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市場に流れている川(2014年01月12日)
昨日は鏡開きで15日までが松の内と言うので、今週は名実とも2014年、平成26年が始まる週なのでしょう。そこで市場にある様々な流れを整理しておきたいと考えています。世界の四大文明はチグリス・ユーフラテス川周辺で発生したメソポタミア文明、ナイル川に栄えたエジプト文明、インダス川(ガッガル・ハークラー川)周辺のインダス文明に、中国の黄河の黄河文明と…何れも川の周辺で人々の文化が栄えたとされています。食の恵みと物流の機能が文明を支えたのでしょう。我々は上がる株を見つけて投資することで利益を得ようとしている訳で、栄える会社を探すのが、このホームページの目的の一つであります。会社が栄えるとは…時代の流れをよく知り、その流れに沿った銘柄を探す事ですね。市場には様々な可能性がある未来が示されており、その流れに乗った会社の株を買う事で時代を進め応援し、その果実を利益として受け取る訳ですね。だから市場で生まれている川の流れを読むことは非常に重要です。市場には様々な「未来の川」が存在し、その流れを確りと見極めねばなりません。
そこで今日は、昨年後半に生まれたカタルのアイディアを整理しようと考えています。先ずは予てから主張している信用創造とスマート・コミュニティーの流れのなかで、カタルはケネディクスと007を参考銘柄に掲げています。この2銘柄を主軸にカタルは選んでいますが、今は株主構成の移行期で株価は横這いを続けています。しかし昨日の日経新聞夕刊には、リートへの資金流入が書かれており、ケネディクスは3月に新たに300億円規模のファンドを創設するとか…。カタルが消費税の引き上げを前に利益を計上するのでは…と、読んでいる背景の裏付けが、記事となって新たに生まれていました。予想通りの展開のようです。このように時代背景は、銘柄選別において非常に重要です。時代の流れが新たな利益を生むからですね。現状は2003年から2006年に生まれた経済環境に近づいていますね。参考としてケネディクスが掲げているレポートを読めばいいでしょう。
さて昨年9月の終わりに、上昇を続けるソフトバンクを見て…、あの時は、ヤフーも出来高が増えていましたが…。この動きに加え米国では、ダウもSP500も新高値を更新し続けているのに、ナスダックだけが、未だに新高値を付けてなく奇異に感じたので、カタルは米国のナスダックも、2000年に付けた高値を更新するんじゃないか? その時に日本でもITバブル時に活躍した企業の株価が大きく上昇するのでは…との発想で、6000円前後をウロウロしていた「光通信」を、参考銘柄として紹介したのですね。ITバブルの再開と言うか…時代的な効率化へのクラウドサービスを背景にする産業が開花すると考えている訳です。既に株価は上昇し始めていますが、この発想の延長でクラウドの「富士通」も紹介しています。この銘柄は現在乖離が高いので注意が必要でしょうが…中長期的には、大きなトレンドへと変わって行くのでしょう。
更に12月の初旬に、同じくソフトバンクやファーストリテイリングの活躍などを見て、グローバル展開を加速する銘柄として、嘗てのM&Aで失敗した「日本板ガラス」や「古河電工」を参考銘柄として紹介しましたね。この背景にはLIXILグループや少し視野を広げ、花王に味の素、ニチレイなども視野に入れています。更に年初に貿易統計から見て、欧州関係の銘柄として、最近は「キャノン」や「スミダ」を参考銘柄に打ち出したところです。時代の流れには、様々な展開が存在し、どれを選択して取り上げるかなのでしょう。
しかし基本構想として、日本株は依然として、非常に割安なのです。三菱UFJの株価はどう考えても安過ぎます。2014年が終ると、配当を払っても内部の蓄積は膨らみ一株純資産は、また50円ほど膨らみ今度は900円台に乗りますね。かたるは確実に4ケタ以上になると豪語しています。しかしこの発想はずいぶん昔のもので…2008年からのものです。株価が800円を割れ始めた時から買い始めていたように記憶し、500円台の株価は、喜んで買っていたのです。…がしかし、なんと実際の株価はその後300円台まで落ちるわけです。現在、三菱UFJもケネディクスの株価同様に、三角フラッグを放れる寸前の株価位置に見えますね。5月の高値750円を抜けてから、株価の動きは加速し、一気に4ケタどころか…もっと上に位置しても、おかしくない株でしょう。1200円台に若干の壁があり、その後、直ぐに1500円なのでしょう。チャートはケネディクスと同じ形をしていますね。

要するに、市場には様々な流れが背景に流れており、その時代的な背景の変化率が高い銘柄を探し、投資をしておけば儲かる訳です。問題はタイミングなのですね。ファンドの投資家は時間的な制約がありますが…我々は時間に縛られている訳ではありません。知識のギャップはファンドの連中に敵いませんが、我々は絶対に負けない時間を手にしている訳です。グリーの時間誤差は11か月です。しかしカタルの決定的な読み違いもありカタル銘柄から除外しました。それでも相場環境が良いので戻っていますね。あと外れているのはJVCケンウッドだけですね。まぁ、何れ300円を超えると思いますが…。基本的に株は下がっても良いのです。また買えば良いからですね。問題は時代の流れに外れる事です。これが一番怖いのです。
割安株ほど怖いものはありません。しかし割高株は恐くはありません。例えば007ですが、このような株は、まったく恐くないのです。素質があるから割高な株価なので、市場がその評価をしているのです。それも52週と言う時間評価を既に得ていますね。アドウェイズとは…時間評価が全然違いますよ。割安株は全く魅力がないのです。カタルは何度か挑戦しましたが、少し人気になっても直ぐに冷めますね。みんなが割安だと思っている株は、なかなか上がらないものですよ。商社株などは良い事例ですね。しかし今年は年金基金の態度の変化で注目株に掲げています。GPIFの変化は非常に注目されますね。しかし割安株は、本来は基本的に全体相場が大きく上がり、買うものがなくなれば、多少は水準訂正をするでしょうが…その程度なのです。
今日は余分な点も書いていますから、焦点がぼけていますが、ナスダックの思惑から光通信を…グローバル観点から日本板硝子に古河電工を…そうして今年初めに欧州関連としてキャノンやスミダを掲げています。ただ貿易統計の流れが鮮明になるかどうか…今の所は疑問ですが…、欧州景気は改善していますね。銘柄などは本当は一つでも充分なのです。要するにどうやって売り買いをするか…、どうやって自分の力量を推し量れるかの問題に尽きるのです。銘柄などより自分自身との戦いだと…何度もカタルは述べています。株が下がってくると我慢が効かずに売る訳ですね。追証などの懸念が生まれるためです。カタルの昨年の成績が振るわなかったのは…この資金力の問題でした。自分の力量以上に投資額を増やしても、上手く行かない場合があります。勿論、予想通りの展開になればいいのですが…人生と同じで、株も未来を予測し行動するので、何が起こるか分からないのです。だから何が起こっても対処できれば、問題はないのです。信用で買うなら最悪、全ての建玉を現物に置き換えられるようにするとか…更に最初に買った株価の半値になったら、当初、買った株数が1000株なら2倍の2000株を買い3000株にするのです。更に下がれば、今度は、また2倍の6000株と…ドル平均法を用いて買い下がりを続ければ、倒産しない限り、株価は上下しますから必ず儲かる筈です。この位の覚悟で投資に臨めば勝てる確率がグーンと上がりますね。5年、10年は、あっという間に過ぎますからね。
基本的な割安感が日本株には漂っており、1989年からの下落に対する本格的な修正相場が始まった序盤に過ぎないと考えています。2003年から2006年はその修正相場の予行練習だったのでしょう。やはりケネディクスは4090円を超える可能性は非常に高いですね。何しろマネタリベースは、既にGDPの40%の水準なのです。我々は高度成長時代の貨幣感覚を忘れていますね。すっかりデフレ社会に洗脳されています。お金は紙くずなのです。あの時代は毎年、給料が2割ぐらいずつ上がり続けたのです。所得倍増論の池田隼人時代を想い出してください。1960年の話です。11%の経済成長率の世界ですね。
007のスマート・コミュニティーが、何故、必要なのか? 効率化投資をすれば、時代が大きく進みます。電子カルテの整備はビッグデータの蓄積になり、無駄な医療が省けます。今でも制癌剤の投与は、試行錯誤の世界ですよ。遺伝子解析と電子カルテが整備されれば、その活用で医療費の膨大な無駄が省けますね。カタルが先進国の飛躍化を想像し、ITバブルの再来が起こるとしている背景には、先進国への大きな揺り戻し投資が起ると考えているのですね。IVI(車載情報機器)の確立は、物流の無駄を省きます。渋滞がなくなった社会で、我々は余った時間を活用できます。カタルの頭の中のイメージが、皆さんにうまく伝わると良いのですが…分かりますね。スパコンが臨床試験をやがて省くのですね。臨床試験には5年、10年のデータの蓄積が、試行錯誤で必要だったのです。しかし現代においてスパコンは飛躍的に進化し、実社会の活用が広がっています。個人レベルではスマフォの登場が生活を変え始めています。ナスダックが新高値を更新するという事は、人類の進歩が新時代に対応し始めている訳です。