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ケネディクスの決算を踏まえ…(2013年08月11日)

今日は注目しているケネディクスの決算が、正式に増額修正が発表されましたから、その分析を含め考え方を整理しておこうと思います。どうも表面上だけでは、なかなか複雑な権利関係は分からないものですね。ケネディクスは今回の浮上期において組織改革を実施しています。これから述べる考え方は、限られた情報の中で立てたカタルの推測で、この考え方が正しいかどうか分かりませんが、ようやくスッキリするようにも感じています。

通常は過去の清算を実施するときは、大幅な赤字を計上しリストラ費用などを特損として計上した後に、新体制に移行します。ソニーやパナソニックなどの事例を見ると良いですね。しかしケネディクスの場合は、おそらく融資の関係でしょうが、特損などの費用計上の会計上の処理は、先に済ませたのでしょうが、上場維持の為に一時疎開させた物件を正常化させる作業が必要だったようです。

ケネディクスのケースは、配当するために「平成25 年12 月期決算終了後の当社株主総会における承認決議その他の手続きを経て、資本準備金の額の減少及び欠損の補填のためのその他資本剰余金のその他利益剰余金への振替がされること等により、分配可能額が確保されることが必要となります。」と解説されています。

連結子会社だったKDAMは、どうも上場維持のために緊急避難先の受け皿として設けられた会社だったようですね。その子会社を本体に組み込み正常化させる一環として、今回は組織改革を行ったようです。基本的な概念が変わるものではありませんが、この後処理を完済するために129億円の資本増強が必要なようですね。更にこの増強により受託資産の規模を同時に加速させる腹づもりのようです。時期は明確にされていませんが、その為に、この1年間の何処かで150億円の公募増資を実行するようですね。増資に関してはシャープのケースを想定すれば良いのでしょう。シャープも増資が必要です。まぁ、シャープにように切羽詰まったものではありませんが、受託資産拡大を急ぎたいのでしょう。何しろ宝の山ですからね。

なるほど…あの600円を綺麗にクリアできなかった意味は、このような背景が存在していたのですね。内部では既に話が進んでいたのでしょう。これでここ数日の…株価の動きの意外さも理解できました。株価が騰がる筈のタイミングで何度か仕掛けたのに…失敗した理由が判明したわけです。メールで相談を頂きましたが、基本概念は買い場です。ようやくスッキリして材料出尽くしで、新しい体制がスタートします。しかも環境は抜群ですね。儲けの種が増えた訳ですが…ここでこの株の注目点を整理しておきましょう。

カタルの注目は2003年からの2007年に掛け進行した経済環境に似ていることです。この時期、小泉・竹中改革の成功を背景に、外人ファンドが大挙して日本に資金投入しています。その為に都心の不動産は急騰し始めました。此処ではカタルが用いている不動産産業向け融資残の推移(資料は日銀より)を見れば、その動向が理解されます。カタルはケネディクスが、本当に上場来高値を付けると思っています。株価が4000円台の話ですね。この考え方の背景は、不動産融資の残高推移にあります。わが国の不動産は、株価で話すと1989年に大天井を付け整理に入りました。このバブルの後処理が、様々な影響を与え、日本国は構造改革を余儀なくされたのですね。この説明は省きます。不動産融資の残高推移をみると、日本のおかれた実態が良く分かると思います。失われた時代は基本的に資本財の価格調整だったのです。この融資残で、ようやく整理が終わったのは2003年なのですが、論理的な価格整理はその動きに先駆け、1998年に完了していました。金融危機の為に、ここ数年、再び揺り戻しがあったのですね。この揺り戻しでダヴィンチが上場廃止になり、ケネディクスも同じ運命にありましたが、バックがあったために、銀行の判断は救済に動いたのでしょう。その時に設立された疎開先が、KDAMと言う子会社の存在なのでしょう。この会社が設立された2009年12月と言えば、減損会計を迫られ、かなり苦しい時期です。この金融危機の後、ケネディクスは500億円以上も、不動産価格下落により減損処理を行っています。論理的な価格より下振れした会計処理を500億円ですからね。この金額は未来の利益に繋がるものです。パナソニックやソニーのような人員削減の為のリストラ経費と違い、不動産市況は流動的で株式の含み損失のようなもので、将来は戻るのです。何故なら、収益還元法価格以下に異常に市況が下げたからです。

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しかしアベノミクスにより、ようやく我が国の経済は本格活動を再開するのでしょう。構造調整は必要以上に進んでいます。ケネディクスの減損処理だけでなく、日産自動車の生産移転を見れば明らかです。富士通ゼネラルは日本で販売する製品も海外生産し、逆輸入しているから為替差損が発生するのですね。おそらく日本の不動産市場は、規模や成長力から見ても世界で有数の投資先でしょう。まだその走りなのですね。2003年の時は、ここから4年の成長が続きましたが、この時期より日本の金融界は力を付けており、故に、かなりの高成長がこれから予想されます。カタルが考えているシナリオは1970年から1990年までの20年の上昇波動が、これから20年間程度は続くと考えています。ケネディクスの利益は、膨大な規模に膨らむのではないかと思っています。何故なら、2003年からの…あの上昇角度で、利益は17倍に膨らんだのです。あの時の当初の受託資産残高は数千億だったのですが、現在は1兆円を大きく超えていますね。スタートする規模が違います。その為に仮に年率10%ずつ5年程度の高成長が続くとすると…概算で6000億円近い含み利益が生まれ、その組成ファンドの見直しだけで、いくらでも利益が生まれますね。この考え方の基礎は、間違ってないと思います。

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ケネディクスは、どうもカタルのように積極的な会社ですね。川島さんをはじめとするスタッフは三菱商事を中心とする人脈で築かれており、宮島さんは三菱信託の出身ですね。彼らも金子さん同様に1998年にケネディクスを設立しています。やはり1998年には日本の不動産は、収益還元法価格に落ち着き、論理的なビジネスが成り立っているのです。2003年からの僅かな環境変化だけで、ケネディクスの利益は17倍に膨らむのです。今回はその時より、2倍から3倍程度…バックを抱えていますから、爆発的な株価上昇に繋がるのでしょう。まぁ、利益の成長をどの程度、出すかは1兆円を超える保有資産を抱える会社ですから、いくらでも会計操作が出来るでしょう。おそらく、この増資の大半は既に引き受け手が決まっている「出来レース」なのでしょうね。この玉を種に10倍程度の資金を作る計画なのでしょう。

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この考え方は間違いないと思っていますが、若干の時間のズレはカタルには分かりません。2003年の秋は11月に681円の高値を付けた後に4か月の調整を入れ、3月に急騰しこの高値を抜き4月に1066円まで付けた後に、また6か月調整を入れ、ほぼ休みなく4090円に急騰しています。今回は4月に調整入りしています。まもなく4か月ですね。どちらにしてもこの増資話しの下げは、買い場になるように感じます。しかし注意喚起に指定されたまま、増資など出来るのでしょうか? だから予定はされていてもシャープのように遅れるかもしれませんね。まぁ、どっちにしてもワクワクする銘柄ですね。しかも安く買えるのだから、チャンスでもありますね。まぁ、細かいことはカタルにも判断は尽きません。相場環境はどちらかと言えば調整波動です。読者から心配なのでしょうね。ご相談のメールを頂きましたが…基本はアベノミクスの成果次第なのです。

明日発表予定のGDPの成長率の伸びは実質で3.6%増と予想されています。消費税の引き上げを控え、住宅投資が大きく伸びているためだと解説されていますが、0.7%の長期金利の水準ですから、充分な利鞘が存在します。信用創造の成長過程の裏付けは充分に取れている訳です。材料出尽くしでケネディクスの株価の動向は、依然、注目されるのでしょう。ここから3年程度は、長期保有で資産10倍化を目指し、取り組めばいいのでしょう。銘柄などは1銘柄で充分です。確りした自分の相場観を持ち、信念を持つことが利益を獲得することに繋がるのでしょう。一番駄目なのは、フラフラふらつく自分の心との戦いで敗れる事なのですね。後は皆さんの判断次第です。カタルの相場観が変わることはありません。