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時間軸(2010年07月04日)
ようやく世間の風が、市場の要求に追いついてきたかな?
民主党政権は予算を拡大させ、その穴埋めに国債を発行しています。菅さんは買われている国債を見て前向き発言とか…。僕の認識である危機意識とは裏腹の発言です。まぁ、どっちでも構いません。何れ時間切れになり、追い込まれるのは事実なのです。
CDSが保守的なドイツなどから嫌われ、市場経済の拡大効率化経済化を否定しています。ギリシャ危機など…本来起こりえない現象が、初期段階で市場原理により警告が発令されている現象なのでしょう。つまりCDSは債務保証のオプションですから、当然、乱高下しますね。実体経済が市場経済の要求に追いつけないので、市場はストレスを感じている動きに見えます。
株を長年やっていると、実体経済の動きより株価が早く動きます。ただそのスピードが、今までは半年と言われていましたが、一律ではなくマチマチなのですね。ある銘柄は1年前から動き、別のある銘柄はその動きは全く株価に反映されていない。市場は常に間違った動きをして修正されています。この修正スピードが実体経済の動きの変化で加速されることも無視されることもあります。この予測範囲を、どの時点に設定して株価をどう捉えるか?
ここが株式を考える上で難しいのでしょう。
皆さんには難しいでしょうが非常に重要なのでここで述べています。通常、市場が弱くなると(シスマティック・リスク)時間軸が現実の時間に戻されます。先読みの時間軸がずれるのです。だから1年先を買っていた株価は下がり、物色の中心は6ヶ月から3ヶ月と時間軸が縮まります。逆に市場が強くなると、どんどん時間軸は広がり収益化を無視して夢を買うようになりますね。この考え方は非常に重要ですよ。だから赤字の株が上がってきたら売っては駄目なのですね。逆に大幅な黒字とか過去最高利益とか騒いでいる株は上値が乏しく空売りをしても構いません。
一例を掲げましょうか…。
現在、大幅赤字で、更に今期も赤字が確定だと思うのに株価はなかなか下がらない銘柄があります。このような背景が存在するのは仕掛け人が存在している証拠です。この内容で株価は現在3575円です。ビックリしますね。私も興味が在り何度か売り買いをしましたが現在は手掛けていません。
市場が弱いから収益が確実な銘柄に現在は主軸を移しています。
何しろ売上げ利益とも、世界景気の動きに関係なく大幅に上方修正されるのです。しかも重要な事は足元の業績もさることながら、未来に対する夢が存在することです。だからこの銘柄は上がると思っています。