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コラム

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頑張れ!民主党(2009年09月06日)

民主党の大勝は歴史上、非常に意義があるように感じます。まだ考えを纏めてないので途中経過と意味で書いています。小泉政権は55年体制の打破を、自らの改革で乗り越えようとしましたが、後継総裁に恵まれず失敗し敗北しました。なかなか55年体制から脱却できない現実があるのでしょう。わが国は富国強兵の思想から近代国家の道を歩みました。村社会から会社社会への移行は、富国の為ですね。その手段として加工貿易体制に邁進して日本国を創ってきました。戦後、財務官僚を中心に素晴らしい国家運営で、近代国家へ奇跡の躍進をしてきました。農村から出稼ぎ労働者により、会社社会体制が確立していきます。今でこそ希薄になりましたが、会社の為に個人を犠牲にして尽くす人が大勢いました。

一方、衰退する村を守る為に、農業から建設業へ移行させ社会基盤整備をしてきました。公共事業を支える財政投融資は有効な手段でしたね。実に素晴らしい仕組みを財務官僚は立案し実行していきました。電力債やNTT債など、社会基盤整備確立のために、有効な資金を使ってきたのです。しかしこの制度が崩壊してきたのが、1985年のプラザ合意だろうと考えています。会社社会体制が維持できなくなり崩壊するのですね。企業には社内失業者と呼ばれる雇用を抱え効率化が奪われていきます。農村中心の村社会から加工貿易の会社社会体制を日本に定着させたように今の時代を誘導できなかったのですね。今は古い会社体制から新しい体制を考案できずに、試行錯誤している時代のように感じます。

自民党は古い体質なのですね。
企業との癒着が生まれ、効率的な資金配分が出来ずに利害調整の場に成り下がりました。本来なら優れた人が、裁量で資金配分し効率的な社会体制を作るべき時に、人材が生まれなかったのでしょう。今から思えばアジアの金融危機のときがチャンスだったのですね。あの時に円の国際化を謀っていれば…。まぁ、過去の話は兎も角、民主党が新政権に変わり、大きく資金配分が変る可能性があります。効率的かどうか分かりませんが、少なくとも途中で無駄な投資をするより、民意に委ねるステップも必要なのでしょう。

日本の消費は大きく変化しています。内外価格差がなくなり日本は国際化価格になっている過程でしょう。ユニクロや100円ショップのダイソーなど、内外価格差を糧に成長しニトリなどが成長してきました。今では百貨店もスーパーもユニクロ戦略を採用し、ユニクロは東レと共同開発するなど、新しいスタイルを模索しています。日本製品は世界でも充分な競争力を保持しています。問題は内向きな姿勢が是正されなかったのでしょう。資生堂もピジョンも海外展開を加速させ成長軌道にあるようです。そこに個人の可処分所得を増やす政策を、公約に盛り込んだ民主党が加われば、新しい時代の黎明期のようにも感じます。

ネットと融和し日本の独自文化が世界に広がるかもしれません。3Gの技術力は日本が世界に誇る体制です。この技術を発展させ、新しい消費を提案していけば、新しい時代の芽になるようにも感じます。今後の民主党政権のスピード度合いが注目されます。官僚たちも過去に拘らず、共に新しい時代を築くように頑張って欲しいものです。早い予算編成を望む次第です。マスコミの人も、報道姿勢を変えて欲しいものです。カルガリーの技能オリンピックが国民的な人気になっていないようで、少し残念です。