思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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感動(2011年09月19日)

先ほど、NHKで画家「堀文子」さんの特集番組を見ました。昨日は「宇宙の渚」を…何れも素晴らしい出来ですね。1秒を8キロで飛ぶ宇宙ステーションからの生映像も良かったですね。雷などの映像はワクワクしますね。93歳の堀さんの人生観もなかなか見所がありました。カタルが現在悩んでいるテーマである物欲を否定し、ひたすら美の世界を追い求めると言うか…感動を常に求めて生きている姿勢は共感できるものです。

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昨日の単純平均株価はカタル君の年収のグラフのようです。恥ずかしいのですが…株屋人生の年収も下に掲載します。比べてください。90年代のカタルは一般の株屋で食えない時代が続きます。東京で子供を育てるには、家があれば別でしょうが…賃貸生活だと、やはり年収800万円程度の収入がないと暮らしは苦しいですね。子供の小学校時代は温泉に泊まりに行ったことはなく、いつもキャンプ旅行でした。夏の恒例行事ですね。でも年収のグラフと単純平均の形は一緒でも、確実に技量が上がったことは間違いない事実だと思います。

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最近は経済評論家より僕の方が一所懸命に考えているから、現状を上手く解説できると思います。現状認識と同時に、時代が進み、少し希望が見え始めているようにも感じます。新しい動きを感じ、その方向性が頭の中の構想と一致し始めています。ようやく、時代が動き始めるかもしれないとも考えています。歴史的にみると、やはり世代交代が必要なのでしょう。でもずっと株屋として効率化や物欲を追い求めてきたのに…この年になって、その虚しさを実感し疑問視している自分が同時に存在するのですね。株屋の技量を磨こうとしてきて、すべての人生を捧げてきたのに…金融資本の奢りと言うか、在り方をリーマンショック以降、世間は否定し続け価値観がひどく傷ついて失墜していますね。歴史を見ると、この繰り返しです。

でも金融バブルが文化を育み、金融マンの多くはお金の無力さと言うか…同時にその価値観を悟っているから、心の中で対峙している美や芸術などの文化への憧れが強いのでしょう。きっと人間の心は、その「はざま」を行ったり来たりしているのでしょう。堀さんの「ミジンコ」の顕微鏡映像を観た時の輝いた顔は綺麗だな。…と感じました。93歳の婆さんが輝いて生きている。素晴らしいなぁ~感動は…。昨夜のNHKのスプライトも驚きだったですね。雷が宇宙に向かってエネルギーを放出しているなんて…あのエネルギーを電気に転換することが出来れば…なんて、ワクワクする映像でしたね。

株屋人生に失敗して挫折し、もがいているカタル君の人生は、これからどんな形になるやら…2006年の失望感は尾を引きずっていますね。まさか時代が戻るとは考えていなかったのです。その後、2007年の金融デリバティブの「あがき」は無知なカタル君の相場観を大きくグローバルに変えました。それまで真剣に景気循環などの流れを世界規模で捉えていませんからね。サブプライム問題が、まさかGDSまで発展し、そのCDSの規模を聞いた時に、耳を疑った規模でしたね。レバレッジがあそこまで拡大したのですね。
その後始末が、この程度で済むのかどうか…未知数ですが、米国の住宅問題のGSE問題はそのバロメーターの一つでしょう。米国の本質は汚いようにも感じていますね。黒人大統領のオバマ誕生は、グローバル化の一面を示していますが、同時に誰がやっても時間が必要で壊れた積み木のがれき処理は、嫌な汚れ役です。理想論を貫き、正義を翳すオバマ大統領の姿勢を、カタルはいつも清貧思想と批判はしていますが、反面、必要悪のような気もしています。

輝かしい一面をメディアはいつも捉えますが、そのはざまで、うごめいている地固めは、なかなか表面に現れませんが、しかしこの地固めが確りしていれば、次のステップに歩き出せるかもしれません。追い込まれたことは事実ですが、株屋を辞めて見えるものがあるかもしれないと…期待していましたが、まだ見えませんね。

もう一度、単純平均株価が上がり始めた時に、かたるはどんな相場観を持って相場に臨んでいるのでしょうか? やはり日本独自の動きに反応するのが、真の姿でしょう。大震災は試練でもありますが、これが切っ掛けになり新しい時代に向かえば、日本人から奪われた希望の光が、再び心の中で灯されると考えています。些細なことで良いのですね。希望さえあれば困難な生活も耐え忍ぶことが出来ます。