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コラム

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村田メールか…(2012年01月09日)

今日の話題の中で…関心を持ったのはJBPRESSの記事で、村田メールへの反論です。
『官僚には、未来に向かって、斬新な方法を考え出して、危機的状況を突破する能力は、原理的に期待できません。日本中で、活力を持った個人が、知恵を振り絞って、様々なことを試みなければなりません。めったにないであろう成功体験を、日本中で共有しなければなりません。活力のある個人の活動は、社会を大きく変えます。未来のスティーブ・ジョブズ(アップル)、ビル・ゲイツ(マイクロソフト)、ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリン(グーグル)が活動を開始した時に、彼らの活動を抑圧してはならないのです。』というくだりかな?

この村田メールと言うのは、南相馬市の市長に宛てた南相馬市立総合病院の非常勤医師、坪倉医師(26)が送ったメールに対する村田副市長(37)からの返信ですね。要約すると、坪倉医師は給食のセシウム検査が必要だと市長に進言したが、総務省から出向している村田副市長が、市長に要望するには、しかるべき筋を通せとの返信が、高飛車に書かれているので問題化しているようです。これを読んで2006年のライブドアの選択で、もしホリエモンを叩かなかったら、もっと日本は違った世界になっていたんじゃないか?…と言う僕の思い込みを再確認したのですね。

総務省からの出向役人の村田さんはエリートですね。そろそろ官僚色に染まり、権力を自分の力だと勘違いする年齢でしょう。それに引き替え坪倉医師は正義感の強いタイプなのかな? 橋下大阪市長が組合を相手に戦う構図と似ています。予算が膨れ上がる民主党。18歳未満の医療費無料化を求める福島知事と汚染物の中間貯蔵施設を求める政府か…。更に言うなら、使途が不明確な沖縄の2936億円の沖縄振興一括交付金と、普天間基地移転の環境影響評価書の扱いが、引き換えになっている現実ですね。結局、何処もお金のやり取りの話で、ゴネている様に感じます。ここには国家論はないのですね。目先の利益だけの話ですね。だから米国にもティーパーティーが生まれ、小さな政府に賛同する人が増えるのです。強制的に総予算を30%程度削減すると…どんな世界になるのでしょう。

人生を振り返って…失敗した選択を反省する日々は続きます。自分の親を超えることが出来ない時代になったのでしょうかね? 株式相場を見ていると…人生の縮図のようにも感じます。個別株がどんなに優れていても…全体が沈む時は輝きを失い、相対的に沈んでいきます。現状維持が出来ればいい方で、一般的な対策に留まる株、会社は株価が半値以下に下がる時代ですね。パナソニックはその象徴的な事例です。多少優れている日立も沈んでいますね。結局、国家の行方が大切なのですね。心ある人は国を離れ海外へ移住します。

不良債権処理と言う、後ろ向きの処理に嫌気がさして中国に逃げた若者も居ましたね。直木賞をもらった池井戸潤さんの世界ですね。彼の年代はその時代です。これがグローバル化と呼ばれる現象なのでしょうね。どんなに逆らってみても激流の流れに逆らうことはできません。ただ僕は諦めきれずに努力をしているのです。まるで馬鹿を絵に描いたような生き方だな。