長岡(2011年08月14日)
2年ぶりか…3年ぶりか…久しぶりに長岡に帰省してきました。
既に両親は居らず、かみさんのお母さんが一人いるだけで、あまり帰る用事もなかったのですが、今年はかみさんと二人で墓参りに行ってきました。長岡は新潟県、第二の人口は28万人の都市なのですね。以前は18万だと記憶しておりましたが近隣の市町村が統合されたのでしょう。でも駅前の大手通りはシャッター通りですね。子供の教育にはお金をかけるようで塾はかなりありましたがお店屋さんがほとんどありません。
車で郊外に向かい周辺が発達した川西地区などが街の主体になった印象です。まぁ、地方都市はデフレの影響もあり、この20年間疲弊し続けている印象です。僕が小さい頃は、丸専、イチムラ、丸大、大和とデパートが4つありましたが現在はゼロです。駅前に大手スーパーのヨーカ堂があるだけ。奇妙なのは市役所関連の建物が目立つのです。箱もの行政の弊害ですね。人が居ないのに市民ホールなどの建物だけが立派になって…奇妙なギャップを感じますね。お金の使い方が間違っているのでしょう。地方の商工会議所や町内会や商店街などの集まりも機能していませんね。どうも他人に頼る依存性が日本人にはあるようです。更に街を廃れさせているのが駐車場や虫食いの土地ですね。貸店舗ばかりの看板が目立ちます。この背景は土地にお金が回らないためでしょう。誰かが計画を立案しても冒険して金融機関が保守的になり融資をしないのでしょう。金融が動いてないから土地が有効活用されずに遊んでいるわけです。荒廃の原因の一因を担っているのは金融行政の弊害でしょう。
長岡の大手通りをモデル都市として、シャッター商店街を活性化させるプランを考えればいいのです。簡単ですね。先ず人を集めることです。市民ホールなどの構想より、市民住宅を中心に建て、子育て世代を中心に優遇すればいいのです。保育園を作りその隣には老人ホームを作り近隣の人達が住みたくなる未来都市を作れば良いですね。デベロッパー企業を誘致して…川西と長岡駅前を結ぶ路面電車を走らせたり、バスでも良いのですが5分おきとか…兎に角、循環させ交通を便利にさせて、全てインターネットで結び、停留所ごとの待ち時間を5分程度の抑え、利便性を高めます。
折角、5・10市だったかな?(近隣の農家がの作物を持ち込んで売る市場)その市をもっと活性化させ、近隣の農家が気軽に売りに来れるシステムを作ります。大手通りで町興しのイベントをどんどん企画し文化都市にしますね。やがて全国的な登竜門になるようにたくさんの賞を作ります。毎週、そんなイベント大会があれば楽しい街になりますね。条例を作り大手通りのシャッター店舗を、必ず商売をさせるのですね。市は音頭を取り補助金を出して店の売り上げが落ちると新規店舗と交代させ常に活性化させます。街が動き出せば、お金も動きます。折角、長岡には技術大学もあり企業の最先端技術と研究所を結び支援するシステムも作ります。長岡から柏崎は近く、韓国やロシアとも交易の拠点を作り海の物流システムも整えられるでしょう。
電車で帰り、向こうでレンタカーを借り墓参りしましたが、時間が余ったので悠久山や
八方台に行ってきました。僕も知りませんでしたが、大正6年に60歳以上の有志が令終会と言う組織を作り悠久山公園の基礎を作ったのだそうです。実はこの悠久山には蒼柴神社と言う長岡藩の牧野家が日光東照宮を模した権現造りの新社殿竣工。長岡城内から蒼柴神社遷宮したのが1781年だそうです。この蒼柴神社は僕の知り合いの神主さんの実家です。今はお兄さんが継いでいますね。
夕暮れ時の八方台は昔あった白い建物は壊されており、見晴らしの良い空き地になっていました。近くには「いこいの森」があり、むかしキャンプをした思い出があります。今は当時よりずっと整備されているのでしょう。自然が豊かで素敵なところですが、僕の住んでいる時代より荒廃していますね。成願寺温泉もなくなっていました。実は今、僕は白石一文の作品を読んでいますが、「私という運命について」の主人公、冬木亜紀は長岡の造り酒屋に嫁ぐ運命になるのです。親父の白石一郎さんの本はまだ読んだことはないですが、直木賞受賞作の「ほかならぬ人へ」を読んで一連の彼の作品を読んでいます。既に8冊程度読みましたかね…。彼は1958年生まれで僕より3歳年下ですが…なかなか味があります。
株ですか…。基本的に30年以上、毎日売り買いを続け、かなりのお金を飛ばしましたが真髄はなかなか掴めませんね。僕の抱いている印象は創られている相場だと言うイメージです。S&Pの格下げも、ギリシャの財政赤字も…情報力でコントロールするのでしょう。巨大な資金がありメディアの力があれば可能ですね。ましてや、スタッフは政治力を駆使してきたOBが大勢おり政治の情勢など内々に掴めるので行動が早くなりますね。僕らの手にする情報など所詮は末端の踊り場での情報です。だから僕らは操り人形でしょう。
未来かたるの失敗は常に上昇志向の永遠を求めることですが…そんな銘柄は10年に一度生まれるかどうかの確率です。所詮はその夢に溺れる自分が居るのでおかしくなるのでしょう。30年以上毎日株の売り買いを続け、分かったことは踊らされていると言う現実ですね。どうにかその現実を逆手に取ることが出来るかどうか…いつもこのようなイメージで相場を考えていますね。昨日の日経新聞にも中国が米国をけん制している記事が載っていますね。要するに僕が抱いている相場論がある意味で正しいと言うか、可能性があると言うことですね。本当はビスタの原稿も読んでいただければ、もっと具体的に相場の流れが見えるのでしょう。
やめるかどうか…あるいはIRNETを進化させるかどうか思案中ですが…まだ決めていません。幸福とは何か?それは他人の役に立つかどうか…求められ続けるかどうか…。僕は金融論と言う教育が日本人には乏しく、いつもアングロサクソンにやられているから、賢い投資を実現してほしいと願っています。株の仕組みを知れば、誤解が解かれると考えています。博打とは違いますね。まったく違う意味合いがあるのですが…どうして市場経済を日本は利用しないのでしょうね。ユナイテッドアローズはABCマートに株を集められ、高値で買い戻しましたね。高い授業料です。
中国のサンテックは無錫市の資本や政策により大きくなり、米国に上場し世界的な太陽電池メーカーに育っています。共産国家の中国が資本市場を利用しているのに、日本は市場原理を否定している現実が哀しいですね。だからシャッター通りになるのですね。この20年間の失われた時代の代償は地方経済を蝕んでいます。