思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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時代を見つめて…(2014年03月02日)

株式市場は予期せぬ事態への反応が、一番、恐いのです。遠くのウクライナにロシア軍が侵攻したと言います。ウクライナ国民も意見が二分されている様で…シリアに似た状況が生まれ始めたようです。人口は比較的に大きな国でしたよね。シリアは2000万でウクライナは4500万です。どうなるのか…。日本経済の影響度は少ないのですが、日本人は異常なくらいに過敏反応します。ましてや米国と違い調整下にあるので気にはなります。

さてマー君は無事、試験飛行を終えた様子です。黒田と共に今年はまた楽しみが増えました。ただヤンキースは打撃陣が弱く、黒田も昨シーズンは散々泣かされました。米国は選手個人のプロとしてのプライド意識が強く、シビアな世界ですからね。甘えの構造が残る日本とは違います。それにしても…いくら7年の複数年契約とは言え、1億5500万ドル(160億円)ですからね。黒田は1年契約で1600万ドルだそうです。黒田君の方が1年ですから当然、プレッシャーは強く掛かりますね。複数年を選んだマー君は、甘えの構造を引きずっているようにも見えます。大丈夫かな?

このようにお金の価値を順列を決めるのが、市場原理と言えますが、そのような人間ばかり集まっていると、息苦しく思いますね。幸福度と言う尺度に趣を置き、社会貢献を目指す社会起業家と言うスタンスを目指す生き方も同時に存在しますね。「パズドラ」から「黒猫のウィズ」などの流れは、市場では「モンスターストライク」へ変化しそうですが…2番や3番煎じの材料が、どの程度、市場で受け入れられるかどうか…。株式市場はお金を増やそうと思い参加しますが…。カタルは株屋だったのに…いつしか考え方が変わりましたね。目先を追うやり方を、何処か蔑んでいる自分が存在するのです。トホホ…。

結局、小説もそうでしょうが…心の奥底に流れる「生きざま」の問題なのでしょうね。花村満月と言う作家が「ワルツ」と言う小説を書いています。この作品は素晴らしいですね。白川道の世界も、ほぼ全部、読みましたね。彼の実話もワクワクしながら読みました。だからレポートにも色濃く、人生観が滲んでいます。その為かどうか分かりませんが、メールをもらう読者層は、古くから読まれている人が多いようです。既に15年くらいになるから、カタルと共に人生を共有している部分も読者にはあるのでしょう。

何故、正しい道の選択をしないのか? 僕には分かりません。綺麗ごとは、誰にでも言えます。弱者救済などの支持層は、日本では非常に多いのですが…その人たちが実際に寄付をどれくらいするのでしょう。税制控除を受けるためには、特定に認定された団体でないと控除されないのです。おそらく寄付をしたこともないから、このような事実も知らないでしょう。偽善者ばかりの世界の中で、正論を戦わせる風土(土壌)がないから、失われた時代が、やたらに長引くのでしょう。カタルの表面上の現象ばかりを観ている人もきっと多いでしょうね。

金曜日の日経新聞の夕刊には、カタルがレポートで指摘したGSEの話が載っていましたね。ファニーメイとフレディーマックと言う住宅金融の会社がサブプラームローンの不良債権から立ち直った記事です。米国政府は金融危機時に国有化し、全部で1874億ドルを投じたのですが、来月中に回収される現金は合計で2029億ドルになると言うのです。GMは焦げ付きましたが、AIGに続き、GSEもプラ転で終わりましたね。すごい金額ですよ。米国政府は民営化し売り出すべきだと思いますが…何しろ民主党ですからね。

この記事に並んで、バフェットが1980年代と1990年代に農地とNY大学に隣接する商業ビルに投資した話が掲載されており、その成功話が掲載されていました。信用創造が市場経済にとって、如何に大切なことなのか掲載されています。カタルはこの失われた時代において1300兆円の土地資産が下落した現実が、失われた時代の一つの要因であり、この改善が臨まれると述べています。

本日の日経新聞に、来年の5月に国際不動産見本市が東京で開催すると報道されていますね。この意義は、非常に大きいのですね。東京駅の空中権の容積率を特例法案により売却し、その資金で建て替え工事が行われたことを、知る人は少ないですね。三菱グループを中心に500億円で売却したと言われています。この空中権を生かし、丸の内が再開発され、東京駅はリニューアルされています。需要はこのように、簡単に起こせますね。この事例は非常に興味深い「PFI」の考え方を応用した、未来像を示しています。

お金と言うのは、死んだ人にいくら与えても意味はありませんね。地方銀行は融資先に困っているのです。国債を買うしか脳がないのです。株を売るセールスマンは証券会社に居なくなり、銀行は融資査定を出来る人が居なくなりました。半沢直樹じゃないね。池井戸潤は銀行マンとしての仕事が嫌になり、作家に転向したのでしょう。この時期、多くの優秀な若者が「貸しはがし」を体験し、現実世界に矛盾を感じて、国外に生活の場を求め日本から逃げ出しました。UFJが消えた時ですね。カタルが双日を手掛けていた時代です。

さてGSEの話しやバフェットの不動産投資の話し、そうして失われた1300兆円の現実は、必ず修正されると考えていますね。2015年5月に、外資は東京に集まり不動産の価値を再評価すると言います。ドイツ銀行が述べている日本の不動産は、世界の中で割安だと言う現実が修正されるのですね。同時に「アベマゲドン」の報道も、今日の日経新聞のように「良い物価上昇はみえず」と多くなるでしょうが、ここでもう一度、名目GDPと実質GDPの変化推移のグラフを提示して置きますね。確かにデフレーターは16年連続のマイナスなのですが…僅かな方向性の変化は、感じられると思います。非常に大切な所なのです。日銀と金融庁が喧嘩している場合ではないのですが…きっと清貧思想からの脱却は、既に始まっているのでしょうね。日経新聞の大塚さん、そう思いませんか? きっと大塚さんは、株式投資をしないのでしょう。偽物社会の日本らしい規制が、至る所にあります。さてマー君の評価は、どう展開されるのでしょう。今年は楽しみですね。

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