株主の夢(2010年06月27日)
息子はサッカー少年でしたが、社会人になった今も時々、サッカーをしているようです。僕らの時代は野球が主軸でした。小学校の頃、決勝戦で延長戦に入る前のチャンスでセンター前へ、さよなら決勝打を放ち、打撃賞のトロフィーをもらった記憶があります。日本が活躍しているせいか、あまり普段はサッカーを観ない僕のようなにわかファンも熱中しワールドカップって、面白いなぁ~と感じます。面白い現象ですが、昨日も韓国が同点ゴールを決めた瞬間、思わずテレビの前で叫んでいました。やはり不思議なもので、アジアのチームを応援します。あの北朝鮮は予選で敗退しましたが、やはり応援する気持ちは同じでした。しかし現実社会は競争で凌ぎを削っています。
近年、日本人のよさがなかなか生かされず、慎重な島国根性が前面に出て、社会が大きく変革しています。価値観が変化しているのでしょう。証券マンなので多くの年代の人と接しますが、昔は嫌いだったのです。昭和一桁世代が…何でもかんでも要求する我儘な性格の世代と思っていました。自分達の義務は果たさず、権利だけを主張するお荷物世代と考えていましたが、最近は粘り強い世代だな。…とも感じています。人間の質が違うようなイメージを持っています。
考えてみれば、戦後の復興は大正時代の人達から昭和の前半世代が支え、日本経済を発展させてきました。しかしこの世代は豊かな時代の右肩上がりの時代です。頑張って努力をすれば、多くの人が報われる時間でした。しかし昭和30年生まれの僕は、社会人になり最初の10年は組織力の年功序列、終身雇用の時代でしたが、人生の大半は努力しても空回りが多いようです。中には時代変化を機敏に捉えた成功組みもいます。ネットと言う時代の変革を捉えたわけです。
情報の価値観を生かすサービスが提供できれば良いなと考えます。
小説もそうですが、何十冊読んでも価値ある言葉や心が揺れ動くのは2%程度の世界でしょうか?100冊読んで良い作家が見つかればラッキーです。最近の本屋さんに並んでいる小説は薄っぺらのものが多いです。まぁ売れっ子作家になれば締め切りで書くのが大変でしょう。佐伯泰英さんも昔ほど面白くないですね。惰性で読むような…。僕は大藪春彦などのハードものも好きですね。ありえない描写が現実の鬱憤を晴らしてくれるからかな? 残念ながら61歳で亡くなり新作が読めなくなり残念です。
現在の期待は白川道さんでしょう。 全部読んだかな…?
彼は男の生きる姿を感じさせてくれます。今は夕刊フジかなんかでコラムの連載を書いているようですが…。更なる新作を期待しています。彼は僕より10歳上ですね。犯罪者と言うレッテルの為か…直木賞など取っていませんが実力は一流でしょう。女性には「天国の階段」や「最も遠い銀河」さらに「終着駅」などがお薦めです。男性にはやはり「病葉流れて」から連載されている自叙伝でしょうね。自分の人生が小さく見え、心に勇気を与えてくれますね。
上場廃止になったライブドアからまた配当金と言うか、残余分配金と言うか…が届き、投資と言う原点を感じさせてくれます。あの時、大株主になるぐらい買えばよかったな。と後悔しています。でも強制的に買えなかったのです。証券会社は上場廃止が決まったら注文を受け付けなかったので…1万株だけ買うつもりが3000株に減らされたのでした。再上場に期待を賭けたけれど駄目みたいですね。これまでに10600円を分配しています。現在は30株だから318000千円をもらいましたね。
このような事実は、純資産価値を下回っていて黒字で配当をしている企業なら、非常に安いと株価水準と言えることを証明しています。大手銀行は非常に安いのです。でも時代が逆風ですが…。先日上場廃止になったダヴィンチも買ってみたかった企業です。日本が正しい政策を採用すれば、ダヴィンチは債務超過ですが生き返ります。何故なら、都心で数千億円の不動産を、安い水準で買うのは不可能だからです。もともと2006年の経済水準なら高収益会社だから、政策で沈んだ会社ですからね。まぁ、株は目先の勝負をする人がたくさん居ますが、やはり夢を買うものでしょう。孫さんが好きなら、ずっとソフトバンクの株主になっていれば良いのです。彼が引退する頃は、きっと新しい時代の華が開いているでしょう。