思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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今日はお休みで…(2009年12月23日)

今日は久しぶりに両国の「江戸遊」と言う銭湯に行きました。
行きは40分ほど家から両国まで歩き、岩盤浴をして1年のアカを落としに韓国あかそりをしてもらい、帰りに近くの蕎麦やの「ほそかわ」でせいろを注文しました。なんと蕎麦が一枚で1050円です。両国の辺ぴな場所なのに高い蕎麦です。かみさんは誰かに聞いたらしく3回目だそうです。案の定、蕎麦は少なく、もう一枚せいろを追加です。おおもりはなく950円の追加。最初に出てきたのが茨城産のそば粉を使ったものだそうで、追加分は北海道とか…追加の蕎麦の味が違います。そば粉が変わるのは初体験でした。きっと拘っているのでしょう。店には小学生以下はお断りの看板です。

ところで最近、NHKは歴史もののドラマが多いように思います。昨日の夜中と言うか午前1時ごろもBSで戦争の番組をしていました。海軍の反省会は、このごろ何度か再放送をしているようです。さて「坂の上の雲」は今人気の番組ですが、正月は「蒼穹の昴」を演じるとか…この作者、浅田次郎さんには「月島慕情」と言う作品があり、短編集なのですが、その中に「シューシャインボーイ」と言う作品があります。帰りの電車の中で読んでいて思わず涙がこぼれてきました。

大銀行の人事部長が、社員の首を切り自らも臨時退職制度に応募して、銀行を辞めて再就職して、ある会社の社長車付き運転手になります。そうして、その社長の生い立ちを語っている内容です。その社長は戦争孤児で靴磨きの男に育てられ、その親の為に頑張って出世して社長になり、靴磨きの親父さんを迎えに行くのですが、頑として受け付けない靴磨きの親父さんとの話しなのです。

その靴磨きの親父さんが、お腹をすかして食えない戦争孤児の小さい時に、社長に言って聞かせます。「ぼうず食え」と…こう言います。「世間のせいにするな。他人のせいにするな。親のせいにもするな」芋をかじりながら、少年は「でもおいらのせいじゃないよ。」親父さんは「いいや、おまえのせいだ。男ならば、全部じぶんのせいだ。と言う会話のくだりです。

いつも政策批判をしているかたる君にとって、ジーンとくる一節でした。更に戦争孤児の少年が中学生を卒業し「おいらも靴磨きになる」と言った時に、親父か烈火のごとく起こり殴りながら、「地べたに這いつくばっているのは、俺一人でじゅうぶんだ。男だったら立ち上がって、高い所に登って世間を見下ろせ」と少年を諭すシーンがあります。

なんとも…。浅田次郎さんの作品はあまり読んだことがありません。有名な「鉄道員」は読みましたが…、勿論、「蒼穹の昴」も以前、読みました。他にも読んでみたいですね。

最近のお気に入りは、垣根涼介です。なんと言っても「ワイルド・ソウル」でしょうね。今度のIRNETの集まりにも、持参するつもりです。彼の作品のなかで「借金取りの王子」と言う短編集ですが、このサラ金の主人公の真介君の話が、なかなかでしたね。たしか前回のIRNETの集まり持参したのは、奥田英朗の「空中ブランコ」だったか?「イン・ザ・プール」だったか…。この人の作品で「オリンピックの身代金」は、以前、IRNETでご紹介したことがあります。僕自身は宮本輝の「流転の海」なんかが好きなんです。やはり貧乏人の家に育ったせいか出世物語のようなストーリーが好きですね。だからゼルダの伝説のようなゲームも好きなのでしょう。

明日からまた相場が始まりますね。株式相場は生きているドラマなのでしょう。