思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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昨年の反省2(2012年01月02日)

先ほどまで箱根駅伝を見ていました。今年は東洋大学が往路優勝しましたが、柏原君に頼ろうとはせず1年生の田口君などが頑張り、トップで5区にタスキを繋ぎました。それにしても、期待通りに区間新記録を樹立する根性はたいしたものですね。2位争いの早稲田の山本君と明治の大江君の抜きつ抜かれつのデットヒートも、駅伝を盛り上げていた5区の争いでした。農大の津野君は無事に完走できたでしょうか?

さて昨日からの続きで失敗の検証でしたね。昨年を振り返ると手数料が少ないので、昨年前半はディーリングも何度か実施しているのですね。そうして損はしなかったけれど、大きな成果がないので昔の売買に戻し失敗した1年でしたね。全体相場が下落するために、持っていれば下がる相場なのですね。現在もその買い姿勢を保持する売買手法がアダになっており損失を計上している有様です。

多く損を出した銘柄にユビキタスがありますが…全体の損の40%ぐらいを、この銘柄が占めていました。チャートを見れば明らかですね。年初から一貫して値下がりしているわけで、下げ相場の中で買い向かい儲かる道理はありませんね。この会社の業績はピーク利益を更新したのですが、任天堂の売り上げからの変化の途上で、大きく利益を減らすのですね。先ず大きな間違いはこの任天堂から外れると言う読みです。3Dに繋がると思っていたのですが…。もう一つはQBなどの開発の遅れですね。どうにか赤字にならなかったのはSQLやWiFiなどのソフトがどうにか支えたのでしょうが…新規事業の立ち上げにより埋めきれなかったのですね。まぁ組立ソフトの業界は一発スター的な素質を秘めている分野なのであまり悲観はしていませんが、企業業績が悪いのに、夢に目を向けすぎる傾向が強いから失敗するのでしょう。もっとも魅力のある株なのですが、残念ながら時期ではないようです。自分の心を制御する難しさを感じます。惚れた女に弱いカタル君の性格でしょう。

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いざ検証してみると前半はディーリングが多く皆さんには参考にならないでしょう。人気株グリーなども手掛けているのに…。結果は悲惨でした。今は再び短期売買に戻そうかと戦略を考えています。時間軸を短くすれば損失の度合いが減ります。そうして相場の好転を待つかどうか…。市場の流動性は低く、人気が偏りますからどうしても流動性のある銘柄を手掛けるべきかとも考えています。ただ昨日、事例検証した鬼ゴムのような投資方法が一般的な手法なのでしょう。好業績銘柄のタイミング投資ですね。いくら好業績が分かっていても動かないケースもありますからね。もう一つが先物からの連動性に賭ける投資方法ですね。

一例を掲げるとエレクトロンですね。この銘柄はおそらく先物連動率はかなり高いのでしょう。もともとシステム売買は全ての銘柄で組み合わせるわけではなく30銘柄ほどの選択で連動させる仕組みが多いと聞きます。故にコア30銘柄の中で過去の株価連動の中から選択しNY市場の動きに連動する銘柄を売買させる方法も有効なのでしょう。余り面白いやり方ではありませんが市場が低迷している現在は仕方がないかもしれません。オレンジ色下部分は、僕が実際に売り買いした実例部分ですが、結果論ですがAで買ってBで売るやり方が最も正しい方法ですね。この時のRSI(14)は39.7から82.4となっていますが、実際の安値は1日前の3325円で高値は3日後の4445円でした。まぁAの買う方は兎も角、売る方のBは難しい選択ですね。先ず、僕が実際に空売りから入った10月17日からの下げで投げさせられますね。結果論だから言える話でしょう。

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最近はRSIを少し勉強してみようかと考えていますが教科書通りにいかないケースが多いようですね。この為に計算数字を変化させ組み合わせたチャートを掲示していますがヒントが見つかるかどうか…もう少し検証して見ようと思います。

もう一つは日立です。震災の復興銘柄一番手に掲げていた銘柄ですが、未来都市の建設は未だに話題にもなりませんね。スマートシティーは日本を救う計画だと思いましたが誰も動きません。その大本命として掲げた株です。それまで何度か売り買いを実施して若干の利益を計上していましたが6月16日に買ったのですが思わぬ下げを感じ投げさせられました。しかしその後反転し、持っていれば利食いは効きましたが…8月初めの欧州危機で下げの筆頭になっています。結果論を見れば買いではなく売りなのでしょうね。

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Aで買ってBで利食いしてCで空売りを実施してEで買い戻すのが理想ですが、間違いなくDで手仕舞いますね。それでも成功だと思いますが…。でも奇妙なのはこれからです。RSIは右肩上がりに思いますが株価は下げ続けています。こんな奇妙な事例があるのですね。RSIは値上がり幅と値下がり幅の比率なのですが…この年末までのデータで見る限り、年初の銘柄として日立は有望な候補銘柄に見えますね。おそらく株価は上昇すると思います。ただ8月末にも同様な形が現れ下げてから上げてきていますね。もしここから下の下げがあれば確実な買い場でしょうが…どうでしょうね。

実はこの日立はショックでした。震災から復興銘柄としてかなり期待していたのです。この日立が崩れたことにより、欧州危機の影響もあったのでしょうが下げ相場が確定的になりました。その辺りは明日に総括してみたいと思います。