思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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今野敏(2009年03月08日)

最近は相場も暇で…株式市場を考えても仕方ない状況が続いています。暇な時は本を読みます。株屋の僕は新聞雑誌など…どれくらい読むのでしょう。情報を集める為にかなりの量を読んでいます。新聞だけ一日に目を通すのは6紙ほどかな? 他に雑誌もかなり目を通します。商売だから仕方ありません。最近は目立った作家が居なかったのですが、近年有名になってきたのか? 丸善に並んでいた新潮文庫の「隠蔽捜査」はヒットです。この本は自分の欲望と人間の理性のハザマに揺れる心が焦点になっており傑作のひとつでしょう。お薦めです。これは590円(先ほどみたら620円に値上げです。)だから安いほうかな? 

最近の本は高くなりましたね。デフレ環境なのに…本だけはインフレの世界のようです。きっと本を読む人間が少なくなったのでしょう。しかし小川是(ただし)さんが証券局長時代に語っていました。「私は証券界のことが分かりませんから、株の小説を何冊か読んで勉強しました。」と語っていました。エリート官僚らしい発言です。現場の人間からみれば、この馬鹿やろう、そんな本ぐらいで証券マンの世界が分かるか!と反論をしたくなりますが、一理あります。その後、彼は珍しく事務次官まで上り詰め、渡り鳥の姿に変身して退職金だけでも、相当な金額をもらっています。国税、JT、横浜銀行ですからね。

さて今野さんの話です。
先ほど、検索したら彼のホームページらしきものを発見しました。そうして二度ビックリです。彼は空手家のようで…今野塾を主宰しているようです。なるほど…それで中央文庫の孤挙伝になるのですね。私はこの主人公の朝丘剛が変身していく生き方が面白いですね。彼が実際に空手をしてなければ分からないような専門的な知識が本にあふれています。面白いですね。兎に角、一度、隠蔽捜査から読んで見ると分かると思います。

疲れたら、自然に接し田舎の空気に触れればいいのでしょう。最近は落語に嵌まりそうです。先日は菊乃丞と花禄の二人寄席に行きました。ホリエモンと同じ年代です。人間の生き方は面白いですね。いろんな人生があります。良かったら、是非、隠蔽捜査を…きっと虜になるでしょう。