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2013年を振り返り…(2013年12月31日)
2013年を振り返り、年末の9連騰がムードを明るくしましたが、全体的には5月23日のFRBの金融緩和縮小宣言が、響いた印象です。本来、力強い経済なら、三菱UFJや野村証券は、年初来高値を更新して、年末を終了する筈です。三菱UFJは下値ボックスを抜けましたが、需給バランスが悪い野村証券は。831円、833円のボックス高値を年末に抜けていません。しかし時価総額は、昨年末の東証一部時価総額は296兆4429億円から463兆1798億円と、166兆円増加しました。56.2%増加したわけです。一方、カタルがよく採り上げる東証一部単純平均株価の昨年末は228円41銭で大納会は324円56銭でしたから96円15銭の値上がりなので、42.0%の上昇でした。この14%の違いは、外人投資家が主体で指数売買の影響もあり、全体的に有名な会社が買われ、逆に陰では見捨てられている銘柄が、多く存在することを示しているのでしょう。つまり底上げになってない訳です。本当に強い時は、株価全体が底上げ状態になります。このような現状でしたから、平均で投下資本が5割ほど増えていれば…平均並みの成果だと言えるのでしょう。今年一年の皆さんの成果は、如何でしたでしょうか?

昨日と今日の今年一年を振り返り、残念ながらデータが全て手元にある訳ではありませんが、TICK回数は3月からの分で集計すると、上位5位の登場回数で一番多かったのは東電で88回登場していました。その様子を下の表に示しました。左側がTICK回数の上位5位までに登場した回数を示したもの、右側は売買回転率を示した人気株のもので此方は年間を通じての回数ですが上位3位までの集計です。代表的な東電のチャーを掲載しておきます。多くの人気株はこの形を形成しています。中には新興御三家と表現した。新規上場株のエナリス、ネット広告のアドウェイズ、ゲームのコロプラなど…終盤で賑わっていました。


カタルの反省点として、もう少し市場全体を、しっかり見るべきだったと思います。問題は「アドウェイズ」なのです。正直、よく分からないのです。相場のスタート地点は7月10日ですから、どうもこの時にLINEとの提携により仮想通貨の契約を結んでおり、最近のビットコイン人気と関連性がありそうですね。しかしそれならば、LINEの親会社である韓国の「NHN株」を買えばいいのです。株価は724000KRWのようです。年初は336545KRWですから、およそ2倍になっているイメージですね。此方は9月から株価が上昇しています。ライブドアを買収した会社ですね。日本村論理のいやらしさが生んだ悲劇です。ひょっとすればLINEは、ライブドアが生んだのかも知れません。カタルは、よく背景を知りませんが米国ではグーグルなどが活躍しているのに…ものづくりに拘る日本人の「心の貧困さ」が影響しているのでしょう。
今年前半はマズマズでしたが、後半はカタル自身も買っては投げの繰り返しで、資本力の無さが敗因に繋がっています。そこでカタルは現在、投資手法を変更しようと考えています。その実験が成功するかどうか…試行錯誤を繰り返すわけです。証券マンを辞め、自分で売り買いをするようになり、生活費も掛かるので大変ですね。成果としては褒められたものではありません。結局、昨年の10月から4倍に過ぎませんからね。少ないお金で如何に効率よく成果を上げるか?工夫が続く訳です。別に今までのやり方がまずいと言っている訳でありません。のんびり成長する可能性のある株を下値で買って、人気になるのを待てばいいのですね。今回提供した古河電工や日本板ガラスなどはその代表事例です。
上がる銘柄は決まっているのですね。順番待ちしている007やケネディクスは何れ、人気株になる順番が来ますからね。その時に手持ち株を売り始めれば良いだけなのです。ただ折角、自由に株が売り買い出来るようになったので、もっと高い成果を得られるんじゃないか…と考えている訳です。株価は2倍になれば、通常は5倍程度の成果は当たり前なのですね。カタルは現役当時の事例を示しています。銘柄は第一中央汽船でしたが、100円で10万株買ったものが、株価は1000円になり最終的に持ち株数は100万株になったのですね。つまり1000万なら10億円ですね。カタルは常にハイリスクを狙い、成果を確実にあげたいと日々、努力している訳です。今回のレポートを書くにあたり、データの整理に、およそ10時間程度も掛かっているのです。皆さんはそのエキスを読んでいる訳ですね。カタルの意見が正しい訳ではありませんから、参考にされ自分なりに研究してみると良いでしょう。分析に充てる時間が乏しく個別株まで踏み込めませんでしたが、概略だけ纏めて2013年最後のレポートにさせて頂きます。1年、ご購読有難うございました。