思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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決め打ち(2010年07月18日)

かたる君が恵まれていた環境の時、IRNETの訪問客は1万5千から2万程度のようでした。でも相場に失敗して不調な環境が続く現在でも6千人ぐらいの人が見てくれているようです。証券マンになって30年以上の時間が経過し、勉強してもなかなか成果が生まれません。しかし幾つかの壁を乗り越え、最近はまた新しい境地に達しつつあるようです。

株を考えると日本の形が見えます。市場原理が通用しない仕組みなので難しい国ですね。どうも教育問題が土台にありますが、最近はマスコミの姿勢が日本を不幸にしているような気がします。嘘ではないのですが恣意的な報道が目立ち、その背後に作為的な意図を感じます。むかしは疑問を感じなかったのですが、インターネット時代になり諸外国のニュースを見る機会が増え、情報に関する価値観が著しく劣っている日本人は間違えた選択ばかりしているような気がします。

確かに難しい判断です。例えばNHKの相撲放送の中断。大衆迎合というか…。スポンサー契約で面白いのは永谷園がやめてマックは継続した点です。経営者の判断が窺えます。株式市場では皆さんはお金を儲けたいと思いやるのでしょう。その選択の結果、必要な所に効率よく資金配分する仕組みが市場経済です。日本は長らく計画経済で社会インフラが未整備な時代は有効な手段でした。しかし何時しか…官僚達は増殖し自分達の取り分を増やす努力をします。普通の人は1回しか退職金の減税処置を受けられませんが、渡り鳥が2年ごとに数千万円の搾取をする。この仕組みにメスが入り天下りが社会問題になりました。

小泉改革は市場原理に舵を切ったのです。方法論には反対でしたが、方向性は正しいのでしょう。小さな政府にして市場原理で動く仕組みを構築すべきなのですが、小泉首相は裏で官僚の抵抗に合い引退を決意したのでしょう。だから2006年に様々な揺り戻しが起こりました。本来ならメールで指摘を受けたように、国家財政は借金の国債の相方として資産である土地などを持っているし、外貨預金もあるから無駄を整理してから消費税の引き上げで国債を返済すべきなのでしょう。しかしいい加減にこの泥沼から抜け出したい、だから消費税の引き上げの方が、時間的に正しい選択だと考えています。出来ればPFIを活用して官舎全てを売却し、賃貸にしたほうが分かりは良いのでしょう。具体例では各省庁を民間に売却し、議員宿舎も国会議事堂もPFIの活用をすれば社会は活性化します。

今なら円高だから円をジャンジャン売って100円ぐらいまで戻し、その流動性を利用して国債を償却すれば良いのですね。日本を立て直し活性化する方法は、いくらでもやり方はありますね。まぁ、それは兎も角、ようやく民主党は一般会計に次いで特別会計にメスを入れるそうです。本当かな? 国会審議の必要な一般会計より遥かに大きな特別会計の不透明さが公になるはずです。各省庁は独自基準で増税した収入の裁量権を握ります。この特別会計は税の不透明さを生む源です。ガソリン税などですね。飛行機を利用する際の発着にかかる税金も全てこの特別会計予算になります。

でも一番の株が上がらない問題は、やはり資産デフレです。既に北京より日本の住宅地は安いかな? 日本人もそろそろウサギ小屋と馬鹿にされない広いマンションに住む時期ですね。小さな空間は貧困の発想の源です。日本の金融機関は市場を馬鹿にしていますね。本来なら能力のない経営者は、買収や合併により排除されます。この市場の大切な仕組みを打ち砕いたのがブルドックソースの最高裁の判決です。今井判事が下した判決は市場原理を著しく歪め、日本の価値を大きく下げました。この審査に国民の審判がありますが数年に1回しかないのです。しかも情報公開はされていますが、一般には分かりにくいですね。

日本では前例主義が一般的だから仕組みを変えないと難しいですね。
SECとGSの和解は日本人には奇異に映るかもしれませんが、アメリカでは一般的な方法だそうです。多民族国家だから法律の価値は絶対です。しかし日本は単一民族だから独特の甘えの構図が存在します。むかしは大岡裁きで社会が上手く機能していました。しかし近年は清貧思想の横行で、簡単な交通違反も現場の警察官には裁量権がなくなったようです。教師が生徒を殴っただけで、教育委員会がしゃしゃり出てNHKが報道するくらいだから…。これでは教育も出来ないでしょう。出来ることなら、愛の鞭を認める私学が誕生しても良いですね。やり過ぎが問題ですが、必要な場合もあるでしょう。

このような様々な社会現象は株の世界に大きく影響します。
かたる君は当初、株を買え支えるのが使命と思ってきました。今でも半分以上、証券マンの使命だと考えています。市場にお金を流すのが僕らの役割、その結果、必要な産業資本が調達され社会に還元されるのだ…と、しかし市場が様々な要因から壊れているから悲しいです。このおかしな現象が必ず是正されます。ギャップはだんだん広がっていますね。しかし近年は底這い現象が続いています。単純平均は分かりやすいのです。

環境にめげず、相場のシナリオに沿って、自分なりに試行錯誤しています。最近は業績と時間軸の考え方に主眼を置いて相場を眺めています。まもなく日本も第一四半期(4-6月期)の決算が発表され相場が動くことでしょう。

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