思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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あぁ~。(2009年11月15日)

世の中には色んな考え方があるもので、自分の考えが正しいと思い行動する事に疑問を感じるのですね。通常は信じる道を歩む生き方が正しいと思うのですが、株屋としては間違っているかもしれません。既に日本は20年間、暗い時代を歩んでいます。暗いと思うのは僕の考えで、果たして正しいかどうか分かりません。でも人間は向上心のある動物で常に「今日よりも明日」と希望を抱き、より豊かな生活を求める動物だと考え私は行動しているわけですが、どうもこの潜在的な願望が強すぎるがために、ジレンマを感じるプレッシャーを人より強く感じるようです。生きる目的を何処におくか?

東京大学の宇沢弘文名誉教授のような考え方は嫌いなわけです。
やはり株屋なのでしょうね。お金が全てとは思いませんが、正常に流れる仕組みを維持すべきだと考えます。市場主義が日本を救うと考えているのです。しかし亀井静香さんなどの考え方は、昔のよき日本の時代への揺り戻しですね。確かに彼の考え方は一理あるのです。日本は加工貿易で稼いだお金で、株式持合いをして、終身雇用、年功序列の世界で成長してきました。共存主義とも言うのかな? 日本村社会ですね。だから村の掟が重視され経済的な合理主義より、先ず秩序が優先されました。

しかしこの秩序の制度の中で不平不満が出るわけです。病院などは良い事例でしょう。教授に睨まれれば生きていけませんね。外科は手術の経験が技量の発展に繋がりますが手術もさせてもらえないのです。故に若い医者は海外に出て行くケースもあります。兎も角、仲間内のルールが優先されるわけです。チームワークですね。仕事の出来る人は不満を覚えます。出来る人は仲間の分を自分が犠牲になり補うわけです。しかし報酬面ではたいした差はないのです。だから独立の道を歩みますね。僕のケースはこれだけではありませんが似たようなものです。丁度、10年で資格が取れたのでサラリーマンをやめて歩合セールスに転向しました。

しかしベルリンの壁崩壊で日本もジレンマを抱えたのですね。1985年のプラザ合意で既に日本の加工貿易体制の転換を求められたのですが、日本は構造改革が出来ずに低金利や為替介入で乗り切ろうとして失敗したのが1989年のバブルですね。その失敗で多額の損失を押し付けられたのが銀行です。だから異常なデフレ社会が構築されています。未だにこのデフレが悪だという報道が、マスコミにないのでなかなか真の転換が出来ません。きっと既得権力者にとって、この実体は有利だからです。日経新聞などもその仲間ですね。

失敗した小泉改革も、今、行っている民主党政権も構造転換を求めています。
しかし国民が真実を知り自ら改革を選ばないと、なかなかこの構造的なデフレのジレンマから抜け出られません。幸いと言うか…日本人の一所懸命さが個人金融資産の増大を生んで、政府が借金まみれでも自前の資金なので、まだユトリがあります。財務省はプライマリーバランスを叫び864兆円を越える借金だと騒いでもまだユトリがあります。でもまもなく時間切れ。まだ間に合うのですが…。亀井さんのおかげでまた郵政省の資金が役人の手に落ちたわけで…。財政投融資の資金源になりますね。うまいと言うか…粘り越しと言うか…。踊らされる日本人は真実を報道機関が報じないから騙されているのです。

ところが株式市場は市場経済で動いていますから、市場原理が歪められてどんどん疲弊しているわけです。呆れます。NECに三井化学、挙句に三菱UFJから日立だと言う話しで宝の玉手箱のような扱いをしていえば、いくら懐の広い市場経済での海でもやがて汚染され自浄能力さえなくなりますね。可哀想に誰も守ろうとしない。みんなが勝手に自分たちだけの利益を考え行動するのだから…呆れてものが言えません。問題解決を先送りした結果が膨らむ1000兆円の借金です。その延命策が強烈なデフレ経済を生んでいます。デフレの破裂は悲惨ですよ。ハイパーインフレを生みます。適度なインフレが必要なのに日銀は医者であるのに、その処方をせずに放置しているのです。

いくら馬鹿な私でも、異常な状態は感覚で分かります。野村證券は手数料ビジネスで喰えないのは決算書を見ればわかりますね。何年も営業キャッシュフローが赤字なのに財務で補っています。日本中の企業が安易な方法を選んで問題を先送り…。大変ですね。いくら私がホームページでおかしいと訴えても意味がない。市場はどんどん枯れていくのです。

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