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隠とん生活(2011年11月27日)
最近はラジオを聴く機会が増えました。らじるらじるでNHKのFM放送を聴くことが多いですね。あの「深夜の宅急便」と言う番組は面白いですね。要するに他人の話はなかなか面白いのですね。僕は小説も人の生い立ちを書いたものが好きですね。現在のNHKの朝ドラもそうですね。きっと「カーネーション」は、かなり好評なんじゃないかな?
人間は面白いと…更に知ってみたいと思うのですね。そのように関心を持つことが更なる深みに導かれるのです。探究心と言う感情でしょう。ネットは便利ですね。知らない事柄をキーボードに叩くと関連記事が出てきます。ネット・サーフィンと言うのでしょうか? どんどん広がりが生まれますね。ひとつの事象から創造力がうまれます。
カーネーションの主人公の「岸和田」って何処にあるのだろう?…とグーグルの地図を見て市役所のホームページに行くと現在の岸和田市は人口20万人だけれど、ヒロインの糸子が活躍するころの時代昭和10年代の人口は、わずかに4万人なのですね。昭和15年が4万6千、終戦の昭和20年には8万5千人になります。15年から20年にかけて、僅か5年で人口が急激に増えているので、きっと市町村合併のような特殊事情があったのでしょう。岸和田は大阪湾の近くで海に近いですね。現在は近くに関西国際空港があります。お母さんの実家であるおばあちゃんの家、神戸に遊びに行くシーンが時々出てきますが、大阪市まで25キロくらいかな? それから神戸も同じくらいかかるでしょうから、50キロの電車旅と言うことは、昭和初期ですから半日ぐらいを要するのでしょう。…ざっとこんな感じです。
先ほどのラジオ番組で宗教の話をしていました。最近、株式の現状を思うと自分の努力ではどうしようもない場面が出て来るわけで…壁にぶつかっているためか? 昔は関心のなかった哲学とか、宗教と言う心の部分に関心が向くようになっています。その番組の中で「悲しみは笑いに勝る」との話が出ていました。早速、検索してみたら「伝道の書」が出てきましたね。
「賢い者の心は悲しみの家にあり、 愚かな者の心は楽しみの家にある。 賢い者の戒めを聞くのは、愚かな者の歌を聞くのにまさる。愚かな者の笑いは、かまの下に燃えるいばらの音のようである。これもまた空である」
「あなたがた、今泣いている人たちは幸いだ。笑うようになるからである」
「あなたがた、今笑っている人たちはわざわいだ。悲しみ泣くようになるからである」
このような文章がありましたね。でも僕は愚者でも良いから笑いが欲しのです。この喩えは株と同じですね。総悲観になれば、そこが底で、あとは上がるだけ…大衆が騒ぐときが天井だと言う人間の摂理を表しています。歴史的な時間の概念を最近はよく考えますが、繰り返すのでしょうね。きっと…。最近読んだ小説の中で、富樫倫太郎が書いた「堂島物語」を読みました。あの時代背景もデフレだったようです。当時の貨幣は米ですからね。その米が増産され値下がりし、幕府はコメの価格を上げる為に、闇で行われていた先物取引を容認したようですね。まぁ、小説の話だから真実は何処にあるか分かりませんが、時代背景を知るには作家が調べた時代背景を知ることも時間の節約になりますね。
小川是が証券局長になった時に証券業界を知る為に株を題材にした所説を何冊か読んで概略を掴んだそうです。彼はその後大蔵事務次官から国税局長官、JT社長、横浜銀行頭取とキャリア官僚らしいエリート街道を走るのです。この背景は退職金制度の乱用ですね。税金が安いのですよ。大蔵官僚は頭が良いですね。普通のサラリーマンは一生に一度の事だから許せるが、キャリア官僚は渡り鳥で2年から3年ごとの税金を払わずに私腹を肥やすのです。実績があるなら文句は言わないが、証券界は沈み政策責任が問われますからね。なにも彼に限ったことではありませんが…
以前のかたるは、こういう状態で政策批判を繰り返してきましたが、最近は変化していますね。みのもん太さんの番組は、依然、この体質です。でもWBSのように前を向いた報道姿勢を心掛けることは大切ですね。後ろを向いた批判をしても意味がありません。日本では工業団地など二束三文で買い手がつきませんが、タイでは工業用地が不足しており、良い物件がないのですね。国が変わると時代背景も変化し前向きな時代を経験できますね。まもなく僕も化石時代に入ります。右肩上がりの買いで儲かる市場が消えて20年以上にもなれば、皆が損をする時代ですからね。取引所が再開された戦後から株を買い続けている人、誰もが損をする時代になり、野村証券の存亡が問われる時代です。だから哲学や宗教への傾斜になるのでしょう。
今年は既に100冊以上小説を読みました。晴耕雨読と言いますが、耕す畑はないが細川元首相の生活は羨ましいな。あんな生活は今の僕の憧れかな? NHK深夜の宅急便、隠遁生活だそうです。