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相場の背景を見る(2014年02月02日)
かたるは、一度方針を決めたら、なかなか変更しません。カタルの相場観は最善のストリーを前提にして未来を語っています。だから、ペンネームが「未来かたる」なのです。しかし現実社会は失敗の繰り返しで歯がゆい思いをしてきたから「株式市場 日本を考える」とのホームページからIRNETはスタートしたのです。1998年の話です。バブルが崩壊した当初、宮沢喜一が選択した政策を株式市場は痛烈に批判していました。この過激な混乱により、国民は初めて自民党から政権を移行させました。現在、「殿、ご乱心召されるな」と比喩されている東京都知事候補の細川さんが、79代内閣総理に選ばれ彼は佐川からの政治資金問題で辞職しましたね。その後、緊張からか…極度のストレスでサミットと言う大舞台で、倒れた社会党の村山さんなどが短期でしたが、政権の座につきました。しかし今回の民主党の混乱と同じような形で1993年から1996年という僅かな期間において失敗を演じています。その後、再び自民の橋本さんが総理に就任され、当時、若手だった通産官僚の江田さんが首相秘書官に任命されます。当時のカタルと改革に燃えていた江田さんには僅かな接点がありました。小泉・竹中改革からの2003年からの立ち上がりはチャンスだったのです。しかし我々はここで既得権勢力との戦いに敗れ、間違った選択が繰り返され、再び民主党政権に移行した後に、再び自民党政権に回帰しています。
この間にカタルも様々なミスを犯しています。最善の選択を前提にして、相場観を組み立て挑戦していたために、一時的に預かり資産が3億円から僅か3年で、40億円に膨らみましたが、2006年からの日銀のマネタリーベースの縮小などの重要項目の変化を見逃していたのです。その為に手痛い失敗を犯しています。ライブドア事件は、今でも「でっち上げ」の色彩が強かったと感じています。正義を掲げる「地検の論理」ですね。税務署の査察を受けた人は分かると思いますが、どんな正論でも国家権力には敵いません。税務相談をしてみると分かります。国税庁の最後の決め台詞は「地元の税務署に相談ください。」となり、裁量権は現場にあると宣言されます。つまり小さな事案はソコソコ不満でも、妥協するしかありません。最近は税務不服裁判が横行し、国税当局の敗退も多く見られます。武富士などもそうでしたね。
選択の考え方は非常に難しいですね。「正義」を貫く事が正しいとは、限らないのです。特に難しい判断は、多少の悪を優先しても妥協を取るかどうか…。その結果、前より改善されるなら無駄な闘争に費やすより効率的ではないか…と言う考え方も存在するからですね。正義を貫くために、時間闘争を強いられるケースも多々あります。27年も投獄され条件闘争をしたネルソン・マンデラ氏は、ある意味で恵まれていました。通常は獄死するケースの方が多い筈です。カタルは理想論を掲げ相場を組み立てています。ただベンチャーリンクの推奨時より、ある意味で自分も成長しているかもしれません。今回も007は割高だと述べ新たな参加者待ちと正直に語っています。ケネディクスも注意喚起解除の話を出し619円を超えてから、買えば良いとも述べています。更に踏み込み、カタルが仕掛け人なら、空売りを仕掛けてから…参加すると正直に相場を語っています。
しかし同時にカタルは、007が非常に優れた素質を秘めていると…夢の部分も語っていますね。1兆円近い売上高を誇る村田にとって、10億、20億の金額は、ゴミのような金額なのですね。だからWiFIモジュールが売れる過程において、1個10円のパテント料を払っても痛くもないでしょう。タブレットやスマフォの市場は、新興市場で急速に広がっており勢力図が激変しています。携帯市場の少し前は、ノキアが世界でも圧倒的な地位を占めていたのですが…、いつの間にはアップルから、現在はサムスンに大きく移行していますね。間もなくファーウェイ(華為技術)が、世界に躍り出る可能性は非常に高く、決してソニー・エリクソンではないでしょう。ユビキタス社会は、既に到来しておりスマート・コミュニティーの進展は、加速しています。故にスマート家電を規制していた経産省も部分譲歩を迫られたのです。それがウルトラセブンではなく「うるさら7」ですね。スマートリモートコントロールなどのユビキタス社会に対応したスマート家電の登場です。
しかし日本は難しい国です。自然光発電の現場を見れば分かります。ソフトバンクは北海道電力と、ようやく売電交渉が一部でまとまったに過ぎません。このような交渉の過程が背後にあるから、故に、今日の日経新聞の方向性の報道になっています。おそらくソフトバンクは効率的な電力配分を、スマートグリットを利用して行います。無駄な東電の電力配分とは違い、電力料金が劇的に下がる可能性があります。既に007が行っている「電力の見える化」から、エネルギーの効率利用の段階に、スマートグリットは進化しているからです。だからエナリスを批判していましたが、ある程度の時代背景はあるのです。IVIの分野は、熾烈なトップ争いになっています。グーグルなどの異業種から続々と参加表明がされています。パナソニックが車を創る時代になる可能性さえあります。一時の激変した家電業界の構図に時代背景が似てきました。しかし最先端に位置するは、やはりルネサスエレなのです。007は今年、黒字化を達成します。昨年末に、9つもの展示ブースを出店した効果が、ようやく表面化するのでしょう。大株主の売り物が切れたところに、ヘッジファンドが続々と参加する筈です。その過渡期に、今は位置しています。
ケネディクスも同じ背景下にあります。サントリーのジムビーム買収は、ある意味で三菱UFJの冒険ですね。スプリント買収も同じ背景です。ようやく邦銀が冒険をするようになってきました。ここで軍艦ビルにメザニンローン(劣後ローン)が付いた意味を理解せねばなりません。メザニンはリスク商品ですね。一気に信用創造が爆発する寸前に、日本経済は位置しているのです。だから孫さんは、個人でティファニービルを、敢えて割高の価格でも、買い取ったのです。優れた不動産の利回り商品は、限られています。リートの配当利回り推移を見て御覧なさい。一時8%近くまで売られた状態から、現状は4%を割れる水準です。つまり保有物件の価格は、2倍になったのです。実際は違いますよ。此処で金融庁の厳密な減損会計がバックにあるのです。何故、8%の利益商品を抱えるダヴィンチを、倒産企業に認定して淘汰したのでしょう。カタルは最高裁の今井判事を批判しました。確かにサラ金は暴利を貪り、市場から洗礼を受ける立場にありましたが、あの判例は過剰な法令判断です。だから、すべてのサラ金が消えたのです。みんな銀行の傘下に入りましたね。既得権力構造の結果ですね。その歪みがJトラストの相場になり、株価は100倍になりました。
概略を考えてもらうと…分かります。最低限のケネディクスの論理価格は1兆2000億円の受託資産残高がありますから、毎年1%の手数料として年間120億円です。この手数料(アセットマネジメントフィー)は業界では通常1~5%とされます。更にファンドの組成時の取得に関わる手数料(アクイジションフィー)として、これまた1~5%の手数料を抜きます。更に…まだありますね。インセンティブフィーと言う成功報酬部分が生まれるのですね。他に不動産を移管する際の売却時にもディスポジションフィーを抜きます。仕組みは投資信託に似ていますね。
つまり何も営業活動をしない「死に体」の評価でも、1%だけとしてPER10倍の標準評価で、時価総額は1200億円なので451円という事になりますね。しかし現実は3倍から5倍でしょう。つまり現状の妥当株価は税金を半分の過剰評価としても、株価は676円から1127円が妥当な価格だと考えられます。この裏付けも日銀の資料から、いくらでも用意できます。ただ相場は分かりません。理論価格が800円とし、2006年当時からカタルは、三菱UFJを買い下がってきた行動がありました。実際に500円を割れた時は、天与のチャンスと…買い増しに拍車がかかりましたが、現実社会では、なんと318円だったかな? 此処まで売り、これが相場です。今でもカタルは、三菱UFJは4桁が、最低の論理価格ラインと考えています。しかし未だに実現していませんね。つまり現状のアベノミクスは、改善過程にあり成功するかどうか分からない、際どい位置にいるのですね。ノー天気と日銀や、財務省批判している理由は、ここにあります。
カタルは市場原理主義者なので、市場が認めない評価は、偽物だと考えます。歴史を見ると分かります。ソフトバンクのスプリント買収に違和感を覚えたカタルでした。僕はてっきりアジアのインフラ整備を優先すると踏んでいたのです。現在の日本の携帯価格利用料金は世界でも高い方で、内外価格差が存在し擁護された業界です。真の勝者国家とは、国際競争に勝てる基準を整備することです。そこで初めて「JAPAN AS NO1」の冠を戴く訳です。1979年の評価は、東西冷戦下の米国庇護下での評価でした。コメの価格も含め、全ての産業で、世界最良の商品を、最低限の価格で提供できる環境を整備するために、孫さんは社会資本整備の電力業界に、石を投げ入れました。どうでしょう。株式市場の背景を考えていくと現実の選択は面白いでしょう。時代の背景がわかると…株を見ている目が変わりますね。眉唾の円安の物価高で、満足する黒田さんは偽物にも見えてきます。
しかし同時に公共事業と言うカンフル剤もあるのですが、建設業界は資材高が示すように人件費も上昇しています。明らかにカンフル剤効果が出ているのです。あと一歩なのですね。その入り口に位置している企業が「ケネディクス」という事が、長いカタルの解説を読んでいる人には、ご理解いただけると思います。ただ…ね。ベンチャリの選択は、時代背景から見て正しかったのですが…、お金が続かなかったのです。カ―ブスは利益を上げ続け、保険屋さんもテレビコマーシャルを打つように、現在は成長しています。しかし…たとえ一時的でも、資金が続かなければ時代選択が正しくとも、結局は駄目なのですね。
問題は此処なのです。カタルは良く上がる株は、既に決まっていると述べています。時代背景を読めば、正しい選択と行動をすれば富士通は、コマツ様な過程を歩むでしょう。しかし途中で経営者が、経営資源の投下を渋る事例は、沢山あります。野村の経営陣は、現場のイタリア債投資の進言を、あの時、却下しましたね。その為に優秀な人材が、また野村から消えました。何も、北尾さんだけではないのです。大田淵時代は、大物のセールスが、大勢、野村に存在しました。任天堂も、だから世界に打って出られたのです。しかし、いつしか小者の寄せ集め集団化しましたね。
理由は金融庁ですよ。呆れる規制なのです。皆さんも経験ありませんか? 自分の金なのに下ろせない規制が存在したり…、送金も出来ない仕組みに変化しましたね。携帯電話の業界も恐るべき本人確認の徹底ぶりです。いくら清貧思想を強化しても、悪は、振り込み詐欺のように蔓延ります。その為に、どれだけ多くの善意の行動が消えていることか…。カタルの多くの優秀な仲間は、呆れる規制強化の現実が嫌になり、業界を去りました。何も「倍返し」の世界は、テレビのドラマの銀行界だけではありませんね。あのドラマは2000年初頭の現実を描いていました。その後、金持ちは諦めてシンガポールに移住したのです。最近では、国家権力の象徴の三菱グループが逃げ出しているのです。三菱商事の金属部門の本社移転は、そういう事ですね。際どい…非常に際どい段階に来ましたね。
その象徴が「ケネディクス」なのです。昨年6月か7月からの再選択ですが、ようやく始まりましたね。この52週線を挟んだ攻防の段階でも、様々な選択があったはずです。故にカタルは何度も騙され、買って投げの繰り返しでした。今回も充分に予期していた動きですが…、現実の選択は、どうなるか分かりません。決まっているのです。お金のある人が最後は勝つのですね。だから資金力が勝負だから…難しいところは避けて、結果を見てから行動した方が良いと619円を示していました。しかし人間は…欲の動物ですからね。おそらく今週は、激動するでしょう。ようやく恐怖感と言うか、ワクワク感が、あの417円の50万近い売り物のように…生まれています。ただ富士通の動きやアルプス動きなど見ると…、今回は、かなり相場にはユトリがありますね。僕らのように追証に追い込まれていません。

ハイリスクの意味を、これから多くの人が実感し脅えますね。だから相場は難しいのですが同時に奥が深く面白いのですね。株価が下がり新たな参加者が参入します。最後に不動産向け融資の資料を提供して幕を閉じましょうか…。今日も長くなりました。リートの8%の利回りを基に、金融庁は厳格な減損会計を強要したので、軍艦ビルなどが不良資産化したのです。その不良資産化した不動産が、ようやく正常債権に変化したのが昨年の動きです。8%が4%に下がったという事、時価評価が2倍になったのですね。リートの利回り低下は、その事を意味しています。つまりカタルは、最低20%は、簿価基準価格より現状価格は上昇しており、ケネディクスの1兆2000億円には2400億円の含み利益が存在すると指摘している予想の根拠は、この辺りにあります。

しかし本当の真価は、これからです。だからバブル当初からのデフレ状態を示す意味で、東京都の土地の基準価格推移を、何度もグラフ化して提示してきました。このような背景がある為に、ケネディクスの株価は4桁が確実で、4000円目標と述べ、場合によれば1万円も…と、政策の選択次第だと述べているのですね。でもね。冒頭に「未来かたる」のペンネームの由来も同時に掲げています。理想論ばかりでは食えないのです。これが現実ですよ。無理をせずに追証なら、投げなさい…と、何度も述べています。現実を直視して自分の力量の範囲に抑えて、行動することです。現状の不動産融資の実態推移は、此方です。分かるでしょう。総額比較では変化が見えませんが、前年比の伸び率計算したグラフだとデフレの実態が分かります。アベノミクスの正しい選択なら、ここから不動産融資は加速し、信用創造の本当の意味を知ることになります。しかし同時にアベマゲドンのリスクも存在するのですね。まだトヨタのベースアップ表明は、ないですね。
あとは皆さんの選択次第なのです。すべては、皆さんの選択が後の結果に繋がります。619円を超えてからの参加で、充分に間に合い、それが良いのでしょう。