思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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雑感(2011年09月23日)

身銭を切っての株式投資の失敗は色んなことを学びますね。かなり、うまくなったと自負しているのですが、どうしても空売りの罪悪感は消えません。31年植え付けられた株屋根性が抜けませんね。末端の金融マンはお金を集めるのが信条の筈。銀行なら預金を…証券マンなら株や投信などを始め債券を…如何に有利か説得しお金を出してもらいますが…一般的な金融マンは、使い込みやなどの犯罪を防ぐ目的もあり転勤します。しかしそれでは顧客との信頼関係が築けず、転勤のない歩合セールスを選択したのですが…在職庁は失敗ばかりで…相場が良いときに辞めればよかった…と嘆くのが証券マンの性でしょう。ブツブツが退職したのが2008年、隣の浜ちゃんが辞めたのが2009年、僕は2010年に去りましたが…この仲良し3人組はブツブツは多少、空売りをしますが…みんな売りをしないでやられました。普通の相場なら良いのですが…せめて横ばいであって欲しい。

失われた時代は1900円の単純平均が、200円に下がる相場で…現在は200円台前半を行ったり来たりし始めています。一般的にはリーマンショック後の2008年10月の203円が安値と思われましたが、今年の震災の時に200円まで下がりましたね。昨日が214円なので間もなく割れる可能性が高いですね。ここ数年が底値で、中華鍋底のような形をみせるのでしょう。だいたい底だと思いますが…変化は時間をかけながら認識されるのでしょう。既に至ることころで日本のチャレンジは始まっています。市民ファンドのような草の根運動が、ネットを通じて起こり始めています。震災復興が切っ掛けになり社会的貢献の精神が息づいているようです。株価が上昇に向かわないので分かりませんが、ようやく日本も「どぶ板回復」に向かい始めたように感じます。

「どぶ板回復」と名付けたのは、多くの小さな庶民の力が結集し始め、小さな流れになっている現実ですね。ネットを通じて人の輪が広がり、共有する概念が人々を動かし始めたように思います。政治や官僚に期待しなくなったのはいつからかな?僕の心情に世の中の流れがようやく追い付いてきたように感じます。僕はネット第一世代。たまに来る応援メールや質問は嬉しいものです。反応がないのが一番哀しいのですね。昔は読んでくれる人が増えていくのが実感でき、読者が増えるのは嬉しかったですね。でも今は…僕に騙されたと思っている読者も多いでしょう。僕は買いしかしないし、一本気の根性がありますから、倒産するまで企業と付き合いますからね。皆が見捨てても、僕は一度信じたから、その気持ちを持ち続けようと考えて行動してきました、一度、約束したことは最後まで守るのが信条です。

でも結果的をみると証券投資と人生観の信条と言うのは馴染めないものがあるのでしょう。多くの人に迷惑をかけ、現在の境遇は因果応報なのでしょう。どぶ板を歩くのは嫌ではないが…たまには花の咲く小道を散策してみたいものです。せめてアスファルトの道路でも良い。いつも匂いの立ち込めるどぶの周りにいると、頭がおかしくなります。せめて僅かな時間でも良いから…と考えるのが贅沢な悩みでしょうか? 一流企業のサラリーマンがリストラされ、モヤモヤする精神状態を、今、味わっていますね。数年前、東芝の知人がリストラされ最初の2年間だったかな?…は小さな会社に通えましたが、後は放り投げられ…今は定年の年齢に達したかな? 彼の心中が、今、実感としてよく分かります。

野田さんにはゆとりがないのでしょうが…、今は震災と同じで…国際金融の舞台で存在感を示すことが出来る絶好のチャンスですね。イニシアティブを取れるチャンスは、そうあるものではありません。ガンガン為替介入を実施して1ドル80円を死守すればいいのです。だって輸出依存度は11.4%ですよ。しかも米国はドル安政策を実行し基軸通貨の役割を果たしていませんね。ドイツは日本を批判する立場にありません。彼らは33.6%も輸出に依存しているのです。因みに中国は24.5%です。ユーロ安はドイツにとって嬉しい混乱です。

僕が首相ならガンガン為替介入を実施して90円~100円まで持って行きます。そこで得た外貨をIMFまたはECBを通じて、ギリシャ支援やイタリヤ、スペインなどの財政赤字国に投資して使ってもらいますね。きっと、ただしい選択はギリシャ国債をユーロ共通債で償還することでしょうね。でも…世界の金融マンは、既に最悪の展開を予期しているからヘッジしているのでしょう。この最悪の展開とは…ドル安、米国のデフォルト懸念です。米国は既に100%を超えていますね。しかも海外依存度が高いのです。欧州の混乱が自国の混乱に火をつける可能性があります。政争と言う権力闘争は、日本と同じ構図になってきましたね。今の所、日本は自前資金だけれど…間もなく急速に悪化しますよ。日本は非常に速いペースで混乱が広がります。

何故かと言えば、一つは集団的に行動するイワシ民族だと言うことです。もう一つは日本の銀行は、まぁ、銀行だけでなく全ての金融機関が、日本国債に、首、いや全身たっぷり使っている状態ですね。預貸比率が低く国債投資をしているのが現状ですから、一度、導火線に火が付くと止められませんね。この時期はもうすぐですね。僕が、時間がない…と何度も訴えているのは、そういう事態が来ると覚悟しているからです。おそらく野田政権が最後の砦じゃないかな? はやく消費税を引き上げ、社会保障費を減らす努力をしないとなりませんね。自己負担比率を基本的に高め、所得の低い年金生活だけの弱者は別の方法で救えばいい。詳しく計算してないが、為替相場を見ていると、間もなく逆転の構図の火ぶたが着火するようにも感じます。

イワシ民族だから、円安方面に流れると一気に資金流出が膨らみ、資本規制が発動され円安がさらに進むのでしょう。そうして食物自給率の低い我が国は、食べ物がなくなり、農業改革を余儀なくされバランスが変化する。やがてグローバル企業は、再び日本に生産基地を移動させる構図が見えなくもありません。

だから不退転の決意で、直ぐにやらなくちゃならないのです。はやく消費税を引き上げ正当な方法論を模索すべきですね。でも日本は奇妙ですね。震災復興は所得税…?たばこ税?もともと税制の体系は、シンプルが一番です。一番、公平な形は消費税で、所得税も、法人税も、その他の税はなくても良いですね。消費税を20%程度まで上げて、他は軽減すればいい。能力のない国会議員を半数にして、官僚も半数にして民間機構に移行させます。キャッシュレス社会を実現させれば、統計を集める各省庁の人員は相当削減させることが出来ますね。国家統計も瞬時に分かります。生きている経済を時間差なく観察でき的確な政策を実行できますよ。

未来都市のキーワードは、キャッシュレス社会の構築で、循環型のエネルギー消費や農業などの地産地消のシステム構築ですね。今ならまだ間に合う筈。国民の理解も得られます。まだ大丈夫と…ズルズル続けると最後はギリシャより悲惨ですよ。公務員は半数以上減らされ市民サービスは低下し犯罪は増え大変なことになります。野田さんに実行力があるかどうか…余りに調和を考えているから、小泉・竹中改革のような期待感はありませんね。ある意味で駄々をこねた菅総理は孤軍奮闘し共感を覚えました。まぁ、能力がない人間が地位に就く不幸を見ましたが…。欲望だけじゃ、総理は務まりませんね。

上手く行っているなら、こんな希望的な観測はマスターベーションですから止めますが…今はチャンスなのですね。国際的な舞台に立てる絶好のチャンスで、中国ではなく日本がやることに意味があります。中国は依存度が24.5%だから為替介入は出来ません。論理的な裏付けがあり説明責任が付けられ、尚且つ、国際舞台での地位を上げ、日本経済の役にも立ち、バラ色の選択ですが…問題はスピードです。時間差を置かずに、混乱していいる時が大切な希望ですね。日本は米国債を既に大量に持っているから、次のステップ〈米国崩壊〉の時は出来ませんね。今なら米国債を買わない理由が付けられます。

財務官僚さん、先日の「円高対応緊急ファシリティ 基金」の創設は世間の評判は今一ですが良かったのですね。あの発想を大切にすべきです。規模を拡大させ国際貢献しましょうね。資源などを中国のように買うのも、ある意味で効果はありますが、これは下策でしょう。日本は世界で今、最も恵まれている国なのですね。だから日本株は為替同様にもっと評価されていいと思うが…イワシ根性が身についている国民はしょうがないなぁ~。