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コラム

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IRNETの形(2008年08月17日)

IRNETを始めて前身を含めると来年で10年になります。その中で、最近、いろいろ思うことがあります。ネット社会と言うのは功罪が激しい所だなと思います。両極端にぶれるのですね。きっと匿名だからでしょう。もともと私は株式市場を通じて日本の仕組みを考えてもらいたいと思い、長い間、ボランティアで株式情報を提供してきました。出来れば、その活動を通じて、皆で儲けて日本を変化させることができたら良いなと考え行動してきました。当初のホームページのタイトルは「株式市場 日本を考える」と言うダサいタイトルだったのです。1989年以降、市場が縮小し歩合セールスでは食えなくなり転職を考えるようになり、この国には情報開示と言う考え方が乏しいと考えていたので、企業の情報開示を助けるIR活動を仕事に出来ないか?と考え興したのは「IRNET」のそもそもの始まります。

しかし何時しか、IRNETは株式市場の予想サイトのような形に見られるようになりました。市場には色んな人の意見があり、その選択は人それぞれなのですが、日本人は文章を鵜呑みにする傾向があるようです。たまたま市況環境が良く私の書いた原稿が当たり続けた為に多くの読者が情報を鵜呑みにしたようです。その為に市況環境が悪くなった今日、私は非難を受けています。読者と書き手の意思が上手く通じてなかったようです。「IRNET」はボランティア活動の一環で多くの参加者は無料奉仕で参加してもらいましたが、ボランティアでは継続はできないものです。そこで有料サイトの情報ページサイトであるビスタニュースを立ち上げました。この主旨は多くの市場参加者が自ら情報を選ぶ、書き手を選択できるサイトを創りたいと思いました。多くの情報源は参加者が作者を選べませんが、市場には様々な意見があり読者が書き手を選ぶ参考になるサイトをみんなで創りたいという願いです。残念ながら相場の低迷もあり、収益上なかなか思うようなサイトになっていません。

多くの人が株式情報サイトだけの存在として「IRNET」を見ていることは残念ですが、その色彩が強いことも事実です。未来かたるは相場の大勢観を読み違え、読者の人にご迷惑をお掛けしている現実を考えると、このままIRNETを続けるべきか? 悩んできました。未来かたるのカラーを薄め、色んな情報を見て欲しいと願って創っているのがビスタです。そこで、まもなくIRNETの「今日の市況」はさわりだけにして、ビスタニュースに何れ完全移管し、IRNETは本来のIR活動のページとして存続させたいと願っています。無論、私はボランティアですのでサイトへの登録だけで無料で「今日の市況」は読めます。IRNETはクリックすれば直ぐにページが読めますが、ビスタニュースに移管する事により登録が必要になります。登録すると言うことは、情報に対する自己責任の意思を確認する作業が間に挟まりますから意識付けになるでしょう。

IRNETの存在は、以前、「鉄が出来るまでとか…」「半導体の製造過程とか…」書いたことがあります。投資をする上で会社情報以上に重要な事は産業の理解ですね。故にIR活動に絡むような記事を週末だけ書きたいと思っています。最近思うのは、例えば、新高値を更新している銘柄の業務内容とか…株価は上がっている背景などを書けば面白いかな?と考えています。

せっかく知り合えた仲間が、共に喜べるサイトに育って欲しいと願っています。