思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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国立演芸場(2010年08月01日)

今日は暑いに日でしたが、久しぶりに寄席に行こうとおもい、池袋に行ったことがなかったので柳家小三治師匠が主席を務めているので足を運びました。演芸場に着いたのは12時28分です。丁度、良いかな?…とおもったら、既に立ち見とか…流石、小三冶師匠ですね。多少、ビックリしました。だって寄席なんか空いていると考えていました。鈴本や末広亭には行った事は何度かありました。しかし池袋は初めてだったのです。

横着なかたる君は立ち見までして観る気にはなりません。仕方ない、帰ろうとおもいましたが、考えてみると池袋―月島の間に国立演芸場が永田町にあります。あそこなら空いているかも…と思い足を運びました。初めての国立演芸場、行きは順路どおりグルグルと周り演芸場に…ところが、帰りは森ビルの中を通る近道があるのですね。知らないことは分かるまでは、時間がかかるしお金も掛かります。

もし、誰かが教えてくれたら、試行錯誤して調べる手間が省けます。最近はインターネットが充実しており知りたいことが分かりますね。ただ、真実かどうか…保証の限りではありませんが、日本人は意外に真面目な人が多いですから、ネットで検索すれば大概は知りたいことの核心に近づけます。

演芸場の席は60%ぐらいの入りでした。最初は前の方で見ていましたが、両隣にお客さんが居るから足も組めないし…、中入り後、かたる君は後ろの席に移りのんびり足を組みながらリラックスして後半の演目を楽しみました。主席は春風亭一朝さんです。あまり馴染みがありません。後半戦の始めに内海圭子さんが都都逸を披露してくれました。客席との掛け合いの仕方は、流石です。今年、米寿を迎えるとか…まだ現役ですからね。少しビックリしました。

東京駅の階段から36段も転げ落ちたとかで腕を怪我したらしく、その話しをしていましたね。36段も転げたら、骨折ぐらいなら儲けものかな? 夏だから階段が怪談なら涼しく良かったのに…。彼女は素晴らしいですね。88歳だから生きていれば…親父より年をとっています。流石の都都逸(どどいつ)です。
三味線を手に持ってチコ、チャン、テン…


嫌な事でも     いやなことでも 
一日過ぎりゃ    いちにちすぎりゃ
いつか忘れて    いつかわすれて
いるものさ     いるものさ


老化現象      ろうかげんしょう
論づるよりは    ろんづるよりは
老化防止の     ろうかぼうしの
廊下拭き      ろうかふき

早寝、早起き    はやね、はやおき
歯磨き、嗽い    はみがき、うがい
話す言葉は はなすことばは
はっきりと     はっきりと

二世か、三世か  にせいか、さんせいか
二階のあの娘   にかいのあのこ
日本の着物が   にほんのきものが
似合う女     にあうひと

本気で言われりゃ ほんきでいわれりゃ
本気で聞くが   ほんきできくが
本気にゃ聞こえぬ ほんきにゃきこえぬ
褒め言葉     ほめことば

ヘタな川柳    へたなせんりゅう
ヘボくた将棋   へぼくたしょうぎ
屁理屈こねてる  へりくつこねてる
変な人      へんなひと

今日の都都逸は違いますが、こんな感じです。
最後にやっこの舞を披露してくれました。くるりと回る姿にハラハラしていました。何しろ88歳のおばあちゃんです。ところが、どうして…流石、舞台に立つ芸人らしく見事なものです。

昔、田中角栄の友達であるNSTの創設者の駒形十吉さんの米寿を祝う会がありました。なんとその祝う会の引き出物のために、東山魁夷や平山郁夫さんが、わざわざ米寿を祝う為に描いてくれたのです。あの時、かたる君はペイペイで常務のお供でかばん持ちでした。その僕に「おい、若いの。さぁ、もっと喰いねぇ。」と菓子やら果物やらを勧めてくれました。書生さんがコーヒーを運んでくれたり、いつも着物姿で粋でしたね。内海圭子さんが米寿だと聞いて、ふと駒形十吉さんを想い出しまた。酒井専務はまだご健在でしょうか?ずいぶん、昔にお世話になりました。

いつも穴倉生活で黙々と考えてばかりでは、鬱病になります。デフレ時代ですが、暑い日が続きますが、外出して鬱憤を晴らすことが、やはり必要なのでしょう。是非、皆さんも国立劇場にインターネットで予約して、のんびり寄席など如何でしょうか?