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復興への提言(2011年06月26日)

復興構想会議が指針をまとめました。既存の延長戦では、良くできていると思っています。特に特区構想が盛り込まれ民間企業の参入を即しています。まぁ、80点と言いたいところですが、僕の印象は60点です。一番不満を感じるのは資金面ですね。財源を税金に求めていますが、全ては自分たちの手でやると言う独りよがりの政策が失敗の元です。民間資本の参入障壁を低め、政府保証すればいくらでも資金は集まりますね。問題は返済ですが…情報化投資により浮いたお金を返済に向ければいいのでしょう。更に新設される産業の株式会社化で上場利益も見込めますね。5年程度で上場基準を満たす企業が多くあるでしょう。要するにPFIの考え方が欠けています。

もう一つの不満は、情報化による未来型都市の発想が欠けていますね。再生可能エネルギーの導入を謳っていますが、自然エネルギーなら不安定ですから、欠くことが出来ないのが電力の安定化です。その為にスマートグリッドを導入し情報網を整備する必要があります。医療から金融まで、テレビ電話の診察で、何も、わざわざ病院に行って薬をもらわなくても地域全体の宅配網整備なども一元化すれば効率的な社会になりますね。地域情報が満載された地域テレビ局が出来て…ネットで知りたい情報が手に入る。

更にキャッシュレス社会を構築し大規模実験をします。GPS機能を有効に利用すれば犯罪も減り新しい社会構造が模索できますね。太陽電池など様々な最先端の技術の実験場にして、この延長線で日本国全体の社会資本整備を考えるのです。防災林をうまく利用すれば観光産業も育成できるでしょう。豊かな自然に漁業と観光、更には珍しい未来都市は日本の未来のモデル事業となります。全地域民にスマートフォンを一台持たせ、キャシュレスから地域情報が手に入り、交通手段も効率化されます。タクシーの手配から交通網まで…路面電車を整備したり自転車の利用を促進したり…未来型の都市建設は楽しいですね。

共同溝を整備し全て地中化にして、統一された街は綺麗ですよ。誰もが住みたい未来社会の構築が実現すれば、地価は上がり税収が増え、世界中のお金持ちが住みたい街として豊かになりますね。最先端の安全で安心な、利便性が高い、自然豊かな社会は多くの人の欲求を刺激します。街独自の消費税を導入して、その資金で豊かな社会保障整備も実現できます。要するに誰もが住んでみたい憧れの街を創らなくてはなりません。資金などは税制支援や政府保証の融資制度などを整備すれば、地域金融は復活し活動的な社会が構築できますね。三ちゃん農業のような発想は捨てて、若者が集まる発想にしないと意味がありません。

日本国の社会資本整備のモデル都市を創る発想が欠かせません。10年後には、一坪10万円の土地が50万円でも手に入らない、誰もが住んでみたい限られた未来都市を創りみんなで努力します。後ろ向きな助けてもらう復興ではなく、身近らの手で頑張る社会を震災復興の目玉にしたいものです。