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コラム

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時間軸のズレ(2014年05月06日)

最近のニュースの中で注目されるのは世界銀行が発表した2011年における購買力平価をベースにすると、中国が2014年にはGDPで米国を抜き世界一になるというものです。この見方では既に日本はインドに抜かれ第4位だと言います。

確かに…米国の自動車販売の2013年は1560万台で、中国は2198万台ですからね。中国での日本車販売のシェアは16.4%で、ドイツの18.8%に負けています。日産は126万台でトヨタが91万台、早くに中国進出を果たしたホンダは75万台です。中国政府は大気汚染の観点からHV化に乗り出しておりトヨタの巻き返しがこれから注目されます。ただ現状はマツダも健闘していますね。マツダが投入したSUVは好調で4月の販売は19%増の1万4694台だとか…累計の1―4月期も21.1%増の6万9722台だったそうです。驚いたのは2013年度の日本からの輸出台数はマツダがトヨタに次いで第二位なのですね。表を掲げておきましょう。これも官僚様の天下り団体で、一般社団法人日本自動車工業会の数字です。

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マツダはフォードと提携し中国進出を果たしましたが、フォードとの提携を解消し独立しています。カタルがマツダに熱を入れたのは2010年春の話です。しかし結局、相場になったのは2012年の異次元緩和で円安に転換した時でしたね。結局、この銘柄はカタルが注目してから、2年半も低迷期を過ごしたのです。このタイムラグさえ解消されれば…どんなにお金持ちになれるのでしょう。ケネディクスの読み違いから、最近は日揮を連想し、その時間と言う概念の考え方を捉えようとしています。マツダは2年半も離れており完全に敗北です。カタルがあの時に注目したのは…この中国販売でしたね。ところがフォードとの提携解消から工場の移転と言う時間的な空白が生じました。更にマツダは資金がなくリストラに追われていたので海外展開を他社のように追随できなかったのですね。スバルも同じ環境下にありました。だから今回の異次元緩和での恩恵度が他社に比べ高かったのです。この輸出自動車の推移をみてもご理解いただけると思います。今度はマツダは儲かっていますから、メキシコに新工場を建設しましたから輸出は減るでしょう。

ただTPPの行方から関税が撤廃され、日本政府の動きは鈍いですね。メーカーの動きとチグハグに見えます。今、やることは加工食品の輸出でしょう。日清食品は既に大きく評価されており高値圏です。味の素は上昇途上のようで、ニチレイが一番、出遅れているかな? カタルは何度か述べていますが、日本の食文化と冷凍技術の進化が、新しい時代を築くと考えています。最近の冷凍技術は素晴らしく、正月のおせち料理などは3カ月以上前から製造するとか…。賞味期限が3か月から6か月、1年もあれば食文化を輸出できますね。問題は販路の拡大と流通網の整備です。カタルが味の素の役員なら確実に、日本のおせちのような食文化を海外に輸出します。おせちはパティー食材に最適ですね。最近、日清食品の『ごろっと…グラノーラ』を食べたのですが…昔と違いシリアルも進化し美味しくなりましたね。日清食品の株価が上がる訳です。

先日、ダルビッシュのレポート番組を見たのです。彼はプロらしく食事制限をしており栄養面の視点からしか食べ物を見てないのです。良くSF番組でカプセルだけ飲んで必要なエネルギーを補う場面があります。サプリメントが進化するとそうなるかもしれません。昨日のWBSでは「ロコモ」を採り上げていました。運動能力の低下によって介護が必要になるリスクの高い状態を「ロコモティブシンドローム」と言うのだそうですが、医療費の増加から国は確実の予防対策をしてきますからね。だから日本人の食文化も変化する可能性があります。ダルビッシュはスポーツ選手なので特別かもしれませんが…健康志向の高まりは日本人の性格からいって大きく伸びる分野でしょう。

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さてテクニカル分析ですね。冒頭に登場させたマツダです。カタルが営業マン時代の2010年春に取り上げた銘柄です。マツダは昔から仕手性がある銘柄で、カタル好みの動きをします。2010年、たぶん米国の金融危機で落ち込んだ自動車販売の反動が訪れると考えていたのです。そうして中国販売の伸びを見込んで2010年春に推奨を始めたのです。しかし実際の株価上昇は、それから2年半後の日銀の異次元緩和の実施からでした。2010年の春の段階では、既にマツダに株価上昇の素質は備わっていたのです。ただその後、フォードとの中国展開のゴタゴタがあり、米国の金融危機の立ち上がりと為替がマッチしませんでした。株価上昇の切っ掛けは、為替の推移でしたね。

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この銘柄も昨日の日揮と同様に業績推移とカタルの独自チャートを掲載しておきましょう。
基本的に業績面から見て分かるように…、一度、黒転し始めて再び落とされていますね。二段下げのパターンです。実はこのケースはよくあるのです。007もこの口かも知れません。カタルの読みが時間的にずれるのです。でも、本当に2010年の段階で可能性はあったのですね。日銀の政策やフォードとのゴタゴタが影響し時間軸が伸びたのでしょう。結果論は誰にでも言えます。やはり未来予測は難しいですね。でもたかが2年や3年の違いです。バフェットの投資期間軸は非常に長いですね。でも彼はいつも底値を拾っています。確かに底這いする期間はありますが、買ってからカタルのように半値になることはないようですね。

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