« 感動 | 最新の記事 | 小さなことから… »
楽しい復興プラン(2011年09月11日)
今日は震災から半年、同時テロから10年の日になります。過去の犠牲を生かし未来への希望ある話を書きたいと思っています。
最近のニュースを見ていると、かなり良い線に来ましたね。日銀の姿勢が弱いので円高が進むのですが、非不胎化政策でガンガンとドルを買い、同時に強固なノルマのある窓口指導で融資を増やし、未来都市開発を優先させれば良いのです。昨年、10月の資産デフレ対策は正しい方向性ですが、市場に影響を与えていません。マスターベーションかノルマの達成できないセールスが、働いているふりをしているようですね。政策評価は自分が決めるのではなく他人が決めるのです。つまり市場が評価するのですね。
しかしこの度の3次補正は、地方自治体が自らの判断で3兆円ものお金を動かすことは非常に画期的なことですね。地方分権の第一歩の足跡です。フリードマンの小さな政府、規制撤廃の効率化の概念は、財政政策を強く否定しています。だから広義の意味では3次補正は無駄と映るかもしれませんが、現在の日本は冒険をする人たちが居ない、流動性の罠に嵌っていますから、この僅か3兆円をインパクトのある数字に変えないとなりません。
そこで地方自治体への提案ですが、この補助金を原資にファンドを創設しましょう。エクイティーの投機的な資金として1兆円(3県で分けた場合)を使い、メザニンローンを機関投資家に求めシニアローンを組みます。運用は民間企業の大手デベロッパーに委ね、地方税を免除し産業を誘致し、政府にも免税特権を働きかけます。金融機能を使い予算規模を5兆円に拡大させます。味噌は民間のデベロッパー2社か3社に競わせ、各社の提案のすり合わせ役として、統合性を保つ為に地方自治体は徹します。自ら事業主体として復興をしても、無駄金に終わる可能性がありますね。原資の1兆円は(全体では3兆円)国民の税金ですから返済しなくてはなりません。
街が活性化すれば、所得税や住民税、消費税が増えてお借りした復興予算は返済されます。勿論、広くファンドの出資を募れば、復興予算をメザニンに回しても構いませんね。地方銀行に眠っている国債の資金はシニアローンとして、ファンドを通じて民間に流れ始めます。豊かで安全性の高い、便利な未来都市が完成すれば、地価は上がり固定資産税の増収も見込めます。場合によればCDSを発行し、更に予算額を膨らませることも出来ます。
宮城なら…世界に向けた漁業の街を目指すプランもあるでしょう。最新のマグロの養殖とか…大手企業が挙って実験に乗り出すでしょう。そのマグロを日本だけでなく、中国に輸出すればいいのです。双日などのマグロの養殖に実績のある企業は参加しやすくなりますね。味噌は5年から10年程度の減税処置ですね。不動産所得税も企業が軌道に乗ったら返してもらうとか…。
養殖設備や建物などの建設は、ファンドが主体で建設し使用料を毎年もらう。あるいは、直接、新会社に出資しても良いですね。ファンドのお金で利益の出る会社を作ってもらいます。地元の雇用も非常に増えますね。野菜工場も良いですね。ファンドの規模拡大が、未来都市に生きます。これらのプランに参加する企業はファンドと自己資本との出資割合を考えても良いですね。問題は個別に勝手に行うのではなく、街全体のイメージを上げないと人は集まりません。故にキャッシュレスの仕組みは絶対に欠かせません。未来都市のイメージは、ディスカバリーチャンネルが報道した「エコポリス」構想を実現させればいいのです。本当は福島が望ましいですね。何故なら、放射能汚染された土地は除染が必要で、しばらくは住めないから土地の一括買い上げが可能だからです。除染費用がかさみますが、政府と折衝し東電負担になるでしょう。故に開発が容易になります。
果たして地方自治体は実体経済だけでなく、金融経済を巻き込むことが出来るかどうか…金融の世界は、儲かればいくらでもお金が集まります。10兆でも100兆でも…要するに付加価値を生むプランが大切なのですね。竹下内閣の「ふるさと創生」のような死に金では意味がありません。是非、現場の政策担当者は、先ずは大手ファンドを創設できる器の野村は無理だったら、ゴールドマンサックスに声を掛け、ファンドを立ち上げ世界からお金を集めましょう。場合によればシニアローンは日銀保証、あるいは政府の元本保証を取り付ければいいでしょう。
問題は大手デベロッパーの未来構想ですね。大切なことはエネルギー・資源が大切になりますから、循環型のエコ都市構想も取り入れることですね。だから是非、一度、ディスカバリーチャンネルを見て構想を練ってください。米国人は好きですよ。みんながワクワクする未来都市づくりが実現し、稼働が始まれば日本全国の地方自治体は、金融経済を利用したプランを実体経済に生かし、金融デリバティブ技術が崩壊して、世界経済が落ち込んだけれど、再び金融デリバティブ技術が生きて、日本は失われた時代から脱出して、輝かしい先進国のトップブランドを確立できますね。
既にトヨタの時代ではありません。車なんて…ファナックのCNC(コンピュータ数値制御)と同じように、カーナビや電子コントロール技術だけ残し、生産は新興国に委ねるべきでしょう。むしろ自動車会社は、宇宙開発やロボット開発ですよ。家事ロボット・介護ロボットなどの開発は進んでいるのでしょうか?
先進国は、新興国と同じ生産現場で争ってはいけません。環境規制を厳しく設定し、新技術の開発や情報化都市づくりを目指し、先進国らしい新インフラ整備をするのです。今回の震災は新インフラ整備を実現させるために、天が、神様が与えてくれたチャンスですね。是非、実体経済だけで行動をおこすのではなく、金融経済の金融デリバティブ技術を使い予算規模を5倍に増やし、大胆な行動に踏み切って欲しいのです。復興予算は借金と同じで返済を前提に考えないとなりませんね。地方自治体は法律(条例〉なども作成できますから、民間と違いたいへん有利な立場にあります。その地位を生かし、金融、民間の知恵を生かした復興を実現させ、その輪を日本に広げ、ノウハウを世界に広げれば、楽しい時代が訪れます。頑張ってください。