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カタルのプロフィール(2013年12月22日)
読者からのメールでお勧めの本はありますか? と言うものがありました。読者には返信メールしたのですが、上手く届かなかったようなので…ここでもう一度、回答しておきます。実はカタル君もずいぶん色んな証券関係の本を読みました。100冊以上、読んだかもしれませんね。しかしあまり身についたものはなく本も参考にならずに、実践から学ぶ試行錯誤の毎日を繰り返しました。如いて掲げるなら、日本証券新聞社の「酒田五法は風林火山」と言う江戸時代の米相場を研究した本間宗久の秘伝を解説した本や、日本経済新聞社の「相場サイクルの見分け方」浦上邦雄さんが書かれた本ですが、しかし、もう既に絶版になっていると思います。
だからIRNETのトップページで、グーグルのIRNETのサイト内の検索を用い「相場サイクルの見分け方」と検索すると…関連ページが出てきますから、それを読まれると良いでしょう。景気循環と物色銘柄を解説しているコラムは非常に重要です。
浦上さんはお父さんを早くに亡くされ家計を助ける為に、神戸で荷揚げ作業をされて兄弟を育てた苦労人だと聞いています。日興証券は戦災孤児等を多く受け入れていました。カタルを興銀の杉下常務に紹介してくれた岡三証券のKさんも、両親とも戦争で亡くされ、兄弟は離ればなれで育てられた戦災孤児です。経済的な理由などで大学は出ていなくても優れた人は多いですね。このKさんはカタルが出会った当時、1億円以上の手数料を毎月叩き出していました。月間の話しですからね。ピーク時の月給は数千万だったはずですね。カタルも一度、2700万円位の月給を貰ったことがあります。その年の年収は1億を超えましたが…手数料が安くなった今でも対面取引では年収1億ぐらいが、歩合セールスの一つの目安になるでしょう。
最近、新規の読者も多く、カタルのプロフィールを、再び少し話しています。カタルは現役時代の証券マンを営業で10年続け、歩合セールスとしての免許条件を満たしたので、それから21年かな? 歩合セールスを経験し、合計31年間の証券マン人生を歩んできましたね。現役時代は2回の転勤を経験し、最後は法人課長で退社しました。今では懐かしい「とっきん」などもやりましたね。そうして上京し下げ続ける株式に買い向かい、自分の力量の限界を感じ勉強をして、平成5年に証券アナリストの資格も取ったのですが、やはり駄目でした。1990年2月に東証一部単純平均株価は1913円だったのです。そこから、なんと単純平均でおよそ1/10です。その様子が此方のチャートで分かります。日経平均株価などは嘘の塊です。日本経済の実態は、やはり単純平均株価でしょう。これがデフレ経済の実態ですね。

司馬遼太郎はノモハンの戦いで戦車部隊に所属しており、ソ連製の戦車と日本製を比べ、装備の差は精神力では補えるものではないことを実感し、彼の作家としての美意識は、その経験にあるのでしょう。日本製の戦車は、鉄板を弾が貫通するほど薄かったそうです。その為に「男の生きざま」と「合理性」のテーマが底流に流れており、晩年は「この国のかたち」に拘っていました。彼の心が「失われた時代」を通じて、カタルにも流れています。故に昔のIRNETは官僚批判や政策批判ばかりでした。下げ続ける株式に夢を語り、買い向かう姿は、まるでドンキホーテですね。カタルはそんな証券マンだったのです。でも政策が正しければ、カタルは儲けられます。事実、2003年から2006年は3億円の預かり資産を40億円まで増やしたのです。その結果が先ほどの収入ですね。しかし今のカタル君は借金だらけで…、その為に1000万円の収入があった歩合セールスを辞めて、投資家に転向しました。でも現状は褒められた内容ではありません。こんな感じですね。
自民党政権の復権は、ある意味で哀しい現実です。診療報酬など予算編成を見ても妥協の産物ですね。理念がありません。ソフトバンクの孫さんは、この理念を共有する仲間を募り、世界にチャレンジしています。カタルは不器用で空売りが出来ないのですね。それを克服するために証券マンを辞めたのも理由の一つです。でも染みついた観念はなかなか変えられません。せいぜい、東電などの相場を批判する程度です。最近では新興御三家ですかね。
日経平均株価と東証一部の単純平均株価と比較すると…眉唾の中央集権体制の実態が見えます。日経新聞を始めとするメディア批判を、カタルが繰り返しているのは、真実を突いていると思っています。司馬遼太郎は、書きたくても書けなかった「ノモハンの戦い」の矛盾を引きずったまま、死んでしまいました。当時の朝日新聞などは、ひどいものだそうです。撤退ではなく、転進ですからね。国会図書館に行けば、当時の新聞を読むことが出来るでしょう。既に国会図書館では電子化が完了している筈で公開すれば良いと思うのですが…。それともしているのかな?
日本には正しい指揮官が居ないのですね。故に彷徨い続けているのです。簡単なんですよ。反対意見を押し切り、正しいと思う理念を追求すればいいのです。妥協をせずに突き進むのですね。目指す理念に向けて…。でもメディアを始め、みんな敵になりますね。日本を救う道はスマートコミュニティーの実現で、効率化社会の実現ですね。その為に予算を使い邁進すればいいのです。本当はお金も必要ではありません。PFIを利用すればいいのですね。政府や日銀が理念を持った企業の資金を保証し、昔のNTT債や電力債同様に、債券の発行を認めさせて、ワリコーなどの仕組みを使い、税制などの支援をすれば簡単に資金がなくてもスマートコミュニティーは実現できます。その組織がないから駄目なのですね。
ソニーが迷走している実態と同じです。カタルは早くからネットテレビの話をしていました。既に10年以上、前だと思います。スマートテレビですね。残念ながら、日本で一番近い立ち位置に居るのはソニーです。しかし…経営者が馬鹿なのです。最近では中国でスマートテレビのブームだとか…。完全に日本は後塵を拝しているイメージです。NHKの活用や民放と組んで、映画に、ゲームに、音楽と…日本を挙げたソフト会社を作ればいいのですね。ところが4Kや8Kなどと、的の外れた経営をしています。トホホですね。民間も日本国と同じです。
例えば汚染地区の福島原発周辺を一括買い上げして、スマートシティーを計画すればいいのですね。日銀がメザニンローンを引き受ければ、エクイティーも個人の金融資産から集まるし、国内行ばかりか、海外からもシニアローンは集まるでしょう。50兆円規模の新都市開発を実現させればいいのです。簡単なことですよ。坪単価10万円の地価を100万円にして分譲すればいいのです。付加価値を高める方法は、いくらでもあります。税制支援など…色んな仕組みがありますからね。戯言はこの辺にして、如何に「理念」が大切か説いたつもりです。原発反対で自然エネルギー大国に向かうなら、最後まで理想を追い求め、太陽光の買い取り価格を下げずに、促進させればいいのですね。電力会社にすべての電力を買い取らせればいいのです。ところが現状では、電力会社は買い取りも拒否していると言いますからね。この現象にも「理念の欠如」が見え、日本村論理の「妥協の産物」が復活するわけです。55年体制の自民党政治です。
カタルは現状打破には、中央集権では無理だと考え道州制を採用し、地方分権政治が突破口かな…とも考えています。交付金の配分権を中央官僚が担う事が、間違っているのかもしれません。今回の診療報酬に、国家予算の一般会計と特別会計のカラクリなど…仕組みを知れば知るほど、反吐が出てきます。メディアはこのカラクリをなかなか叩きませんね。しかしネットなら叩けます。真実は、やがてどんどん広がり、構造改革が進むのです。「アラブの春」はイスラム圏だけの話ではなく、日本でも静かに進行しています。株式相場を見てみれば、分かりますね。共通する理念にお金を流す事が正しい道だとカタルは考えています。スマートコミュニティーの実現に向け、関連産業に資金を流さねばなりません。007はそんな一翼を支える銘柄ですね。ケネディクスもそうです。信用創造の重要性が認知されるまで…。時代性とは…そういう事なのでしょう。
明日は、見えない利益と相場観の話を考えています。全国の証券マン、必見のテーマです。