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コラム

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白書は面白い(2008年12月21日)

先日の厚生労働省から発表されたデータを見て改めて考えさせられました。多いのですね。正社員以外の雇用形態で働く人は37.8%いるそうです。正社員は62.2%だそうです。今、世間では派遣社員の首切りが話題にされていますが、この資料によれば僅かに4.7%です。実施はスーパーなどで働くパートタイムの雇用が最も多く22.5%です。イオンが店舗の縮小をしていますが、その話はあまり大きな話題にならずに、同じ生産調整をしているいすゞなどの自動車ばかり話題にされるのは、どうしてでしょうか? 役所は基本的に自分達の政策に都合のよい情報をマスコミに流しますが、都合の悪い情報には蓋をするのでしょう。

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日銀はようやく動きましたが、何故、これまで日本政府はデフレを容認するような政策を採り続けるのでしょう? 土地や株が上がるのを意識的に抑えていますね。その影響はこんな形で現れています。2000年から世界は投資銀行ブームに乗り資産インフレを加速させてきましたが、日本はデフレ政策を堅持します。経済白書は此方…

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GDPデフレーターの本当の存在理由は、内外価格差の解消なのでしょうね。日本価格がだんだん薄れてきました。代表的な会社はファーストリテイリング(ユニクロ)でしょうね。インターネットの普及で、ネットで簡単にお買い物が出来ます。内の娘がヴィクトリアズシークレットと言う会社の製品を海外のホームページから買いました。日本の楽天では2倍近い価格で売られているのだそうです。個人輸入している原宿の専門店の価格も2倍程度なのだそうです。しかし情報の発展は内外価格差を是正します。娘はヤフーのオークションか? 2倍近くで売れたとか…話していました。

この現象は二重価格制度の崩壊ですね。再販価格制度などという馬鹿な法律は早く改正すべきでしょう。マスコミは反対するでしょうが必要ですね。グローバル化の構造転換を悪戯に遅らせるべきではないでしょう。何れ時間の問題で崩壊するのです。ネット社会になり、それぞれが自分の生活を政府に頼らずに考える時代になっています。生産性の悪い人間が切られるのが市場原理です。正社員も契約社員もないと思いますが…まだ日本にはその制度が定着していませんね。私が社長ならJリーグ1部と2部リーグのように、正社員と契約社員の入れ替え戦をやりますね。