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株価は語る(2013年07月14日)
昨日はチャート論より時代性が非常に大切だと述べました。例えば株式投資で言うなら、いくら良い個別株を見つけて投資しても、全体の市況が上向きでなければ株は大きく上がりません。この事に似ていますね。いくら優れている会社でも、日本全体の景気が後ろ向きでは企業業績は伸びないのです。ところが両者が一緒の方向性にあるとき、企業業績は大きく伸びますね。株も同じですね。株価全体が上向けば、個別株の値上がり率も高くなります。ITバブルを思い出せばわかりますね。あの時の光通信やソフトバンクの株価は異常な値上がりを示していました。

しかし株価全体の位置、すなわち過去の動きからの株価が位置している場所でも、ある程度、企業の業績推移が見えます。市場原理とは…株価は企業の実態を表しているものなのです。さて今日はカタルが惚れている007の株価面、チャート面からの解説ですね。まず、この会社は2007年11月に上場された若い会社です。上場時の初値は40万円だったようです。任天堂への組み込みソフトが過剰に評価された株価だったのでしょう。その後、低迷し2010年初めに株価が動意づきます。その時にカタルは、何故、この株だけが上がるのだろう?と疑問を感じ調べたらQBの存在を知ったのですね。当時はまだ10万円に届かずに割れていましたが、買い始めた途端に株価が上昇し、あれよ、あれよという間に394千円まで上昇しました。カタルは直ぐにQBが製品化され、市場に広まると考えていましたが、実際は違いました。このQBが製品化されるのは2013年ですからね。実に3年近く開発に時間を要しています。
カタルは村田との資本提携を聞いて、再び参戦したのが昨年暮れから今年に入ってからです。最初の買いは6万円台でしょう。株価上昇と共に買い続け、最高値は先日、村田との協業第一弾が発表された時に、ストップ高を付けた340500円が最も高い買いです。有言実行のカタル君、「先ずは1株買い、株価が2倍になったら1株買い、そうして村田との発表があったので更に1株買い、次に買い増しするときは黒字化したら買う予定ですね。」実際はもっと株数を持っていますが…、事前に述べたようにカタルは公言した以上、実行するのが筋だと思って生きているので、この言行に従ったまでの話です。しかし、いくら事前に公言していたとは言え、株価が飛んだ時に買うのは、やはり馬鹿でしたね。反省しています。しかしこの考え方は基本的に正しいとも思っています。

でも最近、再び、ムラムラしてきました。それは株価推移なのですね。この感覚は長年証券マンをやっている人は、分かると思うのですね。通常、素質がない株は、初期波動がこんなに強くなりません。今回の相場の始まりは村田との資本提携が発表される前の株価5万円台がスタート地点です。チャート論の始点は12月10日の52700円ですね。そうして5月13日の394000円で第一上昇波が終了します。つまりおよそ7.5倍の初期波動ですね。この株価波動が第一波だと考えられます。おそらく第二波動はこの7.5倍を最高に6月7日の133200円が基点になるのでしょう。仮に同様の倍率なら株価目標は995840円になります。394000円から下げ幅の倍返しなら654800円が次に目標になり、2倍返しの株価波動なら915600円ですね。本当にそんな株価になるのでしょうか?
最近の株価動向を見ると…6月7日への急落は驚きました。正直に言えば20万円は割れても仕方ないかな?…とも考えていましたが、15万円ラインで止まると思っていました。しかし驚いたのは6月中旬の上昇過程ですね。そうして困難だと思われていた26万の壁を一時的にしろ破ったことです。6月24日に277700円を付けていますね。この株価は最初のストップ安の26万を上回ったのです。通常、駄目な株はこのラインの壁を破れません。しかし折角、関門をクリアしたのに直ぐに休みました。この下げからの買いは実に強力なのです。何故なら6月7日から24日には全体市況は悪かったのですね。その中で逆行高していたのは、明らかに誰かが玉を仕入れているから、あの動きになったのです。故にカタルはてっきり、会社側に近い筋の買いかと勘違いしましたね。そうかもしれませんが…違うかもしれません。今の所はこの筋の狙いは分かりませんね。しかし実弾をかなり保有しているのは間違いないでしょう。
もともとプロ好みの素質がある株は、そう見つかるものではありません。上がる株はある程度、推察は付きます。しかし一流の領域の素質を有している銘柄は、なかなかないものです。カタルが惚れる程ですから…きっと、他にも同調者は居るでしょう。ピジョンも沢井も上がることは分かっているのですね。時代性を見れば明らかですよ。そうして介護のツクイに、食品の味の素やニチレイなどは、年金ファンドの候補銘柄です。でもカタル向きではありません。その理由は派手さがないからです。スター株にはなりませんね。儲かるのでしょうが…高利回りの債券と同じ感覚です。今なら石井久が述べているオーストラリアの国債なども、その範疇かもしれません。日本の円は確実に円安に向かうでしょう。何故なら、ホンダの寄居新工場は国内の生産移転の範疇ですからね。国内生産が復活するわけではありません。日本は電気料金が高く、労働コストも他国と比較すれば負けていますね。このような劣勢を跳ね返す環境になるまで、やはり円安は進むのでしょう。
話しはそれましたが…折角、277700円まで買ったのに…現在は21万円台で低迷しています。ここで玉が手に入るからでしょう。更に実体の業績変化が急激な立ち上がりでないのかもしれません。村田との共同開発のモジュールの組み込みソフトの単価は分かりません。ただ株価を見れば相当に安いのでしょう。もし高ければ、既に反応していて不思議ではありません。家電用品安全法の改正は1月で、この秋に売り上げが立つと思われます。村田のモジュールはおそらくスマフォにも使われているのでしょう。月産2800万よりもっと伸びるはずですね。他のスマフォ対応製品は、増産に追いつかずに追加の増産体制になっていますね。カタルが来年の2月と述べたのは…単価の推測が、可能になるからですね。その時、セグメント別の売り上げを細かく発表するかどうか分かりませんが、少なくとも村田のモジュールへの売り上げの推移は、ある程度、形が見えるとみているからです。故に今年12月までの業績の実体が、来年の2月に発表されますから、この時期に会社側は増額修正をして、黒字化が見える可能性があります。でもこの21万の揉み合いは株価位置が、先日、話したように、前の揉み合いより高い位置で調整していますね。まだ分かりませんが、この株価位置で、株価が崩れずに揉み合いを続ければ続けるほど、期待感が膨らむようになりますね。

10万円以下で買った人は、この揉み合いで通常は売り、別の株に離れるものなのです。6月7日からの上昇は、全体が弱い相場の中での上昇で、明らかに誰かが買っていますね。通常はあの時期に、株価は上昇しませんからね。あの上げは非常に強いのですよ。全体市況が弱い時に逆行高するような銘柄は、通常、必ず、背景に何か存在するものです。ただまだ慌てて玉を買っている様子もないですから…やはり数字が見えないのでしょうね。25日線が75日線とデットクロスしたのが、27日で、その後、通常は下げるのですが、株価は下げずに現在の株価位置をキープしており、この位置をキープすると仮定すると、再びゴールデンクロスを間もなく迎えます。これは一つの変化日ですが…反応するかどうか…。先週の週足の形は、大幅上伸の後、6月28日の陰線、そうして陽線をはらみ、再び陰線の抱きですが、先週末の株価は216000円でした。つまり28日の215500円の上に位置しており、明らかに売り物がかすれているようにも見えます。
ただ、大きくなるためには、まだ26週線の乖離が大きく、本当は待った方が理想ですね。現在は1週間に6千円ほどの上昇のようです。今の26週線は165338円ですね。あと10週間ほどかかります。あと2か月もすれば非常に綺麗な形で調整を終えることになりますが…。何故か、この「陰の陽の陰」の形は、何かを暗示しているようにも見えており、カタルの心が動き始めてもいるのは事実です。ただ5月17日は大陰線ですから、やはり大事に育て、乖離調整を続けた方が良いようにも感じる次第です。株価も人間も同じですね。休む時は、確り休んだ方が良いのですね。どうせ秋には新高値を目指すわけですから慌てなくても良いようにも感じています。そうすればケネディクスで儲けたお金を、全てぶち込むことが出来るかもしれないし…なんて、勝手な想像が膨らむところですね。