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世界の富豪が集まる街づくり(2011年07月03日)

どうも…未だに迷っています。昨日まではゲリラ戦を支持していましたが、中央突破の考え方の方が整合性はありますね。だって…QE2の疑念は金融政策のタイムラグを考慮すれば、FRB批判説が飛び出すのは当たり前です。これまで日銀の三重野元総裁も間違ったわけですし…余程の人でなければ正しい政策は難しいのでしょう。評判の高かったグリーンスパンも今では金融バブルを見逃した悪徳人になっていますからね。

WSJに「QE2終了で何が起こる?─「何も起こらない」と米投資家は結論」と言う記事が掲載されたのが6月21日、この考え方が多くの投資家の支持を得たのは間違いない。WSJの読者の人は此方です。http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Finance/node_252414

奇妙なことに…IEAが戦略石油備蓄6000万バレルの放出を決めたのが6月24日でした。この決定は米国の要請で行われたのですね。しかし一時的に昨年末水準の90ドル前後まで下がりましたが、結果は再び94.75ドルです。この二つの事象は何故か関連性を感じます。

今日の日経新聞では米国の金融規制が落ち着いた結果になりそうだと言います。いつも綱引きをしているので、結果は流動的なのでしょうが、この水準なら期間利益の範囲で収まりそうな展開です。現在、僕は時間的な読みに挑戦しているのですが、この壁は非常に厚いですね。でも一つの光明もあるのですが…まだデータが不足しています。まぁ、時間を捉えるのは難しく、その話は置いておいて…。やはり日本は完全に変化しています。日銀の二つの政策、一つは昨年10月に始まったリートとETFへの危険資産への自らの投資により資産デフレ対策に着手しました。

覚えていますか?
デフレの元凶は資産デフレだと…何度も地価と株価の話を、過去にIRNETではしております。ようやく日銀は決断しました。さらに新成長戦略として僅かな金額ですが、貸し出しを増やす窓口指導を開始しましたね。金額は兎も角、方向性は、的を得ており、正解の金融政策です。更に、更にです。先週の土曜には金融庁の基本方針が「規制から振興に…」スタンスを移すと言います。経済政策の大切な両輪である金融政策と財政政策(この場合は基本方針の変更の政策)が舵を切ったことになります。

これで株が上がらない道理がありませんね。
僕が東京に出てきて、22年ぶりの…初めての本格的な政策転換です。問題は方向性です。ここに来て原発事故により、日本は新しい方向性を迫られています。私は資産価格を上げることが必要だと思っています。世界中のお金持ちが、日本に住みたい街づくりをするのです。基本インフラから犯罪まで…利便性が高く、安全な街づくりです。ITS、スマートフォン、共同溝から循環型のエネルギー政策など…パーツは散らばっていますが、共通認識は利便性が高く効率的(ROE)な自然豊かな安全な街づくりですね。安全と言うのは、GDPを引き上げて不満を抑えなくてはなりません。希望が溢れる、明るい社会にしてないと地価は上がりませんね。

今日の新聞にあるように…新興国の資産バブル(このバブルの表現は適切でないと思いますが…日経は度々使っています。)つまりこういう事ですね。豊かになる道具の一つに資産価格を上がることは絶対条件の一つです。その架空の富を、希望に変える手段が必要なのです。架空の富とは地価の上昇を意味しています。株でも良いですね。要するに資産価格の上昇です。所詮、お金は紙屑ですが…信じることで価値が生まれます。土地担保金融の復活は地価を上げますね。不動産神話〈土地は下がらないと言う認識〉が日本の高度成長を支えたのです。

世界中、全ての国がGDPを上げる為に、様々な政策を模索しています。日本は世界で戦後復興をドイツと共に果たしましたが、その背景には地価が上昇する土地神話があったのです。ところが少子高齢化で、その神話の前提が歪み、銀行の不良債権処理で、その価値は地に落ちました。ここで世界に先駆けて、情報と社会資本を一体化させる利便性の高い社会を築けば、付加価値が生まれ、誰もが日本に住みたいを思いますね。世界中の情報も瞬時に手に入り、安全性が優れている国ならば、世界の富豪が住みたくなります。税金も消費税だけにすればいいのです。そうすれば簡素化され、不要な人材も必要なくなり効率社会が生まれます。キャッシュレス社会を構築すれば…かなり理想都市に近づきますね。

震災の復興計画で是非、理想都市づくりを目指し、世界の富豪が住みたい街づくりを実現してほしい。折角、特区にするなら日本国籍を与えても良いと思います。ただしその地区で3年活躍できる人材に限定します。そうすれば世界中からエキスパートが集まりますね。世界文化村になりますよ。文化水準が高い、優れた街づくりを目指したいものです。