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コラム

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(2009年05月06日)

連休中の米国株の動きを見て感じることは、ストレステストの結果如何にとらわれず、株価は当面、堅調な動きを続けるだろうと考えています。NY市場を見ると、やはり投資銀行部門(証券会社)は完全に復調体制のようです。何しろゴールドマンサックスの株価は公募価格の123ドルを上回り、135ドルとなっており、更にモルガンスタンレーも三菱UFJの転換価格の25.25ドルを上回り27ドルになっていますね。

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この意味は非常に重要です。
日本株は外人投資動向の影響度が高いので、投資銀行の回復は需給バランスに大きな影響を与えるからです。個人投資家はようやく信用期日明けにより、評価損率が改善し動きやすくなっており、主要セクターは買い意向と思われます。年金基金などの売りが心配されるでしょうが、この手の資金は株価を下げてまで、売るセクターではないのです。だから上値を買い進む個人や外人に株価は影響を受けます。統計上は売りセクターになりますが、上値の指値で処分されますから株価への影響は軽微なのです。

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個別株についてビスタニュースで原稿を書こうと資料を練っていましたが、検索には時間がかかり、既に4時間以上を費やしています。幾つかの銘柄が候補に挙がっています。週末の原稿に載せたいと考えています。まぁ、当面は王道を歩めば良いのでしょう。この時期の投資環境は、株価が戻り始め不安感の中での続伸になり、だんだん投資家心理が強気に傾きます。ストレステストは一つの山であり、正常な回復までまだまだ時間が掛かるでしょう。果たして予想通りの展開を迎えることが出来るのか? この時期の様相は非常に重要な局面ですね。