さの心が軍官僚にあったなら、このような苦労をせずに済んだのに…

官僚ロボット内閣、のび太君は真実を知っているのか知らないのか…二世議員らしく日本国を衰退の道へ導いているのでしょう。
折角、欧米がサブプライム問題で躓き、チャンスがやってきているのに…。この絶好のチャンスを逃すなんて…。消費者庁など既存の制度で充分だったのに…。清貧思想は戦後、独自の日本文化制度を生みました。内外価格差の存在がクローズアップされてきたのは、世界がインフレに苦しみ始めた最近です。ガソリンへの補助金制度など…そこまで無理してアジア諸国は経済成長をしてきたのです。日本と逆なのです。政府がガソリンを安く国民に提供する為に税金を投入しているのです。日本はガソリン税ですよ。特別会計予算獲得のために、官僚のズル賢さのおかげで、日本はインフレから守られています。農業生産物もそうですね。米の国際価格は3倍も上がっているのに、日本との内外価格差は、まだ逆に3倍もある。おまけにサブプライムショックですよ。こんなチャンスはないですね。おそらくインフレ相場の影には、こんな見方が外人投資家の思惑にあったのでしょう。

しかし相場が下手です。日本が飛躍するチャンスなのです。
僕が大きなファンドの運用担当者なら、三井住友銀行のバークレイズ銀行への出資1000億円の記事をみて、大掛かりな仕掛けをしているでしょう。多くのファンドと組んで…、世論を…、経済を…、正しい成長の方向に導くチャンスだったのです。今でも遅くはありません。大手銀行株をアジア進出と言うテーマ株として上げることが可能な筈です。これが市場戦略と言うものですね。

官僚さん達が自分達の勢力図を伸ばすために、情報コントロールするエネルギーを、もっと違う形で年金資金と組んで、政策を実行させれば日本の地位は国際的にもっと高くなるのです。いつまでも国内の省益などの争いをしている場合じゃありませんね。アジア危機のときにも、円のグローバル化に取り組むチャンスがあったのです。折角のアジア共有のチャンスを官僚さん達は見逃したのですね。馬鹿な政策官僚です。あの時にユーロと同じ発想で行動を起こせば、中国の後塵に拝することはなかった。政策と言うのはもう少しスケールの大きなものでしょう。小さな自営業者を苛めるサラ金法改正など…、武富士の親父さんはもう死んだのですよ。くだらない復讐をして権力を誇示しているのは下級役人のすることです。

官僚さん。もう少しスケールの大きな国家戦略を持ちましょうね。くだらない目先の生きかたは面白くないよ。