« 価値観 | 最新の記事 | 読者からのメール »
ギリシャ危機?(2010年05月09日)
まぁ、基本的にあまり大きな変化はないと考えています。
ギリシャに始まったソブリンリスクなどの危機はおそらく作られたものでしょう。競争力のあるドイツは微笑んでいます。むしろ問題は米国のシステム不安の方かな? 何故、サーキットブレーカーなどの処置が採られなかったのでしょう。市場への信頼性の方が問題ですね。一度付いた価格を取り消しにするなどの対応は、3流国に成り下がった米国との印象も受けます。結局、P&Gなどの取り引きもなかった事になるようですが、価格は記録上、存在すると奇妙な対応のようです。フェアじゃないから、問題化になる可能性もあります。このような混乱が収拾するまで、最低2週間以上掛かるでしょう。亀裂の入った市場価格が間違っていても、その間違った価格への対応を迫られるのが市場システムです。
どういうことかといえば「追証の仕組み」を考えると分かりやすいですね。2週間後に価格が戻っても、一度、発生した追証は埋めねばなりません。つまりお金のない人は建て玉の整理をしなくてはなりません。その時間が必要なのです。場合に寄れば間違った価格を下回ることもあります。だからNY市場の2月の安値(9835ドル)が基準になるでしょう。今回、付いた9869の安値は前回を上回っているのは救いです。チャート論からすればボックス相場入りの可能性は否定できません。
下のグラフのように順調に雇用も改善されています。日本株も今週には落ち着くでしょう。