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世界の他の国は…(2011年04月29日)
いつも思うけれど…何故、日本だけが世界から取り残されるのだろうか? 株を薦めることが出来なくなって、とうとう証券マンを辞めた駄目なセールスはいろいろ考えるわけです。結論は官僚の責任でもないし、最後は国民の選択で僕らの責任なのですね。僕らが不条理な要求を政治家にするから、政治家が役所に押し付けるから…その狭間で政策が揺れて調整型の政策に…皆が犠牲を払う仕方なしに納得せざる得ないところに落ち着きます。これが日本村論理ですよ。村意識は上昇志向の時は正常に働きます。団結力がものを言いますからね。今回のルネサスエレの例は、ある意味で日本村の良い所です。顧客である自動車会社から応援要員が駆けつけ、みんなで協力して復旧を早めています。しかし同時に痛みも分かち合いますね。不条理な条件を飲まされます。そこには合理的な根拠はありません。長年続けた、掘っては埋める無駄な公共事業投資はその産物です。でもそのおかげで生活を支えてきました。


その考え方の為に金融の概念が歪められ、規制が強化され管理されてどうにもならなくなっているのが金融界の姿です。昔は現場の支店にある程度の権限がありましたが、今では全部がマニュアル決済で…極端な話、それ以外は背任行為であり、犯罪扱いですね。馬鹿らしい…と皆が思っているが変えられない現実があります。リーダーが不在だから、指導力が発揮されない構図になっているのでしょう。故に世界の株価は戻っても、日本は低迷を続けている。銀行株を見れば分かります。WSJのニュースを見ていたら、昨日はドイツ銀行も確りしていたとか…みずほの株価と比較すれば、はっきりします。世界の株式は2009年1月が下値で、その安値から2倍以上も上に位置しています。どんな駄目な株でも…。NYダウは間もなく新高値を感じられる水準まで来ましたね。この原動力はFRBです。しかし日銀は最近、ETFの買いまで追い込まれています。FRBは国債までですよ。危険資産は買っていませんが日銀はリートやETFを買わせられています。ハッキリ言って円の価値は失われ始めています。
今回の東電の処理も村方式の採用になりそうです。
2006年にサラ金法の最高裁の判決で僕は異論を唱えました。ライブドアもブルドックも…結果は全て日本村論理ですね。僕はホリエモンの事件はよく知らないが、彼が口にした「不条理な世の中」と言う表現はよく分かります。真剣に考える人ほど感じる日本の壁ですね。最後はメディアの改革に…そうして原点は教育論に向かいます。早めに手を打たないと…今でも馬鹿な国民を量産していますからね。文部省のマニュアル主義は教師の現場を荒廃させています。これは日教組が関与していますね。どこの現場でも真剣に働く人はみな感じる疑問が存在します。株価は鏡だから…世間を映す鏡だから…歪んだ姿しか反映されませんね。魔法の鏡は存在しません。
故に純資産価値を割り込む企業が続出しています。東洋電機のような傲慢な経営者がごまんといるからです。会社は株主のものであって、サラリーマン経営者は雇われているという意識がなくなるのですね。フジテレビの日枝さんなんか、証券マンの目から見れば詐欺師のような存在です。彼はクーデターを起こし会社を支配しました。おそらくホリエモンが狙われたのは人脈でしょう。誰かが画策したのでしょう。彼を擁護するわけでもないのですが…見えないところで行われる駆け引きをいろんな点で感じます。
古くは田中角栄のロッキード事件。あれはおそらく米国の仕掛けでしょうね。中国と国交回復させた裏切りの反対分子に見えたからでしょう。でも今から考えれば…田中角栄の偉業は正しかったのでしょう。その政敵を潰す目的の為に官僚を使い。メディアを使い、仕掛けたのでしょうね。今回の小沢さんも、おそらく同じ手でしょうね。でも表面上はともだち作戦です。たぶんよく知っているのは、小沢さんだけでしょうね。田中角栄の背景を知っていますからね。昔は一番かわいがられた子分の末っ子みたいな存在でしょう。だから徴兵制度の話にもなるのですが…世論と言うか馬鹿な国民と言うか…不条理な要求を次々にしてきました。
高度成長時代は何とか満足させられましたが、今では維持すら難しい。東電のような選択をしているとドンドン世間は歪み続け、やがて時間切れでしょうね。チャンスだけれど変わらない。株屋は仕方がない。コバンザメですから…。所詮は世間を変えることが出来ません。武富士で懲りたわけです。いくら正論を述べても仕方がない。ゴッホが何故、好まれるのでしょう。独特の力強い波打つタッチが感動を呼ぶのでしょうが…彼の生前は悲惨でしたね。苦悩しながら死んでいきました。誰が世に出したのか知りませんが…彼は生前に陽の目を見ることがなかった。
まぁ、この状況のなかでも最善の努力をします。
明日からテクニカル分析を研究します。だからコラムではなく株式教室で掲載しようと考えています。GWの期間中は…。僕の場合も最初はテクニカル分析に馬鹿になり、様々な本を読みました。秘伝の本まで…でも様々なこと経験し、よっちゃんに出会ったのです。よっちゃんは有名な仕手グループのリーダー格でした。その裏舞台を僕に教えてくれました。金融屋の仕組みなど…。現場を知れば、結局、あの世界が馬鹿らしくなり身を引きましたが…。今では株価操作で挙げられますね。はみ出してはならない壁は必ず存在します。微妙に壁を抜けでる奴が、金持ちになっている現実も感じるが…手を染める勇気もないのかもしれない。どっちにしても、あの世界は嫌いです。
そんなわけでチャートなどは、所詮は作られるもので…。あまり重視しなくなったけれど…、まぁ、一理ありますから…。明日から少し持論を展開します。何故、本文で「時間の概念」が大切と…説いたのかを理解してもらうために…。それでは、また明日。