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コラム

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潮流(2013年08月18日)

最近の新聞のニュースを見ると…僕が以前から主張している政策や経営方針が実行に移され始めています。更にその世界が、いろんな点で現実化しているようなのです。例えば、日経新聞の金曜日の夕刊です。米国で人気番組配信の為に、バイアコムと交渉していると報道されています。そうしてこの記事の重要性を考えたのか、日経は土曜日の朝刊にも同様の記事を追加掲載しています。この記事の内容はカタルが以前から主張している経営方針が描かれていますね。

カタルは以前からソニーがネットテレビの開発に方向性を向け、ソフト資産を提供する会社に変貌すれば、ソニーの株価は高くなると言う希望を、これまで何度も書いてきました。しかし日本企業はハード重視の姿勢を崩さず、3Dテレビから4K、8Kと流れる技術開発の時間を費やしてきました。最初は簡単なものでも良いのです。ゲームや映画部門に足がかりがあるソニーが、ソフトを提供する経営スタイルに変化すればグーグルやアップルに負けない凄い成長企業に変化します。

おそらく日本では可能性があるのは、それらの技術や足がかりがあるソニーが一番、そのネットテレビの世界に近い存在だからです。このソフトを提供する世界の覇権を握ることが出来るなら、ソニーの株価は10倍以上になるでしょう。この動きは注目されますよ。しかし日本では馬鹿な慣習があります。パナソニックが、このネットテレビの宣伝をしようとしたら、テレビ局はCMを拒否したのです。自分達の牙城が崩されると言う狭い自己利益を優先し、進化を認めない事例がありますからね。なかなかハードルは高いのです。

カタルのこの考えが正しいと思うのは、東急系のCATVの営業利益が過去最高を更新したと言う業績の記事や今朝の日経朝刊では、アジアで「日本チャンネル」と言うスカパーの記事を連動して組み合わせると時代の方向性が見えてきますね。日経新聞は良いセンスを持っていますが、料金設定が高過ぎます。ビジネス英語のアイディアなども12チャンネルの番組提供などもなかなか良いセンスを持っていますが、「損をして得を取れ」と言う考え方がないようです。その点、LINEは知らず知らずの内にお金を集めている戦略ですね。このスタイルが正しいのでしょう。この点は経営戦略の話ですから…難しい選択ですね。

カタルはDENAの決算資料しか見ていませんが…この会社を長くウォッチしています。カタルが現役の頃馬鹿になったのがSNSと言う会話手段の世界ですね。ミクシィーなどと同じですが、青少年の犯罪への温床だと指摘され、世間から叩かれました。その為に監視要員を200人体制だったかな…南場さんの地元の新潟に拠点を構え批判に対応しましたね。そうしてグリーの成長を見て真似をし…今ではそのグリーを抜き世界一です。この決算資料の中でこんなページが挟んでありましたね。

このページはDENAの成長過程を示すものですが…。新ビジネスの中で、LINEに続きカカクトークが二番手だったのですが、DENAはCOMMのサービスを開始しましたね。しかしカタルは当初からこの動きに対し3番手では開発費を吸収できないと述べていました。最近の報道では、やはりDENAはこのサービスCOMMの提供を止めるようです。今ではLINEを提供する韓国のNHNと言う会社の勝利ですね。おそらくこの成長の背景にはライブドアの部隊が生きているのでしょう。でも株屋はこの1ページにDENAの株価の未来に再び興味が沸いて来ました。非常のこの種は注目されますよ。

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さてカタルの頭の中が現実化していると言う話の中で…土曜日の朝刊の金融庁の検査体制の変更の記事はカタルが前から批判していますね。日本経済を立ち上げるのは簡単なのです。不動産担保融資を復活させればいいのです。国が路線価の80%を保証し、銀行に使用目的を問わずにガンガン融資をさせろと述べています。当然、不良債権も生まれます。しかしその損失は僅かで政府が保証するなら、いくらでも産業の芽が育ちますね。ネット時代になり様々なビジネスアイテムは無限に存在します。何しろ販売網や在庫、生産設備などみんな必要がないのです。必要なのはアイディアだけです。その第一歩の金融庁の検査体制が変化する現実は大きいのです。しかし…鐘紡や双日の不良債権企業認定の時に、政策転換を諮っているなら、いざ知らず…10年も遅いのですね。この時間が現場に火種は残ってないのでしょうね。完全に火種が消えてから、火をおこすのは大変な作業です。今では経営者も洗脳されています。正しい方針転換ですが…遅すぎますね。

でもカタルが以前から主張している政策や経営方針がようやく報道を見ると動き出しているようです。1980年代のジャパンアズNO1の時代から中国に馬鹿にされる落ちこぼれの日本が上昇確度は鈍いのでしょうが…徐々に立ち上がり、最初はゆるい株価の上昇ですが…やはりバブル時代に描いた日本株10万円論が実現するのじゃ…ないかな?と漠然と考えています。この「失われた時代」と言う停滞期を作ろうとしても、なかなか作れるものではないからです。相場論から言えば…失われた時代と言う、長い低迷は羨望の材料なのです。必ず、大きな相場の前には準備期間が必要なのです。その準備を20年もかけて作ってきた日本株の成長はすごい波動になりますね。日本株の10万円なんか単なる通過点に過ぎないかもしれません。金融庁の方針転換と言う現実はやがて冷酒のようにジワジワを効いてくるのでしょう。保守的な運用を望む方は、三菱UFJの株価が2006年の高値1950円を抜く姿を見ることになります。しかしそんな株価は単なる通過点に過ぎず、1987年に付けた4350円も抜くのでしょう。

馬鹿な戯言を言っていると思われるでしょうが、間違いなく現実化する筈です。何故なら、カタルの考えているスマートコミュニティーなどの構想が次々に現実化してくるからです。カタルは現在2銘柄の提供に留めていますが…ようやく現実がカタルの空想の後追いを始めて来たようにも感じています。ソニーのネットテレビのソフト資産構成や金融庁の方針転換などは、何度も過去にカタルの空想を述べてきました。この空想に現実が重なって来ていますね。株式投資は、最初は単なるアイディアに過ぎません。その夢に賭けるのですね。その夢がだんだん一つ一つ現実化して行くと、会社の企業業績も伸びてきます。当然、株価も反応してきますね。先ずは想像力を持って新聞や雑誌を読むのです。そうするとだんだん時代の潮流が見えてきます。その流れに果敢に挑戦する企業があれば、是非、教えてほしいのです。今のカタルはDENAと同じく、次の種を探しています。ヒントは「クラウド」ですね。誰か、僕より先に感じて人は教えてくださいね。この間連銘柄を発見された方が居たらメールをください。間もなくカタル銘柄は旅立つのでしょう。だから次の種を探さねばなりません。