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コラム

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感動(2011年09月04日)

最近は、先日の世界柔道選手権に続き、なでしこ女子サッカーやワールドカップ予選、そうして世界陸上、さらにゴルフ、プロ野球と…生の真剣勝負の世界が非常に面白く感じられ価値が高いなぁ~と思うようになっている。そうして仕事についても考えることが多くなった。みんなは、何を目標に、日々、生きているのだろう?かと…。

かたるは株屋の世界で一番を目指し、ずっと答えを追い求めてきて、今も模索を続けているが、ここに来て30年以上続けてきた株屋根性が、抜けずに苦しんでいる。でも時間をかけての儲けなら、そんなに難しくないんじゃないか…とも思っている。景気変動の流れは決まっており、背景が分かれば簡単だからね。目先を追うのが難しいだけで…。

生きると言うことは、何かな?
お金はあった方が良いが…普通の生活をする分にはそんなに掛からないし…人間はお金を貯めることに生きているわけでもない。でもお金は一つのバロメーターかも知れない。多くの人はお金がもっとほしいと願って行動をするわけで…その人達にとっての価値観は年収とか資産とかかも知れない。でもたくさんのお金持ちと呼ばれる人を見てきても、みんな同じなんじゃないかな? やはり人間は心が揺さぶられる、楽しい時間を過ごすのが、一番のような気がする。できれば自分が楽しんで、社会に貢献できるような仕事を見つけられれば、こんな幸せなことはないだろう。

残念ながら、僕は株屋の世界では失格だったかな?
自分では、ずいぶん努力をしたつもりだが、結果は他人が評価するもので、自分の努力度合いと評価は違うからね。世間一般の評価は正しいわけで、自分が一所懸命にやっているつもりでも、他の人間との比較の中で、世間が評価するわけで…その結果は自己満足ではなく、他人からの評価が一般的な評価。お金はそのバロメーターなのかもしれない。

最近のCMで気に入っているのが、予備校の東進のCM、2010年のバンクーバーで金メダルに輝いた韓国の金妍児(キムヨナ)をみて、高校生が自分と心の中で比較するCMだ。同じ年なのに…テレビの金妍児選手と自分の姿を比較し、予備校のCM(16歳の転機)になるのだけれど…僕も良く同じような比較をするので共感する部分があるのだろう。オギャーと生れかたや世界で活躍する一流選手と自分を比較し自分を見つめ直す。1955年生まれのかたる君はビルゲイツと同じ年に生まれた。彼は10月生まれだそうだが僕は5月。相撲の千代の富士も、競輪の中野浩一も同じ年だね。

世界陸上のマラソンでは、市民ランナーの川内君は、結局、23位かな? 今日もゴールした後はフラフラの状態のようだった。世間の評価は過酷でヒーローになるためにはやはりいつも注目されないと駄目なのだろう。今年はイチローも200本安打が難しそうな成績状態。1試合に2本ぐらい打たないと記録は継続できそうにない。不倫騒動で一気に消えかかっているタイガーウッズは復活するのだろうか? 世間はやはりヒーローを求めるわけで、その素質がないと駄目だ。石川亮君は台風の最中頑張って好位置につけているが、彼の魅力は時々見せる超人的なバーディーかな? 入りそうもないバンカーからのチップインなど…あの思いがけない驚きが、人気の秘密かもしれない。

そう感動。一言で言えばそうだけれど、あのワクワク感は堪らない。
なでしこジャパンが人気になったのは、何もワールドカップに優勝したからではなく、期待感がなかったところにジワジワ盛り上がったあの驚きが背景にあるのだろう。決勝の試合はなにも結果ではなく、あの試合の過程にあると思っている。前半は雨のようなアメリカのゴールが決まらず、あれだけ力量差が離れているのに…。1-0でリードされていた後半34分、諦めていた時間帯での同点のゴールを宮間あやが決め延長戦へ、更に延長線も後半だった。アメリカに2-1でリードされていたが、今度は沢穂希が同点ゴールで、PKになって決まったけれど、あの展開がなくては、感動が生まれず人々の心はこんなに大きく動かなかっただろう。

笹本稜平の「時の渚」の最初はつまらない本だなぁ~と思って読みだした。結果は分かっているし…と思ったら最後の結末は違っていた。その後、最後の部分は少しやり過ぎかな?とも思うけれど…。彼の作品は「春を背負って」が良くて…太平洋の薔薇に続き、これで3作品目だが、マズマズ合格点。白石一文と共に最近の当たりの部類だな。自分の人生に影響を受ける感動は価値があり面白い。もうすぐ綱取りがかかる日馬富士の場所が始まる。立ち合いのあの緊張感の溢れる「しきり」が面白いと思うのだけれど…。世間の評価は相次ぐ不祥事で人気はないが…。

不倫騒動で落ちたタイガーの復活が見たいし、イチローの200本安打の連続記録の達成も、是非、見てみたい。駄目な困難な位置からの逆転劇があるからドラマが生まれ、人々は感動するのだろう。本でも音楽でも…戦後68年を経過するが、靖国の遊就館は日本のドラマを納めた貴重な場所なのかな? 決して美化するわけではないが、過ちの原点を谷村新司の「群青」を聴きならがら、ひっそりとした夜に聞いていると日本の原点を考えさせられる気がする。