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コラム

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ポジティブ思考(2010年05月23日)

「Positive Thinking」と言う生活態度と言うか…考え方があるのを最近知りました。
そういえば、かたる君は上京したての20年前、ソニー生命の知り合いから紹介されて、ハウツー物のポールJマイヤーのSMIプログラムを100万円ぐらい出して自己啓発に絡む「本とテープ」を買ったのです。その中でポジティブ思考の考え方が米国の考え方の根幹にあることを知りました。目標を視覚化して常に行動を駆り立てる「Visualization」と言う方法ですね。先ずは自分の目標を立てることから始まり、そのための方法を考え、先ず出来ることからはじめ、常に視覚化、映像化して自己啓発に努めるやり方です。

ところが日本は長い鎖国政策の名残か…
村から会社へ形態は移行しましたが、村論理が個人の行動を縛り秩序が重んじられます。常にネガティブな発想へ国民を誘導するマスコミ論理が背景にあるようです。どうも敗戦後、自立心が芽生えないような教育方針が採られたように感じています。画一化教育のロボット製造が、米国の狙いだったのでしょう。普天間問題から日米同盟問題に発展し、更に自分の国は自分たちで守るという考え方の下で、徴兵制度の是非を問う議論を期待していましたが、マスコミはこのような方向性に世論を誘導しませんね。いつも表面上の問題だけの処理です。

ポジティブ思考(引き寄せの法則)の考え方は、実に興味深いです。
例えばバブルが破綻し失業や自宅の差し押さえなどの厳しい現実に直面している人に対する、この思考の持ち主のアドバイスでは「一つの扉が閉じられても、神は別の扉を開けてくださいます。ネガティブな人を自分の周りから取り払い、愚痴を言わない、ネガティブなニュースは見聞きしない。」と説き、更に「より豊かになるためのチャンスが到来した」と言い聞かせるのだそうです。まるで「今の追証請求は更なる飛躍の為の肥やしです。」と言われているようです。

笑い話のようですが…
オバマ大統領が25万ドルを越える富豪層に増税案を提示し選挙キャンペーンを戦いましたが、オハイオ州の配管工のジョーは、その政策に異議を唱え有名になったそうです。彼は今働いている設備工事会社を買収する計画を持っており、自分は何れ増税の対象になると信じ、抗議したと言うのです。因みに彼の買収しよう計画した設備工事会社は社員2人の零細企業で、ジョー自身は無免許の配管工だったそうです。客観的に見れば当面は増税の心配はない筈ですが、彼は超上層階級に仲間入りすると信じているポジティブ思考の信者です。まるでかたる君のようですね。まぁ、このような考え方がサブプライム問題から金融危機を引き起こしたと言われそうですが、今の日本に欠けている考え方ですね。

市場原理は常に市場から評価され人間の努力を求める考え方です。お金は常に最高のパフォーマンスを求め、高いリターンを期待し動きます。高いリターンをあげることが出来るのは儲かるからです。儲かるとは…多くの人々が求める為に繁栄している証です。Ipadは予約が殺到していると言います。アップルは儲かるのですね。世界中の人々が豊かさを受けるために必要としている商品だからでしょう。こうやって時代は進化します。その最先端の所に資金を集め更なる飛躍を求めるのが市場原理の考え方ですね。残念ながら世界の基準から見て日本はこの競争に負け続けています。だから日本株は割安だけれど上がりません。しかし日銀はようやく実体に気付き改善を始めようとしています。お金を投じ始めました。効果は上がらないと批判されていますが市場原理の補助活動ですね。政策は変化しています。仕分け作業も効率化(市場化の現象)PFIの活用も官から民への効率化です。郵政民営化の後退などもありますが、それ以上に変化し始めているのでしょう。世界の資金の流れを見てみました。

最後に希望の星が誕生…。
ドイツのメルケル首相とイギリスのキャメロン首相の会見で『「イギリスはユーロ圏には入っていないが、強くて安定したユーロを望む」と述べる一方、空売りなどの規制について、「それぞれの国の決定が尊重されるべきだ」と述べて、慎重な姿勢を示しました。』と報道されています。今こそ、ジョーのようなポジティブ思考が必要なのでしょう。

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