思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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勝敗が決する時間(2010年03月14日)

先輩がまた退職されました。最近は歩合外務員の世界に入る人は少なく、百貨店の売上げと同じで連続で減っているようです。相場環境がデフレの世界なので仕方ないと言えばないのですが…残念な有様です。彼は50年近くこの世界で働いたようです。この世界で事故もなく円満退職される方は半分に満たないでしょう。先ず、体を壊す人が多いですね。証券マンはストレスが強くかかりますから、癌などの病に侵される方が多いのです。更に手張りで失敗しますね。多くは借金まみれになり証券事故になるケースもかなりあります。だから円満退職は珍しいケースかな? 勿論、歩合の世界はノルマがあり、途中で成績が足りなくて喰えなくなり辞める人もおおぜい居ます。

彼の長年続いた秘訣は誠実さでしょう。お客様を第一に考え堅実に業務をこなしたことなのでしょう。あるお客様がミドリ十字の売り注文を出されており、その日は売れずに翌日売れたのだそうです。昔のことですから注文の期限範囲はいい加減だったのでしょう。売れなかったから翌日も継続して発注したのだそうです。そのお客様は海外出張され10日間ほど連絡が取れない状況だったらしいのです。ところがその後、仕手株のミドリ十字は大暴騰でヒヤヒヤしながら、お客様の帰りを待ってご報告したら…。お客様は逆に恐縮され「悪かったね。へんに気持ちを使わせて…」と鮨をご馳走になったそうです。

まぁ、お客様が注文を出されたのは事実ですから…当然なのですが、その間の営業員の気持ちは痛いほど良くわかります。更にそのようなお客様が遠方に行かれ注文は続きますが、ある日、受け渡し代金の送金不足が生じます。たった1円の話しなのですが、最近は僅か1円でも損失補てんになり、処分対象です。発覚すれば首になります。お客様が遠方ですから、わざわざ1円を送金するのは嫌だと言います。お客様の気持ちも良く分かります。しかしルールはルール、そのような時に友達が東京に居るから、電話で話しておくから1円をもらってくれと言います。そんな経緯があり、この業界がホトホト嫌になったようです。最近の行き過ぎたコンプライアンス規制の一例ですね。

僕らも説明責任があり電話録音がされていますから、一々、分かりきった常識のルールをくどくどと述べる作業をさせられます。全てがこの調子です。最近は電話会社の手続きでも本人確認が求められ、銀行の現金送金も規制され、どんどん社会が過しにくくなります。1円で苦労するのが今の世の中なのに…1500万円を毎月もらいながら、脱税をしても許される現実が存在すると思うとアホらしい限りですね。知らなかったと言えばすむ世界ですから…。モラルも何もありません。

かたるも苦戦が続いています。毎日、原稿を書くということは大変な努力です。いい加減なことを書くわけにもいかず、かなりの時間を使い調べているわけです。そんな努力をしても3流は、いつまで経っても3流です。果たして一流の道を歩めるかどうか…まもなく真価は決します。今は本当に久しぶりに明るい気持ちです。ただ日銀がどう動くか? また奈落の底なんて馬鹿な政策を採らないと思いますが…。こればかりは分かりませんね。しかし、今度ばかりは大丈夫でしょう。何しろ時間的な概念の転換点が迫っています。死はどんな人も逃れるわけに行きません。永遠の命はありませんから、世代交代は、時間はかかりますが確実に訪れています。価値観が大きく変化しています。

かたるのお客様へ…
アクセス制限が掛かっていますが、IDは私の苗字を小文字のアルファベットで入力し、パスワードは私の電話番号の8桁を入力して下さい。注文は要りません。一応、ご迷惑をかけ続けだから、自分の気持ちを整理する為に、お知らせしているだけです。あくまでも、やるやらないは本人の自由なのです。残念ながら発見が遅くごめんなさい。このサイトの構築にも時間が掛かりました。
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