思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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潮流(2010年03月28日)

千秋楽は面白い展開でした。 把瑠都が予想以上の成績を収め大関に昇進しますから、来場所の白鵬との千秋楽対決を楽しみにしたいと思います。「隠岐の海」と言う力士の動向も注目されます。やはり相撲のような勝負は、精神力が勝敗を分ける重要な要素だと思います。戦う前からの精神戦に勝てないと勝負になりません。ここ数年の日本経済の動向は不甲斐ない展開で、日本を代表するトヨタのリコール問題などは象徴的な出来事です。日本が誇る電気製品も、すっかり韓国、台湾勢に水をあけられました。パナソニックやソニーは二流メーカーに成り下がったのは、モンゴル勢が活躍する相撲界と同じようです。

NHKでは盛んに明治維新前後のドラマを採り上げています。
日本が外圧を考え揺れる時代です。面白いのは最初、攘夷を謳っていたのに攘夷派が、途中から考えが変わり、開国派に転じることですね。時代を真剣に考えると、一度、既存の枠を捨てないと脱皮できないのでしょう。時代観が変化する為には、世代の交代が必要になります。だから、どうしても時間と言う壁を乗り越えないとなりません。時間の流れは誰にも一緒ですから仕方ありません。

1989年から20年以上が経過し、だんだん新しい時代の要素が整い始め、株式市場も変化を迎えるようです。ソフトバンクとテレビ朝日からライブドアとフジテレビ、楽天とTBSは新戦力が惨敗し、なかなか既得勢力の体制の壁は厚いものです。マスメディアの変化が世論を動かし時代が変化します。アマゾン・キンドルはアイパッドに波及し印税制度を揺さぶります。これらの動きに対抗する為に日本では例の如く、既得戦力が電子書籍出版社協会を設立し布石を打っていますがどうなることやら…。

最近はキリンとサントリーの統合決裂などの事例も多く、なかなか理想論がスムーズに進まない背景もあります。でもそれでも時間は流れ、新しい潮流を妨げられるものではないでしょう。株式市場も新しい潮流が芽生える時期かもしれません。最近はようやく動きが出て明るい気持ちの日々が続きます。時代が少しずつ流れているのでしょう。